36回目の歌語りライブでした。
悲しかったり、悔しかったり、切なかったり、やさしかったり会場のみんなで涙をながしました。
今夜は「おばあちゃんの手紙」ともう一つのテーマ「母の手」です。
初心にかえり、自分でPAやりながらバタバタしながら、ハウリングにストレス感じながら歌いました。映像はリンです。
機材も木犀会のみなさんみんなで運び、セッティングも手伝ってくださいました。
はじめから、暖かなライブになりそうでした。
記録の写真は撮る余裕がありませんでした。
音は悲惨でしたが、いいライブでした。
今夜呼んで下さったのは2月のライブで一度聴いてくださった木犀会代表のNさん。そしてNさんがくださった葉書。
「私は戦争を知りません。今、母は認知症で何もわかりませんが元気な頃は手を握るこことなどありませんでしたが病室に行くたび、この手で大切に育ててくれたのだと思い、手のぬくもりをしっかり感じている昨今です。ライブのおかげと・・・」
Nさんのお母様の手。
わたしの母も病んでいます。
今夜もライブスタートの10分前に看護士さんから電話がきました。こういう電話は時も場所も選びません。最近は多いです。でも親を気遣う歳になったのだと受けとめています。
だからといって優しくするわけじゃありません。
昔から母と向き合うことが出来ないわたしです。
それを責める自分がいます。
わたしの母の手。
会場にはまだ戦争が終わっていないFさんがいました。
幼い頃お父様を戦地に送り出し、お母様と兄弟4人で生きてこられました。一番下の弟さんの写真を送ったのだけれど届いたのか・・・と。
ご苦労されたお母様の手と「おばぁちゃんの手紙」が重なったそうです。
「おばぁちゃんの手紙」のときこばあちゃんのクワをもった形に曲がった手。
Photo M Matsumura
いつもよりたくさん時間をいただいたので83歳になるIさんの体験談もうかがいました。痛みというより警告。
しっかり心にとめました。
そして「母の手」へ。
今夜はいろいろ考えてわたしの想いをそれぞれの写真の横で歌いました。
「こぶし」・・・♪念ずれば花ひらく
「樹」・・・♪君へ
「主の木」・・・♪樹より
最後は♪人間なんだから。。
松村誠さんの写真には「生きるエネルギーを引き出すパワー」がある。
写真とのコラボライブでこころと向き合う「語り唄」ライブを地味にやっていくと決めました。
心よく力を貸してくれる彼に感謝。
お腹から力が湧く感じ。
みんなの涙いっぱいのライブでした。
メソメソしたんじゃないよ、これは今、生きている事への感謝の涙。
みんなで「母」の手を思ったんだ。
そして歌語りが反戦を叫ぶのではなくて、永遠のラブストーリーだって分かってもらえてうれしかった。
終わって車に乗ろうとしたら「今度はいつですか?どうしたら情報がわかりますか?」と待っていてくれた人がいた。
これも素直にうれしかった。
またまた感謝の涙が・・・。
がんばってブログも続けようと思った。
課題はPAだね。