昔々、あるところに活玉依姫(いくたまよりひめ)という容姿端麗な娘がおりました。ある日娘が素性の知れない男の子どもをみごもってしまいます。相手は誰なのか父が娘を問いただしても、首をふるばかり。
「今度男が来たとき、その衣服にこっそり長い糸を通しておくように」
と父は策を講じました。
また男が通ってきて、父の言いつけどおり娘は男の衣のすそに糸を通した針を刺しました。男は夜明け前に帰っていきました。翌朝、その糸の先をたどっていくと、はるか三輪山の神の社につづいており、この男は三輪山の祭神、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)であったことがわかりました。
これが「三輪山伝説」で、ここから「運命の相手とは、生まれた時から小指と小指が赤い糸で結ばれている」と言う伝説が生まれたのです。
「今度男が来たとき、その衣服にこっそり長い糸を通しておくように」
と父は策を講じました。
また男が通ってきて、父の言いつけどおり娘は男の衣のすそに糸を通した針を刺しました。男は夜明け前に帰っていきました。翌朝、その糸の先をたどっていくと、はるか三輪山の神の社につづいており、この男は三輪山の祭神、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)であったことがわかりました。
これが「三輪山伝説」で、ここから「運命の相手とは、生まれた時から小指と小指が赤い糸で結ばれている」と言う伝説が生まれたのです。