前回、予告した通り”年末年始に観てほしいアニメ映画10選”をお送りしたいと思います。10選というと記事が長くなりそうなので分割して記事を書くことにいたしました。
年末もかなり残り少ないので、とっとと本題にいきますが、その前に今回の選出の基準についてお断りをいくつか。
まず、ジブリ作品は避けてます。理由は他のアニメ作品に比べテレビ放映もされていますので知名度が高いためです。また『ルパン三世 カリオストロの城』などジブリ作品ではない宮崎駿、高畑勲作品も除外しています。
それからアニメ”映画”なので連続アニメは除外しています。連続アニメの劇場版も極力避けました。
それではいってみましょう!
『茄子 アンダルシアの夏』
映画「茄子 アンダルシアの夏」予告
あれ?いきなり選出基準破ってないか?とお怒りの方もいらっしゃると思いますが、これはジブリ作品ではありません。絵柄だけならジブリ作品に間違われる率100%の作品ですが、制作はマッドハウスです。まぁ監督の高坂希太郎さんは宮崎駿作品で作画監督してるので絵柄がジブリっぽいだけなんです。
黒田硫黄の短編漫画集『茄子』に収録された『アンダルシアの夏』を原作とした日本のアニメーション映画で2003年に劇場公開された作品ですが、劇場映画としては47分と短く、時間がない人でも見やすい作品です。
故郷のスペイン、アンダルシア地方を舞台に繰り広げられる自転車レースの中盤から終盤にかけてを主人公のペペの目線で描きつつ、レースを通して故郷や家族へのわだかまりを解消する話になっています。
基本的にずっと一つの自転車レースで構成されています。その土台の上に回想、もしくはレースと同時刻で行われるペペの兄の結婚式のシーンなどが入っています。
ワタクシ、自転車レースについてなんの知識もありませんが、レースでの駆け引きなんかの知識のない人でも鑑賞できるように作ってくれててよかったです。
そしてなによりレースの緊張感が徐々に高まってのゴールシーンは圧巻でした。結末はご自分で確かめてください。
続編に『茄子 スーツケースの渡り鳥』がありますが、こちらは別に観なくてもいいです。
ちなみに主人公ぺぺは大泉洋さんが担当していますが、ハマリ役でした。エンディングの『自転車ショー歌』(『自動車ショー歌』の替え歌)も面白くて、短いですが最後の最後まで楽しませてくれます。
『ファンタスティック・プラネット』
Blu-ray『ファンタスティック・プラネット』1分CM
いきなりすごいマニアックな作品を出してきてしまいましたが、アートっぽい映画や映像作品が好きな人にはオススメの作品なのであえて選びました。
フランス人アニメ監督ルネ・ラルーによる1973年制作の作品(フランス・チェコスロヴァキア合作)です。
物語の舞台は巨大なドラーグ族が小さなオム族を虫ケラのように扱う、とある惑星。母親をドラーグ族の子どもに遊び半分に殺されたオム族のテールが主人公。テールはドラーグ族の少女ティバによって拾われペットとして飼われることになるのですが、ティバの学習用ヘッドセットで知識を手に入れたテールは自分たちオム族の立場に疑問を抱きティバのもとを去るのです。そんな折りある事件が起こり、ついに二つの種族の全面対決が始まることになるのです。さぁテールの運命やいかに!?
ジャンルはSFですが、ドラーグ族が支配する惑星ということでコテコテのSFではないし、地球とは違う自然、生物なども描かれます。それがすごく気持ち悪い。でもすごくクセになる。まるで臭いけどおいしい食べ物を食べてるような感覚と同じなのです。
一説によれば宮崎駿にも影響を与えたという作品でもあるようですね。
ちなみに萌えキャラ一切登場しません。
レンタル店にはおいてないかも?観るためにはソフトを購入しないとダメかも?
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
【CM】映画「オネアミスの翼 王立宇宙軍」TVCM(1987年)
youtubeにまともな予告動画がなくて雰囲気が伝わらない!!!
