『ドラえもん』はお好きですか?野比のび太はジャイアンにいつもいじめられ、テストの点数もままならない劣等生。
ある日、小学生ののび太はドラえもんの道具タイムテレビで未来の自分の様子を見ていました。
すると源静香(しずかちゃん)に雪山登山に誘われた青年のび太は坂道に弱いという理由で誘いを断るのです。
なんと登山に出かけたしずかちゃんは、遭難して仲間とはぐれてしまいます。
そこで現代ののび太少年は一念発起してタイムふろしきで大きくなり、しずかちゃんを助けるために単身雪山に乗り込んでいきます。
ところが、洞穴で暖をとるまでなったのですが、缶詰は持っていったけれど缶切りを忘れ食べることが出来ません。挙句、軽装をしずかちゃんに咎められるし、天気が回復したので下山しようとして転んでメガネをなくしたので、しずかちゃんに引率されるし、まったくいいとこなしののび太なのです。
それでも源静香は、野比のび太との結婚を決意しました。
「そばについてあげないと危なくて見てられないから」がプロポーズの文句。
実際は、危険があるのに自分の身を省みず助けに来てくれたのび太に惚れてしまったからが真実でしょう。
また、結婚を目前にして自らの選択に不安を抱くしずかちゃんを、彼女の父が優しく、そして力強く励ます場面があります。
父親がこういいます。
「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとって大事なことなんだからね」。
しずかちゃんものび太の本質的な優しさに惹かれたに違いありません。