小島武夫氏の「納豆の快楽」を読んでいます。彼は「納豆」の信奉者で「醗酵食品の王様」と呼んで憚らないのです。28歳のとき、1週間暴飲暴食を続け、胃痛、嘔吐、下痢、食欲不振が数日間続いたとき、3日間納豆だけを食べて様子をみたら完全復調したそうなんです。また真夏のラオスで生焼けのウナギを食べたときも納豆2パックで、次の朝快食快便だったそうです。ベトナムで枯草菌に汚染された不快な臭いのするスッポンスープを飲んだときも納豆2パック食べて難を免れたそうです。
小島氏は大学を卒業した後研究室に残ったとき、醸造学の大家「山口正一」博士に
「君はガツガツ食ってばかりいるけど、ちょっとおかしなやつを食って、少し腐ってたんじゃないだろうなあ、なんて心配したときには、すぐ納豆食っておくといいよ。食中毒の防止には納豆、これですよ」と言われたらしいのです。
それ以後山田先生の金言を守っているというわけです。