僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

全然美味しい

2007-02-22 23:28:55 | Weblog
 ここ2,3年前ごろから気になっているのが、「全然すごい」とか「全然おいしい」とかいう使い方です。不自然ですよね。どっちの料理ショーで三宅が「これ全然美味しい」といって食べている姿を見て、確かホンジャマカのめぐみが「その言い方おかしいんじゃない?」と揶揄したのを記憶しています。
 広辞苑を紐解くと、本来「全然」は下に、打消しの言い方や、否定的な意味の語を伴うとでています。例文が「全然わからない」と「全然駄目だ」が出ていました。しかし俗な用法で、肯定的な意味にも使うと出ています。例文が「全然同感です」というものでした。あながち、「全く」とか「とても」という使い方も間違いではないのですね。
 芥川龍之介の随筆集に「梅・馬・鶯」という作品があります。その305ページに「とても」のことばについて言及しています。「とても安い」とか「とても寒い」とか云ふ「とても」の東京の言葉になり出したのは数年以前のことである。民衆の用法は「とてもかなはない」とか「とても纏まらない」とか云うように必ず否定をともなっている。肯定に伴ふ新流行の「とても」は三河の国あたりの方言であらう。・・・このように「とても」はなんと「全然」にそっくりではありませんか。やがて「全然」も肯定的意味合いを表現する用法が市民権を得るのではないか、そんな少し無念な気持ちに苛まれます。

春の息吹

2007-02-22 22:41:43 | 食べ物
 2月20日、庭先で見つけたふきのとうです。今年は暖冬のお陰で早く顔を出したみたいです。ふきのとう味噌にするのも、てんぷらで食すのも美味ですが、もうちょっと後にしようと思います。しばらくは春を感じていたい、な~んて気取ってみますね。
 そういえば小さいころおふくろが、つくしを取ってきてくれて、おひたしにしたり、胡麻和えにしたりして食べさせてくれたっけ。ほろ苦い郷愁を時折思い出します。

春はまだかいな

2007-02-19 23:14:14 | 短歌・俳句
 ご存知じ「梅は咲いたか桜はまだかいな」で有名なMetisです。なんと受験生の神様、菅原道真公の末裔だそうで、彼女の歌を聴けば合格間違いなしですね。
 個人的にN.R君の高校合格心よりお祈りしています。

 菅原道真といえば次の歌が知られていますよね。
東風吹かば におひおこせよ 梅の花
     あるじ なしとて 春な忘れそ

 大宰府天満宮でこの歌を詠んだとたん、ふるさとの梅の木が飛び立って天満宮の地に降り立ったという飛び梅伝説があります。

映画楽しみました!

2007-02-18 12:52:22 | 映画
 昨日妻と映画を観にいきました。ケビン・コスナー主演の「守護神」。
ヒューマニズムと自己犠牲の精神が観る者を感動の渦に巻き込んでくれます。
ケビンがいい味出していましたよ。ラストシーンは予想外な展開。涙なしでは観られないかも。  シルベスター・スタローンの「ロッキー・ザ・ファイナル」は4月20日公開、シリーズ全部見ているのでこれも楽しみです。

 ここで薀蓄です。「へちま」はどうしてこう呼称するのでしょうか?

答え  「へちま」は糸瓜と書いた。それが「とうり」と呼ばれるようになりました。「と」は「いろはにほへとちり・・・」の順番で言うと、「へ」と「ち」の間ですよね。もうお解りですか?へとちの間(ま)→へちま となったのですよ。