なんどか、買ってきていたが、これはメキシコ産のマンゴーの果実です。画像では、愛煙している煙草のショートホープとマウスを比較のために入れた。家内からこの果物は剥きにくく果肉がうまく切り分けられないと不平気味に言われていたが、あらためて台所で種子を採ろうとしてびっくりしてしまった。なるほど、巨大な種子(穀果)でまわりにはナイロンブラシ状の剛毛が着いているのだ。長さは7,8cm 幅は4,5cm 厚みは中高で1.5cmの扁平状で淡水域にいる貝に似ているのだ。切り分け方は三枚に下ろし(?)、賽の目状に四角く切れ目を入れて果皮側から押し出しようにする(花咲カットと言うそうだ)。
でもこの大きさはどうだろう。造園業界で業務をするわが身としては、それ以外にも野菜から草花、それに雑草、また山林や自然植生の構成種のものを自他ともに認めるほどいろんな種を見てきたが、この大きさは初めてだ。
これは、今春、播種する予定である。種子繁殖のことを推測すると、なんとなく、マンゴーの場合は種子はひとつで発芽率は良さそうに見える。
二度買ってきたが、いつも熟しすぎてわたしひとり食べる。どうやらわが家族は、この熱帯果樹特有の腐肉めいた外観とくどい甘味が苦手のようだ。振り返ってみるとかつてはバナナもそうだったおもうが、この異様な果物に馴れるには時間がかかりそうだ。