インド夫婦茶碗 1〜18巻
漫画、流水りんこ
1年の4分の1をインドで過ごす
漫画家の流水りんこが、
インドで出会ったサッシーと
何やかやで結婚することになり
サッシーは日本にやってきてカレー屋に勤め
流水の母親との3人で暮らすようになる。
1男1女が生まれ5人家族となり
ドタバタと子育てに奮闘していく
というインド人との結婚と
ハーフの子どもたちの子育てのエッセイ漫画。
実際と何年かズラして描いていたようです。
ここまでぶっちゃけまくってて
大丈夫なのかと心配になるぐらいですが、
家族とも周囲の人とも良好な関係なようで
凄い人間力だなと思います。
子育てが中心なのは18巻でとりあえず終了。
長男が高校生、長女が中学生になり
子供たちから描かないでほしいエピが
増えたからだそうです。
(でも描かないと宣言したら
寂しそうだったそうな。複雑なお年頃。)
インド夫婦茶碗としての連載と
インド親子茶碗としての連載を
一緒に本にしてるので、
時間が前後してたりで混乱しますが、
基本はドタバタコメディエッセイなので
まぁいっかで読んでいけます。
昔、途中まで買って読んでました。
あまりに長期連載で、
私も複雑なお年頃だったので
羨ましくて読まなくなったんだと思います。
ピッコマで18巻まで読めるんだとビックリして
嬉しく楽しく読みました。
未成年の頃に読んでた時は
長男のアシタくんに感情移入してたから
こんな両親で大変だろうなとか
こんな妹でしんどいことも多そうだなとか
思って読んでましたが、
今読むと親目線の方にも
感情移入できるようになってて
親も大変だなと思いながら読みました。
子育てエッセイ漫画は数多くありますが、
インド夫婦茶碗は
インドとのハーフということには
あまり頓着してないのが凄いなと思います。
そして、子供のことを怒ったり叱ったり
イライラしたり困ったりと悪戦苦闘してても
最後は『子供が可愛い』に着地するという
それを当たり前として描いてることが
凄いなと思います。
なんていうか作者さんが子供を愛してることを
心底当たり前と思ってて
それを描こうとしてるわけじゃないのに
ダダ漏れてるのがホントに凄いなと。
当たり前のようにされてることが
当たり前じゃないとしみじみ思うのです。
こんな風に全力で愛してるを伝えられる両親
本当に素敵だと思います。