ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『相棒』元日SP面白かった~

2011-01-02 08:46:29 | その他・日常・たわごと
いや~危なかったです『相棒』SPを録画し損ねるところでした。

放送開始前のCMで気づきました。いや~ホントに危なかった~。

で、本編始まったら、身じろぎせず見てしまった~。

録画しなくてもよかったかも???ま、いいか。

今回のSPは完全犯罪を目論む犯人とのガチバトル。右京さんと神戸くんは超てごわい犯人を前に仲たがい寸前!?

それから犯人の他にも被害者の妻、犯人に陥れられ身代わり犯人にされちゃった男も乱入してきての壮絶バトルロイヤルは手に汗握る展開でした!!!

特にラストの場面の緊張感ときたらもしかして過去最高?(すんません、シリーズ全話見てないのに・・・。)

それでも今回の緊張感は劇場版クラス。ついでに見終わった後のやるせなさも劇場版クラス!

とにかく役者の演技がよかったですね。

南果歩さんの不気味なまでの熱演が右京さんのキャラさえも食うほどでした。

それから被害者の妻役の白石美帆さんもすごかった。この人こんなに演技上手かったんですね。

南果歩さんを向こうにまわしての熱演は通常のミステリーにありがちな”被害者の妻”像ではない”被害者の妻”を上手く演じられていたと思います。

ストーリー上でもこの”被害者の妻”が事件解決に重要な存在で、最後まで緊張させてくれます。

ところで、今回のSPを最後まで見てちょっと思ったことが、

『怪奇大作戦』の24話「狂鬼人間」にちょっと似てるなぁ

ってこと。

ストーリーとかは全然似てないのですが、”完全犯罪”とか”ラストの獄中の犯人のシーン”とかからなんとなくそう思いました。

『怪奇大作戦』の24話「狂鬼人間」とは円谷プロ屈指のお蔵入りエピソードで、、1968年(昭和43年)当時の刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」つまり”心神喪失者は殺人を犯しても罰せられない”を逆手にとって意図的に人間を装置にかけ、心神喪失状態にして犯罪を犯させる(さらに犯罪を犯してから数ヵ月後に回復する恐るべき装置なのです)”狂わせ屋”を追うエピソードです。

”狂わせ屋”はかつて心神喪失者に夫と子供を殺害されたうえ刑法第39条により犯人が無罪になったしまった経験をもつ女性で、刑法第39条の規定を利用しての”完全犯罪を成し遂げることで心神喪失者を野放しにする社会に復讐しようとする”ことが動機でした。

今回の相棒SPの犯人は徹底した証拠隠滅や状況証拠のでっちあげなどで”完全犯罪を目指す”ものでしたので「狂鬼人間」の”狂わせ屋”とは全く違うアプローチではありますが、”家族を殺害されたことへの怨恨が元々の動機”、”完全犯罪”というキーワードは合致します。

また、ラストの獄中シーンがまさに「狂鬼人間」でした。

「狂気人間」では追い詰められた”狂わせ屋”が自分自身を装置にかけ、回復できないほどの状態にしてしまいます。

ラスト、残りの生涯を精神病院の檻の中で過ごすことになった元”狂わせ屋”はうつろな目で童謡「七つの子」を歌うシーンで番組が終わります。

一方、相棒では警察に逮捕された獄中で犯人の女がやはりうつろな目でピンクレディーの「UFO」を口ずさむシーンが出てきます。

病院と刑務所や犯人の状況には違いがあるもののよく似ているシーンです。

これはワタクシの邪推ですが、スタッフ、しかもかなり演出に影響力のある人が「狂鬼人間」を参考にしたんじゃないでしょうか?

ちなみにこのシーンにミスマッチと思われるピンクレディーの「UFO」を悲しげに歌う南果歩さんの演技も上手く、その後のシーンでなぜその歌なのか分かると元が明るい歌であるため物語のやるせなさが一層深まってドラマに深みを持たせていました。

ちょっと話は脱線してしまいましたが、ホントに面白かったのでもし見逃した人がいたら録画した友達に借りるか、再放送でもいいから見てください。

見ずにいたらきっと後悔しますよ!!!


怪奇大作戦大全
西村 祐次,円谷プロ=
双葉社


『怪奇大作戦』の24話はお蔵入りエピソードのため映像そのものをDVDなどで見ることはできませんが、あらすじなどは書籍などで読むこともできます。

まぁ、広大なネットの海を探せば出会えるかもしれませんが・・・・・。

そのうち『怪奇大作戦』の24話についてもとりあげたいですね。

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