市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

パパ、頑張って!

2013-02-10 | 日々のあれこれ
今日の新聞に、「おとうさんといっしょ」が4月から始まるという記事が載っていました。
あの「おかあさんといっしょ」のパパ版で、NHKがBSプレミアムで毎週日曜日に放送するそうです。

子育てに積極的に参加する男性を指す「イクメン」という言葉も、すっかり定着した感があります。
さまざまなイベントでも、子供を抱っこして参加するパパを多く見かけるのは当たり前の光景になりました。

しかしそれとは裏腹に、記事によると、残念ながら男性の育児休業取得は全く進んでいないようです。
厚労省の調査では、育児休暇を取得した男性はわずか2.6%。10%超のイギリスやドイツには遠く及びません。
その理由としては、休業中の収入減への不安はもちろんですが、「周りが誰も育休をとらない」「他の社員に迷惑がかかる」という、日本の会社の風土が制度以上に大きく関係しているようです。

先日、3月議会に向けた議案説明と来年度予算案の概要の説明が市からあったのですが、その席上で、来年度新たに「病児保育」事業を始めます、との話がありました。予算約900万円ナリ。

「病児保育」とは、病気の子供を預かって保育するものです。
市原市では、これまで「病後児保育」というものはありました。こちらは病気の回復期にある子どもです。
共働きの家庭をはじめ、一日も休めない働くシングルマザーにとって、子供の突然の病気は本当に困りますから、これらはとても有難い制度ですよね。

でも、私はスッキリと喜べなかった。病児保育は、未成熟な社会における緊急避難の制度だと思うのです。

欧米のように、男性も女性も子どもが病気で仕事を休むのは当たり前、その同僚の仕事をフォローするのも当たり前、取引先や顧客も担当の休暇を当然のように受け止める。そんな社会のバックアップ体制が整っていれば、病児保育の必要性はもっと低くなるでしょう。
日本の子育てファミリーにとって、世間の風はまだまだ冷たい。

だからこそ、日本のイクメンたちにはどんどん育児休暇を取ってほしいのです。
イクメンたちの勇気ある行動が、会社や社会を動かすことになるかもしれません。

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