「晩鐘」「 落穂拾い」などの名作で有名な19世紀のフランスの画家ミレー。
農民の子であり、自らも農耕をしつつ画を描いていました。
このミレーが不遇で、ストーブに燃やす薪も買えないほど生活に窮していた頃。
ある日突然彼の家に親友のテオドール・ルソーがとびこんできました。
「ミレー君、喜んでくれたまえ。君の画に買い手がついたよ」
「えっ?それは本当か?」
「ほんとうだとも。これを見てくれ」
ルソーは300フランの紙幣を見せました。
「買い手の人は画の選択を僕に任せてくれている。あの『接木をしている農夫』
をくれないか?」
ミレー家は久しぶりに息をつき、窮乏から脱することができました。
数年後、ルソーの家を訪ねたミレーはその壁に「接木をしている農夫」が掛かっているのを見つけました。そしてはじめて事情を悟ったのです。
あの時のルソーは友のプライドを傷つけないように「嘘も方便」の実行までしてその生活を助けたのでした。
私も大学生のとき、お金がなく仕送りも来ず、部屋でくすぶっていたら、見かねたF君がカツ丼をごちそうしてくれたっけ。
最初は「いらない」といって意固地になったりして、ちょっぴりうれしそうなそぶりを見せたりして・・
ちなみにこの画はルソー作の「森のはずれの池」です。少し感慨深げに見えたりします。
農民の子であり、自らも農耕をしつつ画を描いていました。
このミレーが不遇で、ストーブに燃やす薪も買えないほど生活に窮していた頃。
ある日突然彼の家に親友のテオドール・ルソーがとびこんできました。
「ミレー君、喜んでくれたまえ。君の画に買い手がついたよ」
「えっ?それは本当か?」
「ほんとうだとも。これを見てくれ」
ルソーは300フランの紙幣を見せました。
「買い手の人は画の選択を僕に任せてくれている。あの『接木をしている農夫』
をくれないか?」
ミレー家は久しぶりに息をつき、窮乏から脱することができました。
数年後、ルソーの家を訪ねたミレーはその壁に「接木をしている農夫」が掛かっているのを見つけました。そしてはじめて事情を悟ったのです。
あの時のルソーは友のプライドを傷つけないように「嘘も方便」の実行までしてその生活を助けたのでした。
私も大学生のとき、お金がなく仕送りも来ず、部屋でくすぶっていたら、見かねたF君がカツ丼をごちそうしてくれたっけ。
最初は「いらない」といって意固地になったりして、ちょっぴりうれしそうなそぶりを見せたりして・・
ちなみにこの画はルソー作の「森のはずれの池」です。少し感慨深げに見えたりします。