奈良時代以前、日本語のハ行の発音はパ行の発音でした。
「花」(はな)は「パナ」、「川」(かは)は「カパ」、「貝」(かひ)は「カピ」、「前」(まへ)は「マペ」、
「~は」は「~パ」、「~へ」は「~ペ」と発音されていました。
奈良時代に入ると、唇を閉じる度合いが弱まり、ハ行の発音はファ行になりました。
「花」(はな)は「ファナ」、貝は「カフィ」と発音されました。
そして平安時代に「ハ行転呼」と呼ばれる音韻変化が起こるのです。
語中、語尾のハ行音がワ行音へと変化したのです。
うへ(上)「ウフェ」が「ウウェ」と発音され
かほ(顔)「カフォ」が「カウォ」と発音されました。
けれど助詞の「~は」、「~へ}は、「~ファ」、「~フェ」と発音されていたのです。
鎌倉時代から室町時代にかけてワ行の「ウィ」、「ウェ」が「イ」、「イェ」となり
「~は」、「~へ」は「~ワ」、「~ウェ」と発音されるようになりました。
そして江戸期、「エ」の発音が「イェ」から「エ」に変化、ハ行の発音がハ行に変化しました。
花は「ハナ」、川は「カワ」と発音され、助詞の「~は」は「~ワ」、「~へ」は「~エ」となりました。
第二次大戦後の昭和21年、発音と表記の一致がなされ
「かは」は「かわ」と表し、「かひ」は「かい」と書かれるようになりました。
ただし、副助詞の「は」「へ」「を」だけは頻繁に用いられる表記のため
書き換えの混乱を避ける意味で「わ」「え」「お」と変えなかったのです。
よって「こんにちわ」とならず「こんにちは」ですし、「私は」も当然「私わ」とは書きません。
例外として、「来るわ来るわ」などの言葉は「来るは来るは」とはならないのです。
「花」(はな)は「パナ」、「川」(かは)は「カパ」、「貝」(かひ)は「カピ」、「前」(まへ)は「マペ」、
「~は」は「~パ」、「~へ」は「~ペ」と発音されていました。
奈良時代に入ると、唇を閉じる度合いが弱まり、ハ行の発音はファ行になりました。
「花」(はな)は「ファナ」、貝は「カフィ」と発音されました。
そして平安時代に「ハ行転呼」と呼ばれる音韻変化が起こるのです。
語中、語尾のハ行音がワ行音へと変化したのです。
うへ(上)「ウフェ」が「ウウェ」と発音され
かほ(顔)「カフォ」が「カウォ」と発音されました。
けれど助詞の「~は」、「~へ}は、「~ファ」、「~フェ」と発音されていたのです。
鎌倉時代から室町時代にかけてワ行の「ウィ」、「ウェ」が「イ」、「イェ」となり
「~は」、「~へ」は「~ワ」、「~ウェ」と発音されるようになりました。
そして江戸期、「エ」の発音が「イェ」から「エ」に変化、ハ行の発音がハ行に変化しました。
花は「ハナ」、川は「カワ」と発音され、助詞の「~は」は「~ワ」、「~へ」は「~エ」となりました。
第二次大戦後の昭和21年、発音と表記の一致がなされ
「かは」は「かわ」と表し、「かひ」は「かい」と書かれるようになりました。
ただし、副助詞の「は」「へ」「を」だけは頻繁に用いられる表記のため
書き換えの混乱を避ける意味で「わ」「え」「お」と変えなかったのです。
よって「こんにちわ」とならず「こんにちは」ですし、「私は」も当然「私わ」とは書きません。
例外として、「来るわ来るわ」などの言葉は「来るは来るは」とはならないのです。