市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

減災社会のために私たちができることは

2017-02-04 | 防災
大震災 何より先に 身の安全
小学生の防災啓発標語で今年度特選に輝いた新藤美空さん(小4)の作品です。

今日、市民会館で開かれた、防災とボランティアに関する講演会。



まさに標語に謳われているように、
「過去の大震災から学ぶことは『生き残ってから』のことよりも、『死なないための努力』を今することです」
と説いて下さった、講師の尾下義男氏(危機管理アドバイザー)。



災害時に必要な三助「自助・共助・公助」という言葉はもうすっかり定着した感がありますが、発災直後に公が果たせる割合は、たった一割に過ぎません。従って、普段からの地域の取り組みが非常に大事になります。
防災訓練も、会場型(イベント型)ではなく、例えば運動会などの地域の行事で住民が集まった際に、怪我人を運ぶ「簡易担架リレー」や「バケツリレー」などを取り入れたり、子どもたちにも防災かるたやゲームを通じて興味を持たせるなど、誰もが気軽に参加できるようちょっと工夫すること。
『「防災」の敵は「忘災」です』
という言葉もわかりやすく、説得力がありました。

残念ながら、聴衆はおそらく自主防災組織もしくは町会・自治会の役員が主だったようで、市民会館の大ホールはかなり席に余裕がありました。
せっかくのお話、もっと多くの市民に聞いてもらいたかったと感じたのは私だけではなかったようで、質疑応答の際に「ぜひこの講演の録画を町会で視聴したい」という要望が上がっていました。

それから私としては、共助と自助以外の残り一割分の公助の果たすべき役割は何か、ということを改めて考えさせられました。
尾下先生もおっしゃっていたのですが、自分で備えることが出来ない方々、いわゆる災害弱者(要支援者)への対応は、もちろん地域も取り組まなければなりませんが、公が特に意識してサポートしなければならない分野だと思います。
以前議会で、備蓄品について、普通食よりもおかゆやアレルギー対応食などの災害弱者に配慮した品目の充実を訴えたことがあります。
そんな視点をこれからもずっと持ち続けたいと思います。

褥瘡ゼロを目指して

2017-02-04 | 健康・医療
先日、市原市内にある帝京大学ちば総合医療センターの会議室で、「褥瘡ゼロの会」による多職種研修会が開かれました。
「褥瘡ゼロの会」とは、センターの薬剤部長褥瘡認定薬剤師の飯塚雄次先生が中心になって立ち上げた勉強会です。
(因みに、「褥瘡」とは床ずれのことです)



講師は、市内の中核病院(帝京大、ろうさい、県循環器病)や長生病院で、褥瘡の認定を受けている看護師の皆さん。
皮膚の解剖・生理機能といった基礎から、一般的な予防のためのスキンケア、そして褥瘡になった場合のスキンケアまで、実技を交えた興味深い研修でした。

横たわっているのは人形ですのでご安心を・・・


痛くないテープの剥がし方の実践中。


「石鹸の泡を載せておくだけでも汚れは取り除くことが出来ます。ゴシゴシこする必要はありません」


褥瘡は、患者のQOL(生活の質)にとても大きな影響を及ぼします。
超高齢化社会に伴い市原市でも在宅医療を進めようとしていますが、褥瘡対策は、看護師だけではなく介護職員や家族もぜひ身に着けておきたいスキルですね。

市内にこのような熱心な指導者がいてくださるということは、本当に心強い限りです。
病院でも在宅でも褥瘡ゼロを目指して、この取り組みがさらに広がりますように!

皆さんの応援が励みになっています


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