市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

聞き取り三昧

2011-08-13 | 障がい者
このところ、来年度の予算要望書を作成するための
行政の各部署への聞き取りに追われています。

予算要望書とは、
市でそろそろ来年度の予算編成に取りかかろうという時期にあわせ、
「こんな方向性で予算を組んでほしい」「こんな事業をぜひ盛り込んでほしい」など、こちらの要望をまとめたものです。
市民ネットでは、毎年各項目を子ども部会や福祉部会といった担当部会が手分けして案を作成し、
運営委員会に持ち込んで皆で検討、9月上旬には行政に提出しています。

要望を出すからには、
昨年出した要望が現在どの程度達成されているか、現状を把握しなければなりません。
そこで、各担当部署の職員に時間を取っていただいて、聞き取りを行っているのです。

高齢者福祉課、障害福祉課、学校保健課、学校教育課、総務課etc・・・
細かく聞いていくので、それぞれ3時間近くはかかってしまいます。
岡村さんとはいつも「今度こそ一時間以内に済まそうね!」と言ってはいるのですが。
でも、職員のみなさん皆ていねいに答えて下さるので、とってもありがたいです。
3時間近く集中して聞き取るのは確かにハードですが、新人の私にとっては最高の勉強の場なのです。

さて、そんな楽しい?聞き取り、昨日は海士有木(あまありき)にある発達支援センターに行ってきました。


センター長の森さん以下三人の職員の方からお話を聞くことができました。

ここは、発達に遅れがある子どもに対し、相談や療育を行う場として7年前に造られた施設です。
現在18歳になる私の長男がまだ幼い時、市内にはこのように支援を受けられる場所は皆無に等しかった。
市民ネットが強く働きかけてやっと実現した、子どもの発達への不安を抱えるお母さんたちの強力な拠り所となる場所です。

できた当初はそれこそ療育希望が200人待ちとも言われましたが、
昨日の聞き取りでは、
電話で相談を受けてから約二週間で面談に入れ、さらに面談から一か月半以内で支援が受けられるとのこと。
その点では随分よい環境になったと感じました。

それから、この4月から導入された、相談支援ファイル「スクラム」。
これもネットが以前から提案してきたものですが、
このファイルに、子どものプロフィールや特徴、成長の様子、かかわったサポート機関など、あらゆる情報を記録することで、
教育、医療、福祉などの各関係機関で情報を共有することができるようになっています。
親はいちいち説明せずに済みますし、一貫性のある支援がしやすくなります。

そして、私が今回最も嬉しかったのは、専門職員による園や学校への巡回支援事業です。
センター内での相談・療育事業も大事ですが、それよりも、
障がいがあっても地域で健常児と一緒にのびのびと成長できる、
そんな環境作りにこそ力を入れてほしいと、私は常々願っていました。
森センター長のお話からも、同じような気持ちが感じられました。
今後は地域に出向いての支援をさらに発展・充実させるよう、
市民ネットでも出来る限り協力していきたいと改めて感じました。

それにしても、
私が長男を抱えて路頭に迷っていた15年前とは隔世の感があります。
もっとも、あの時代があってこそ今の私があるとも言えるのですけど・・・(^^)

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