3万年前の凍結した実から咲いた花 続き
前回、疑問がたくさん出てしまったので、検索をしながら調べて見ました。
スガワラビランジは、菅原ビランジでした。
樺太が日本の領土とされたいた時代に、菅原繁蔵という人が、発見し、命名されたようです。
たぶん、植物好きの方なら、今回の3万年前の種から開花した花と、スガワラビランジとされている写真との違いに気になったと思います。
萼(ガク)の所の壺のようになったふくらみの事のことですよね。
スガワラビランジを調べると、トカチビランジの別名となっているの。
・・・・・・トカチビランジの写真が見つからなかった。
北海道の大雪山系で、滅多に見られない高山植物のようなので・・
環境省の植物レッドリスト&レッドデータブックを調べて見ることにしました。
すると、維管束植物の改訂レッドリスト(平成22年)の中に、トカチビランジの名前を発見しました。
こんな風に書かれていました
ナデシコ科
トカチビランジ
CR(絶滅危惧IA類)[新規掲載]
Silene tokachiensis
形態と生育環境
高山の岩場の隙間に生育する多年草。
スガワラビランジ(S. stenophylla)(シベリアの北極地方に分布)に似るが、萼筒が壷形になり、前年度以前の葉柄の基部が鞘状になり、かつ硬化して宿存することはなく弁舷部の基部につく小鱗片が楕円形で長さ約1mmと小型で、花が点頭して咲くなどの点で区別される。
北海道に分布する。従来北海道産のスガワラビランジとされていた集団はトカチビランジであり、スガワラビランジは日本には分布しない。
という、文章が載ってありました。
トカチビランジは、萼(ガク)が、壺型 !!
フジワラビランジは、萼(ガク)が壺型では、ない!!
スガワラビランジは日本には、分布しない
これで、納得ですよね。 疑問が解決しました。
3万年前の種から開花した花、スガワラビランジは、トカチビランジと混同されているようですね。
図鑑にも、そのように記載されているし・・・・花の名前は、むずかしいですね。
訂正されて、人から人へ広がっていくといいですね。
今回、北海道のいろいろな高山植物を見るとことが出来てよかったです。北海道の山の名前も独特ですよね、昔から伝えられいたものをそのまま使われているのでしょうね。
3万年前に、毛皮を着た石器時代の人がマンモスを追いかけている足元に白い可憐な花が咲いている・・・そんなことを想像しています。
楽しくなってしまいました。