自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2020年6月17日(火) 観察会再開第一弾 自然散歩「桜山」

2020年06月17日 | 季節の自然散歩

 4月14日以来、新型コロナ感染防止のため中止してきた自然ウオッチングセンターのイベント。本日やっと再開となりました。

 定員を10名とする、マスク着用、道具の貸し借りをしない、ガイドは必要に応じて拡声器などを使い大声を出さないようにする、等々の対策をとった上での実施です。

楽しみに待っていてくれた参加者は、10名を超えてしまったので、午前、午後2回実施することになりました。

 花は端境期のようで、あまり多くはありません。

 ミヤマナルコユリが今日の主役です。葉の影にひっそりと咲く奥ゆかしさがいいですね。

 ササバギンランは花が終わっています。目立ちませんが、目がなれると見つけられるようになります。

 フデリンドウも花は終わり。実が育ちつつあります。

 ベニバナイチヤクソウも、花は終わりの時期。イチヤクソウの仲間では、イチヤクソウ、ジンヨウイチヤクソウ、ウメガサソウもありましたが、どれも微妙に時期がずれていました。

 木陰では涼しく感じる気温。それでもエゾハルゼミは絶好調で鳴いています。おかげで野鳥の声はほとんど聞くことができませんでした。

 エゾヤマザクラの葉に、イモムシのような形の虫コブがたくさんついていました。調べてみると、サクラハトサカフシでした。ニワトリの「トサカ」に見立てたのですね。中にはアブラムシがうじゃうじゃいました。

 歩いたコースの一部は、定山渓鉄道の廃線跡を利用した遊歩道。「12」の数字が書かれた石柱は、里程標(出発点からの距離を示す標識)でしょうか。

2020年6月17日、桜山で見たもの

【植物・草本】
ミヤマナルコユリ(花)、チゴユリ、オオアマドコロ、オオウバユリ、マイズルソウ、コウリンタンポポ(花)、キバナノコウリンタンポポ(花)、ブタナ(花)、センボンヤリ、ハルジョオン(花)、オオダイコンソウ(花)、ハエドクソウ、イワミツバ(花)、ウマノミツバ、フデリンドウ、シナガワハギ(花)、ベニバナイチヤクソウ(花)、イチヤクソウ(花)、ジンヨウイチヤクソウ、ウメガサソウ(花)、カノツメソウ、ツクバネソウ、クルマバソウ、オククルマムグラ
サイハイラン(花)、ササバギンラン、トケンラン(花)、エゾスズラン
クサヨシ、カモガヤ

【植物・木本】

オオバボダイジュ、ナナカマド、アズキナシ、ハリギリ、タラノキ、イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ヤマモミジ、ホオノキ、キタコブシ、ヤマグワ、ハルニレ、クリ、ミズナラ、シラカンバ、ウダイカンバ、アサダ、ツノハシバミ、イボタ、イワガラミ、ツルアジサイ、コクワ、ツルウメモドキ、ヤマブドウ、アオダモ、アクシバ、ウスノキ、イヌエンジュ、ニセアカシア、トチノキ、エゾヤマザクラ、ミヤマガマズミ、ミズキ、コシアブラ、ヤマウルシ、ツタウルシ、ニワウルシ、カラマツ、

【野鳥、他】
ヒヨドリ、キビタキ、カワラヒワ、ヤブサメ、
ニホンカナヘビ、ヒメマイマイ、エゾマイマイ、
サクラハトサカフシ(サクラフシアブラムシ)、

エゾヤマアカアリ

 

(島田)

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