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イージス艦は豚に真珠か?

2008-02-25 23:53:16 | 風景
 イージス艦による漁船衝突沈没事故。こういう事故のしかたの時って事実が徐々にでてくるのが特徴。理由は簡単。みんな“うっかり”だったから。

 
 本当は一隻1400億円とも言われるイージス艦なのだから、“うっかり”操縦してもらっていては困るし、それはみんな分っている。もちろん“うっかり”なんてあってはならない。しかし、本当に“うっかり”だったから、みんな状況説明も状況把握も出来なくなる。


 そんなことってあるでしょ?誰にだって。そしてそういうときのやってしまったポカなんていうのは、人に説明するのも憚られるぐらいの下らないミスだったり、怠けた態度が原因だったりすることがほとんど。笑える話ならいいのだけども、今回の事故は笑えない。



 現場を知らない上層部は、事情を収集するのに大わらわ、肝心の現場の担当者達は、“ついうっかり”なのだから気を付けて状況を把握している筈もない。しかし上層部からの質問に答えなければならないのが縦社会。なんとか記憶の断片をつなぎ合わせて答えるが、本当のところは良く覚えていない。だから霧の中を手探りで歩いているようなもどかしさがいつまで経っても晴れないし、その説明を聞いてまた第三者に説明するにしても全く説得力がない。



 そうこうしていると、じれてきたマスコミがいろんな攻撃を海上自衛隊や防衛省にめがけて行われる。



 ま、いつものパターンですな。




 しかし、一隻1400億円もするイージス艦、ぼんやり操縦していたのかどうかは分らないが、こんなありさまでは、本当に国防に役立つのだろうか?持っているものは相当な代物でも扱う人がこれでは、豚に真珠というのは言い過ぎか?


 一隻1400億円というイージス艦だが、かの戦艦大和の建造費は約2600億円(現代の価値換算で)なのだそうだ。果たしてイージス艦は高いのだろうか?安いのだろうか?