神客万来 1・2巻
漫画、ねむようこ
1日1組限定“あちらからのお客様”に
願いを1つ叶えるツバメ屋ホテル。
ひょんなことから働くことになった
新人客室係のみちるが主人公。
最初は普通のホテルと思ってたみちる。
お客様が人外だと知っても
住み込みで3食まかない付きなので
続けることにします。
1話のお客様は、神社の神様。
普段とは違うファストフードやら
スナック菓子を食べて
お洒落な服を色々と着て楽しまれます。
2話はみちるがホテルに来る
キッカケとなったキツネの親子。
小さい娘に化かされてあげてという願い。
迷子になった人の姿に化けた娘キツネを
ホテルに送り届けたところ、
普通の人は辿り着けないホテルに来て
普通の人には見えない化けキツネが
見えてたことで働かないかスカウトされたと
いうわけです。
3話は、
普段は勇者の相手とかして頑張ってる
争いごとが苦手なドラゴンが、
自分らしく花を愛でたりして過ごす。
あとは赤ずきん、桃太郎と続き、
みちるがホテルに辿り着けて
お客様が見えるのは、
小さい頃、満月の夜に鬼と影踏みをして
鬼の影を奪ったからだと判明。
影を無くした鬼がみちるを探してます。
さぁどうなる!?で1巻おしまい。
2巻は、
眠り姫、石川五右衛門、バクと続いて
みちるに影を奪われた鬼がホテルに
辿り着きますが、
誰も影の戻し方が分からず
満月の夜に試してみようとなります。
そんな満月のお客様は狼男。
結局、満月に影踏みしてもダメで、
鬼もホテルで働きながら方法を探すことに。
2巻最後のお客様は鶴の恩返しの鶴。
実は妊娠してたというお話。
そして、ホテルが家族経営で
みちるの前の客室係が長女であることが判明。
お姉さんは吸血鬼のお客様と
駆け落ちしたようです。
鶴と人間との恋と
お姉さんを心配する家族の気持ちを絡めるの
上手いなと思いました。
人外ものですが、
基本平和でほのぼのしてます。
実はこうかもしれないというお話でもあるので
ヒネリが効いてて面白い。
眠り姫が20年で起きてしまい恋をして、
でも再び眠りに落ちそうだから
最後に1日恋人同士で楽しい時間を過ごすために
ホテルに来る。
帰るその時に姫は眠りについてしまう。
次に目覚めるのは彼がいない80年後
という切ないお話。
色んなとこが凝ってる漫画です。
表紙に描かれてるのが
その巻に出てくる人外のお客様に
関係してるモノになってるのも凝ってます。
そういうの見つけれると楽しいですよね。
“鬼灯の冷徹” とかの表紙も
そういう風に描いてあって楽しかったな。
人外のくくりが広くて何でもありなので、
次はどんなお客様が出てくるのか、
鬼は影を取り戻せるのか、
お姉さんはみつかるのか、
楽しみがいっぱいあります。