自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

6月26日(水) 虫に注目する自然散歩「宮丘公園」

2019年06月26日 | 虫に注目する自然散歩

 夏に3回行う予定の、大人の虫観察会。講師は例年お願いしている興野さんです。

 夏の陽気の暑さにもめげず、どんな虫にも興味津々の参加者が集まりました。

参加者が次々と虫を見つけます。

 

クシヒゲベニボタルの交尾

 オスだけがクシひげになっていました。メスのフェロモンを受信するためでは、という説明に納得。

 

アカガネカミキリ 鞘翅の金属的な質感が魅力的。

 

クワキジラミ

 ヤマグワの葉裏に、白い糸状のものが絡みついていることがあります。その正体がこれ。カメムシ目の昆虫。ロウ状の物質を糸のように細く分泌し、体を守っているそうです。

 

ヒラタシデムシの仲間の鞘翅(写真では金属光沢が出ません)

 ヒラタシデムシの仲間が歩道で踏み潰されていました。あまり注目されない虫ですが、たまたま鞘翅が裏返って、裏面が見えていました。瑠璃色の金属光沢で輝いていて、いつもの姿からは想像できない美しさでした。

ウスバカゲロウ

 あずま屋の床下にアリジゴクのすり鉢がたくさんありました。興野さんが識別図を用意してくださったので、見分けに挑戦。頭部の斑紋をじっくり見て、ウスバカゲロウの幼虫に決定。

ドロハマキチョッキリまたはサメハダチョッキリの幼虫(右は幼虫の入っていた揺籃)

 ドロノキの下にオトシブミ類の揺籃がたくさん落ちていました。カラカラに枯れていましたが、開いてみると幼虫が出てきました。

 

ハバチの仲間 鮮やかな緑色で、虫とは思えない人工的な色

 

ルリシジミの顔

 翅の瑠璃色も美しいのですが、参加者には「目が可愛い」と大人気。

 

マガリケムシヒキ

 ハエを捕まえて食事中。写真を拡大したら、名前の由来になった、頭部の曲がった毛がわかりました。

 

 よく観察してみれば、どんなムシも面白い、と思った観察会でした。

 

2019年6月26日 宮丘公園で観察したもの

【ムシ】

コフキサルハムシ、ハンノキハムシ、ヤナギハムシ、イタドリハムシ、フジハムシ、ドロノキハムシ、

トゲカメムシ、カスミカメムシの一種、アカガネカミキリ、ヒラタシデムシの一種、セマダラコガネ、

クシヒゲベニボタル、ドロハマキチョッキリまたはサメハダチョッキリ、コガネコメツキ、

ルリシジミ、エゾシロチョウ、クワキジラミ、マガリケムシヒキ、ジガバチ、

ウスバカゲロウ、ハバチの一種、エゾトラマルハナバチ、 

【その他のムシ】 ダンゴムシの一種、エゾマイマイ、コハクガイの一種(?)、

オカモノアラガイ、ミミズの一種、コガネグモの一種、エゾタヌキ糞

【植物】 オオバノヤエムグラ、ダイコンソウ、バッコヤナギ、クロイチゴ

 

(shima)

 

 

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