お盆の送り火の今日、甲斐市の山中にある常説寺さんで42回目の歌語り「おばぁちゃんの手紙」を聴いていただきました。
お庭にあるサルスベリの巨木にも仏さまの心が宿っていらっしゃるようです。
今日も暑い。
夕刻までに過ごしやすくなるのかしら・・・。
お天気を心配しつつ、ご住職もスタッフも汗びっしょりになりセッティングを進めて下さいました。
・・・あじぃ。。
お寺の総代に丁寧にライブをご案内下さるご住職の姿に、頭がさがります。
たぶん、檀家のみなさんもこのライブがなんなのか、想像がつかないと思うのです。うまく伝わるといいな。。。
機材搬入からセッティング、音響のROKUさん、溶けはじめました。
ご本尊さまや、まだお帰りになっていないご先祖さまの魂が見守って下さるライブ。
ピアノ位置から真っ正面に、先々代のお写真と目があいます。
辺りが暗くなり、みなさんが続々と集まって下さいました。
リレートークライブでおなじみの山口先生やH先生もいらして下さり、あたらしくつながってゆくご縁をありがたく、大切に思いました。常説寺の高橋ご住職とも山口先生がご縁をつないで下さったのでした。
18:30、暑さはそのままでどうなる事やら・・・ご住職にご紹介いただきスタートです。ご本堂は網戸も開かれたままなのに、うたいやすく、外で聞いて下さる方にも届いているようです。
歌いながら、お写真の先々代のお顔と何度も目があいました。
真っ暗になった本堂は蒸すような暑さにもかかわらず、空気を動かす人はいません。
とにかく、暑いのです。
汗をぬぐうのか、涙をぬぐうのか・・・。
そこには、じいちゃんんもばぁちゃんんもかあさんもとうさんも子も孫も、同時に一つのライブを体験することの理想がありました。
歌や言葉もですが、世代をつなぐ大きな役割に映像があることを強く感じるライブでした。
会場の静けさにあたしが吸い込まれてゆきます。
「手紙じゃなくて、おとうさんをかえして・・・」
こころのままに声がでる自分に驚きでした。
見えないけれど「ある」そんなことを随所で感じるライブでした。
ライブが終わり、市川大門の花火師さんによる花火の打ち上げがあり、同時に灯籠流しでご先祖さまを見送ったのでした。
美しい月が夜の雲の流れをうつし、なにもかも幻想的です。
お寺という場所は集う人の心を包み込み、誰でも受け入れて下さる場所です。
宗派や年齢、立場関係なく山のお寺で静かに過ごす、日常にこんなチョイスがあってもいいと思いました。
常説寺のご住職、ご家族のみなさん、檀家の皆さま、聞いて下さったみなさま、音響:ROKUさん、映像:誠さん 本当にありがとうございました。
いいお盆を過ごせました。