こちらでのゲンノショウコの花色ほとんどが白で、赤みを帯びた花があってもうっすらとピンク色になる程度です。濃いピンク色の花はとても珍しく、しかも白花と一緒に咲いていたので2度おいしく感じました。よく見ると写真のピンクの花は花弁に滲み感があり、西日本で見られるような濃いピンク色とは雰囲気が違って見えます。
(撮影日 2020/9/14)
こちらでのゲンノショウコの花色ほとんどが白で、赤みを帯びた花があってもうっすらとピンク色になる程度です。濃いピンク色の花はとても珍しく、しかも白花と一緒に咲いていたので2度おいしく感じました。よく見ると写真のピンクの花は花弁に滲み感があり、西日本で見られるような濃いピンク色とは雰囲気が違って見えます。
(撮影日 2020/9/14)
青紫色の斑点がある花の上唇は、冠のようなトサカのような形をしています。散った花が多くありましたが、まだ蕾のものと花が散ってがくのみになったものが混在していました。よく似た花に「イヌヤマハッカ」がありますが、花の白っぽい筒部分はイヌヤマハッカのほうが若干長くなるそうです。
(撮影日 2020/9/14)
1週間ほど前の事ですが、鉢植えにしてあるオレンジミントの葉裏に蛹があるのを見付けました。「シソ科を食草とする蝶っていたかな?」と思いつつ、ちょこちょこ様子を見ながら観察してみることに。
少し調べてみたら、蛹はどうやらタテハチョウのヒメアカタテハかアカタテハのようです。1週間後、そろそろ羽化するのかなと思いながら、ミントに水やりをした後にもう一度蛹を見てみると…
羽化してるぅ!
山野では雨上がり後に蝶が多くいる感じがしていましたが、水やりが雨上がりの再現になった? 水やりしてからまだ5分と経っていなかったけど…これは自然環境下での羽化の過程を観察するチャンス! という事で飛び立つまでじっくり見てみることにしました。
👇9月13日に撮ったアカタテハの蛹です。
👇羽化したてで翅がくるんと丸まっている状態です。段々と翅が伸びていきますが、翅の目立った丸まりが無くなり、だいたい伸びきるまでの時間は約10分くらいです。その最中には、体をゆっくり横に揺らしたり翅を少し広げたりして、体液を体中に行き渡らせているような仕草をしていました。口吻も時折ゆっくりと伸び縮みさせています。
翅がだいたい伸びきった後は、「蛹便」と呼ばれる不要になった体液をお尻の部分から排出するのですが、アカタテハの蛹便は真っ赤で血のようです。真っ赤な蛹便を出した後も透明な体液を2回ほど出していました。
👇翅の次は開いている触角の番で、開いていた触角は段々と閉じて行き、綺麗に2本揃っている状態になって行きます。たまに口吻も伸び縮させますが、最初の時よりも動きが早くなっていました。
飛ぶ準備が整ったのか1時間ほどで大空へと飛んで行きました。飛ぶときは一瞬で、3秒くらいで葉の上への移動と飛翔までを済ませています。
👇脱ぎたての蛹の殻です。
(撮影日 2020/9/20)
それにしてもこのアカタテハはどこから来たのでしょうか? 食草は主にイラクサ科になるそうですが、オレンジミントの近くにあったものと言えば、バジル、ローズマリー、ペチュニア、アロエ、サボテン、アサガオなど…幼虫の食痕もざっと見た感じでは確認できませんでしたし、小さな雑草を含めても近くにはイラクサ科は生えていません。獲物として捕まったけど何かの拍子に逃げ出すことができた? 考えれば考えるほど不思議に思えてきます。
ナデシコ科のナンバンハコベです。マンテマ属に含まれるようですが、ナンバンハコベ属として表記されることもあり、その辺りは少し曖昧です。先端が裂けた白い花弁は、花弁が浅く裂けるハコベ属の種っぽい感じがします。