さて、この作品はガイナックス制作のSFアニメ映画で1987年(昭和62年)劇場公開されました。エヴァ・ナウシカ以外で庵野秀明が関わったアニメ映画を挙げるとすればコレになりますね。
地球とは違う惑星のオネアミス王国には”宇宙に行くことを目的とする”宇宙軍があった。宇宙開発を進める宇宙軍は失敗ばかりで何もしない軍隊として世間から白い目で見られていた。そんな軍隊に仕方なく身を置く主人公シロツグも身の入らない日々を過ごしていたが、ある日出会った少女リイクニから”戦争をしない軍隊”である宇宙軍をほめられて思わず発奮し、人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に志願、宇宙を目指すことになるが・・・。
宇宙軍とはいうものの実は宇宙開発がテーマのアニメで、さながらアニメ版プロジェクトXといった作品です。話も面白いのですが、特筆すべきは作画。特に庵野秀明作画担当のロケット打ち上げシーンは圧巻!手書きアニメでどうやったのか?もはやアニメ界のオーパーツのようなシーンです。ぜひその目でお確かめください。
総製作費は約8億円に対し配給収入は3億4700万円という大赤字を出した作品としても一部では有名な作品ですね。ただ大手の制作会社以外での作品でありながら今も活躍するクリエーター達が集結し、若さと魂が籠ったこの作品は並みの作品ではありません。
『カウボーイビバップ 天国の扉』
カウボーイビバップ 天国の扉 予告
すみません。思いっきり連続アニメの劇場版作品です・・・。まぁTV版観てなくてもこれ単体で観ても全然大丈夫なので選びました。
今回は火星を舞台に3億ウーロンの賞金首を追うことになった主人公スパイクと仲間たち。追う賞金首は高速道路でタンクローリーを爆発させ正体不明の生物兵器を使用したテロを起こし、さらに恐ろしい無差別テロを企てるが・・・。スパイクたちはそれを阻止できるのか?
もうとにかくスタイリッシュでカッコイイ!冒頭のコンビニ強盗をやっつけるシーンからメチャクチャにカッコイイのです。そして全編セリフ、アクションシーンに至るまでカッコイイが散りばめられています。
そのカッコいいを裏付けているのが高い質の作画です。人間のアクションシーンのみならず、ドッグファイトのシーンなどもすごくて見どころいっぱいです。
いろいろカッコいいシーンがあるなかでワタクシ一押しのシーンが”スパイクがタクシーを拾うシーン”です。まぁカッコいいし、笑えるしというシーンではありますが、ぜひその目でお確かめください。
ということで”その1”は以上です。”その2”に続きます。
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年末もかなり残り少ないので、とっとと本題にいきますが、その前に今回の選出の基準についてお断りをいくつか。
まず、ジブリ作品は避けてます。理由は他のアニメ作品に比べテレビ放映もされていますので知名度が高いためです。また『ルパン三世 カリオストロの城』などジブリ作品ではない宮崎駿、高畑勲作品も除外しています。
それからアニメ”映画”なので連続アニメは除外しています。連続アニメの劇場版も極力避けました。
それではいってみましょう!
『茄子 アンダルシアの夏』
映画「茄子 アンダルシアの夏」予告
あれ?いきなり選出基準破ってないか?とお怒りの方もいらっしゃると思いますが、これはジブリ作品ではありません。絵柄だけならジブリ作品に間違われる率100%の作品ですが、制作はマッドハウスです。まぁ監督の高坂希太郎さんは宮崎駿作品で作画監督してるので絵柄がジブリっぽいだけなんです。
黒田硫黄の短編漫画集『茄子』に収録された『アンダルシアの夏』を原作とした日本のアニメーション映画で2003年に劇場公開された作品ですが、劇場映画としては47分と短く、時間がない人でも見やすい作品です。
故郷のスペイン、アンダルシア地方を舞台に繰り広げられる自転車レースの中盤から終盤にかけてを主人公のペペの目線で描きつつ、レースを通して故郷や家族へのわだかまりを解消する話になっています。
基本的にずっと一つの自転車レースで構成されています。その土台の上に回想、もしくはレースと同時刻で行われるペペの兄の結婚式のシーンなどが入っています。
ワタクシ、自転車レースについてなんの知識もありませんが、レースでの駆け引きなんかの知識のない人でも鑑賞できるように作ってくれててよかったです。
そしてなによりレースの緊張感が徐々に高まってのゴールシーンは圧巻でした。結末はご自分で確かめてください。
続編に『茄子 スーツケースの渡り鳥』がありますが、こちらは別に観なくてもいいです。
ちなみに主人公ぺぺは大泉洋さんが担当していますが、ハマリ役でした。エンディングの『自転車ショー歌』(『自動車ショー歌』の替え歌)も面白くて、短いですが最後の最後まで楽しませてくれます。
茄子 アンダルシアの夏 [Blu-ray] | |
大泉洋,小池栄子,筧利夫,平野稔,緒方愛香 | |
VAP,INC(VAP)(D) |
『ファンタスティック・プラネット』
Blu-ray『ファンタスティック・プラネット』1分CM
いきなりすごいマニアックな作品を出してきてしまいましたが、アートっぽい映画や映像作品が好きな人にはオススメの作品なのであえて選びました。
フランス人アニメ監督ルネ・ラルーによる1973年制作の作品(フランス・チェコスロヴァキア合作)です。
物語の舞台は巨大なドラーグ族が小さなオム族を虫ケラのように扱う、とある惑星。母親をドラーグ族の子どもに遊び半分に殺されたオム族のテールが主人公。テールはドラーグ族の少女ティバによって拾われペットとして飼われることになるのですが、ティバの学習用ヘッドセットで知識を手に入れたテールは自分たちオム族の立場に疑問を抱きティバのもとを去るのです。そんな折りある事件が起こり、ついに二つの種族の全面対決が始まることになるのです。さぁテールの運命やいかに!?
