遅ればせながら観ました。
映画として、すごくよくできていてアカデミー賞は、フロックではなくて、本当に評価された受賞だったことがわかる。
ストーリーも、クイズに答えて賞金を獲得するというのも実はこの映画にとって大きな問題ではない。
インドのかつて、ポンペイと呼ばれていた都市、今はムンバイという大都市らしいのだけども、そのスラム街で、日本では考えられない極貧で、窃盗や詐欺などでしか生きる糧を得られない境遇に生まれた兄弟の物語。
この映画を見て、経済的には満たされた日本に住む私達が、実の子を手にかける心の貧しい国になってしまったことに対して、とても恥ずかしさを覚えてしまう。
貧しさと親族愛は比例するのではないか。
住むところもなく、人様のものを盗んだり、だましたり、ずるをしないと生きてゆけない兄弟は、これ以上泣く思いやっている。血のつながった立った二人の家族だからなんていう理屈もなく、ただ、お兄ちゃんと弟という二人の間を結ぶ心の絆が、とても切なく、でもサスペンスを含めたストーリーの中で描かれている。
こういう設定で日本人の映画監督なり、脚本家が映画をつくったら、もっとじっとりした粘着性の高い、暗い映画にしかならないんじゃないかと思う。
映画を見て、どう考えても本当によく考えられた脚本と展開。本編にはまったく無駄がない。いい映画でした。
しかし、最後の“逆まわし”は、絶対にいらない。
踊りがあるのは、インド映画だから仕方ない。
スラムドッグミリオネア。OKです。
映画として、すごくよくできていてアカデミー賞は、フロックではなくて、本当に評価された受賞だったことがわかる。
ストーリーも、クイズに答えて賞金を獲得するというのも実はこの映画にとって大きな問題ではない。
インドのかつて、ポンペイと呼ばれていた都市、今はムンバイという大都市らしいのだけども、そのスラム街で、日本では考えられない極貧で、窃盗や詐欺などでしか生きる糧を得られない境遇に生まれた兄弟の物語。
この映画を見て、経済的には満たされた日本に住む私達が、実の子を手にかける心の貧しい国になってしまったことに対して、とても恥ずかしさを覚えてしまう。
貧しさと親族愛は比例するのではないか。
住むところもなく、人様のものを盗んだり、だましたり、ずるをしないと生きてゆけない兄弟は、これ以上泣く思いやっている。血のつながった立った二人の家族だからなんていう理屈もなく、ただ、お兄ちゃんと弟という二人の間を結ぶ心の絆が、とても切なく、でもサスペンスを含めたストーリーの中で描かれている。
こういう設定で日本人の映画監督なり、脚本家が映画をつくったら、もっとじっとりした粘着性の高い、暗い映画にしかならないんじゃないかと思う。
映画を見て、どう考えても本当によく考えられた脚本と展開。本編にはまったく無駄がない。いい映画でした。
しかし、最後の“逆まわし”は、絶対にいらない。
踊りがあるのは、インド映画だから仕方ない。
スラムドッグミリオネア。OKです。