全体の花姿は、ハコベの花とキキョウの花とホオズキの実を足したような姿をしていて、派手さはありませんがかなり特徴的です。
(撮影日 2020/9/6)
マメ科ソラマメ属の他の種とは違い、葉が2枚ずつ付くナンテンハギです。種名はその名の通りナンテンの葉に似ているところから付けられたそうです。葉の形はエビラフジに似ていますが、エビラフジの葉の縁は波打ち、葉の生え方も違います。
(撮影日 2020/9/6)
葉の形は先端と基部が細くなる楕円形で、葉の先端が尖り小さなトゲが見えるのでミヤギノハギでしょうか。以前に見たヤマハギと比較して枝が垂れ下がり気味になり、花が多く付いていたので豪華に感じました。枝に伏毛が密生しているせいか、枝が少し白っぽく見えます。
👇以前に投稿したヤマハギの葉です。
(撮影日 2020/9/6)
胸部の背面に白い「く」の字模様があるのでクルマバッタモドキだと思います。バッタの仲間には、1つの種で写真のような灰褐色になるものと緑色になるものがいますが、灰褐色の体色は擬態感がより増しているような気がします。
(撮影日 2020/9/6)
クサフジの仲間を含むマメ科ソラマメ属の他の種と比較すると、葉は厚ぼったく少し光沢があり、葉脈が目立っているように見えます。オオバクサフジと葉の数や葉の大きさが似ていますが、葉の雰囲気や、茎と葉柄の付け根にある托葉の大きさでどちらの種か見分けられます。
(撮影日 2020/9/5)
こちらではよく見るセリ科の花です。11月ころまで見られる花で、さすがに花自体は少なく実のほうが多くはなって来ますが、木陰などで遅咲きの花を見ることがあります。花が少なくなる時期では、昆虫たちの貴重な吸蜜源の1つとなるようです。
(撮影日 2020/9/5)
カラハナソウの球果です。雌雄異株でビ-ルの原料にもなるホップ(セイヨウカラハナソウ)とは違い、日本に自生しているホップになります。花姿は、同じアサ科カラハナソウ属で茎にトゲがあるカナムグラと雌雄の花ともによく似ていますが、カナムグラの果実はカラハナソウのように大きくはなりません。
(撮影日 2020/9/5)
こちらでは所々で群生していて、赤紫色の変わった形の花を多く咲かせているツリフネソウです。お尻の部分のくるんと巻いた距が特徴的で、花はほぼそのままの形で落花するので、川の岸辺などに咲いていると、落花した花がそのまま流れて行ったりするのをよく見かけます。場所によってはキツリフネと混成していたりします(3枚目)
(撮影日 2020/9/5)
青紫色の花を咲かせるつる性のヤブマメです。同じつる性でマメ科のツルマメと共によく見られる花で、他の植物に巻き付くため、花は葉陰などに隠れてしまい少し見付けづらい花でもあります。
(撮影日 2020/9/5)
日差しが強いと花が開くのか、透明感のある小さい花がポンポンと開いているミゾソバが結構ありました。曇りの日などのミゾソバの花はあまり開いていなかった気がします。基本の花色はピンクと白のツートンですが、白花や赤っぽい花、ピンク色部分が薄かったり濃かったりと個体差があり、咲いている場所ごとに花の表情が違ってきたりします。
(撮影日 2020/9/5)
たぶんヤチアザミだと思います。湿地性のアザミで頭花は空に向かって上向きに咲き、総苞は比較的細長く総苞片は8~9列くらい、葉は羽状で深く裂けるものから浅く裂けるものがあるようです。草丈はこちらで見られる他のアザミと比較して低めだったので、中型という印象を持ちました。
(撮影日 2020/9/5)
サカハチチョウ夏型の裏翅です。白い帯模様と濃淡のある茶褐色の色味が複雑な模様を作っています。胴体に近い部分の氷割れっぽい白い模様はなんだか味わいがあります。
(撮影日 2020/9/5)