ジャンルはSFですが、ドラーグ族が支配する惑星ということでコテコテのSFではないし、地球とは違う自然、生物なども描かれます。それがすごく気持ち悪い。でもすごくクセになる。まるで臭いけどおいしい食べ物を食べてるような感覚と同じなのです。
一説によれば宮崎駿にも影響を与えたという作品でもあるようですね。
ちなみに萌えキャラ一切登場しません。
ファンタスティック・プラネット [Blu-ray] | |
角川書店 | |
角川書店 |
レンタル店にはおいてないかも?観るためにはソフトを購入しないとダメかも?
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
【CM】映画「オネアミスの翼 王立宇宙軍」TVCM(1987年)
youtubeにまともな予告動画がなくて雰囲気が伝わらない!!!
さて、この作品はガイナックス制作のSFアニメ映画で1987年(昭和62年)劇場公開されました。エヴァ・ナウシカ以外で庵野秀明が関わったアニメ映画を挙げるとすればコレになりますね。
地球とは違う惑星のオネアミス王国には”宇宙に行くことを目的とする”宇宙軍があった。宇宙開発を進める宇宙軍は失敗ばかりで何もしない軍隊として世間から白い目で見られていた。そんな軍隊に仕方なく身を置く主人公シロツグも身の入らない日々を過ごしていたが、ある日出会った少女リイクニから”戦争をしない軍隊”である宇宙軍をほめられて思わず発奮し、人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に志願、宇宙を目指すことになるが・・・。
宇宙軍とはいうものの実は宇宙開発がテーマのアニメで、さながらアニメ版プロジェクトXといった作品です。話も面白いのですが、特筆すべきは作画。特に庵野秀明作画担当のロケット打ち上げシーンは圧巻!手書きアニメでどうやったのか?もはやアニメ界のオーパーツのようなシーンです。ぜひその目でお確かめください。
王立宇宙軍 オネアミスの翼 [Royal Space Force-The Wings of Honneamise] [Blu-ray] | |
貞本義行,山賀博之 | |
バンダイビジュアル |
総製作費は約8億円に対し配給収入は3億4700万円という大赤字を出した作品としても一部では有名な作品ですね。ただ大手の制作会社以外での作品でありながら今も活躍するクリエーター達が集結し、若さと魂が籠ったこの作品は並みの作品ではありません。
『カウボーイビバップ 天国の扉』
カウボーイビバップ 天国の扉 予告
すみません。思いっきり連続アニメの劇場版作品です・・・。まぁTV版観てなくてもこれ単体で観ても全然大丈夫なので選びました。
今回は火星を舞台に3億ウーロンの賞金首を追うことになった主人公スパイクと仲間たち。追う賞金首は高速道路でタンクローリーを爆発させ正体不明の生物兵器を使用したテロを起こし、さらに恐ろしい無差別テロを企てるが・・・。スパイクたちはそれを阻止できるのか?
もうとにかくスタイリッシュでカッコイイ!冒頭のコンビニ強盗をやっつけるシーンからメチャクチャにカッコイイのです。そして全編セリフ、アクションシーンに至るまでカッコイイが散りばめられています。
そのカッコいいを裏付けているのが高い質の作画です。人間のアクションシーンのみならず、ドッグファイトのシーンなどもすごくて見どころいっぱいです。
いろいろカッコいいシーンがあるなかでワタクシ一押しのシーンが”スパイクがタクシーを拾うシーン”です。まぁカッコいいし、笑えるしというシーンではありますが、ぜひその目でお確かめください。
COWBOY BEBOP 天国の扉 [Blu-ray] | |
山寺宏一,石塚運昇,林原めぐみ,多田葵,屋良有作 | |
バンダイビジュアル |
ということで”その1”は以上です。”その2”に続きます。
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