いつもの、朝、長時間通勤の最後の乗換え駅で、電車を待つ間、戯れに妄想心に駆られ、かすかな口吻の次に発句を得る。その間、数分間。安直ながら記してみる。歳をとっておどろく物事も少なくなってきている身上だが、何十年振りかのたび重なる雪降りの後にも時日は過ぎていく。暦の上では「雨水」から「啓蟄」へ、句は、わが家の身近な春の花を題材にしてみた。爽春はまだか。
・薄日射しミモザも咲かば 一合瓶
・ゆきやなぎ ひとつぶひとつぶと開きおり
・深紅に黄やうす青のパンジー咲く
・南風 さくら草も咲いている
・蠟梅も 棒の先に黄金こぼれる
・薄日射しミモザも咲かば 一合瓶
・ゆきやなぎ ひとつぶひとつぶと開きおり
・深紅に黄やうす青のパンジー咲く
・南風 さくら草も咲いている
・蠟梅も 棒の先に黄金こぼれる