土曜日に、「僕と妻の1778の物語」を観ました。
SF作家・眉村卓氏と悦子夫人の奇跡と感動の物語が映画化されたのです。
大好きな草なぎ剛君が主人公「サク」を演じ、奥さん節子には竹内結子が扮しました。
ある日サクは、外科医の松下(大杉漣)から、節子が大腸がんに冒されていると聞かされます。余命はあと一年。
大変大きな衝撃を受けつつも事実を胸にしまい込み、がん細胞を撃退できるような笑える小説を書くことを決意します。
毎日一遍、原稿用紙三枚以上書くことを自分に課します。
面白い小説を書き、それを節子に読んでもらい、笑った顔を見ることで、彼自身も心からの幸せを感じていくのでした。
その小説のひとつに「知識者」という作品があります。
その知識のあるロボットは、少年達のどんな質問にも夢のあるように答えてくれるのでした。
空はどうして青いの?
それは空には海があるからさ。だからたまにその水がこぼれて雨が降るんだよ__
サクはどんなにネタに困っても毎日作品を書き続けました。
友人から
「書き続けることで、節子が死に向かう現実から目を背けているだけではないか」と指摘されてもサクは毎日留まることを知らずペンを走らせたのです。
たぶんサクは、書き続けていればその間節子が生きてくれる・・・そう確信して自分に約束事を課したのではないでしょうか。
愛する人の死に直面したときに人は何を思い、何をなすことができるのでしょうか?