大奥 4〜6巻
五代徳川綱吉×右衛門佐編。
前に実写化された時は菅野美穂×堺雅人でした。
今NHKドラマやってる大奥は、
綱吉は仲里依紗さん、
右衛門佐は山本耕史さんでした。
演技の上手いお二人が凄かったです。
だいぶ飛ばしたエピソードも有りましたが、
原作とブレすぎずに昇華させてて圧巻。
でも、この後から原作とズレが出てきそうで
少し残念。
どうしても中島裕翔を出したいみたいです。
さて、本編。
綱吉は原作の方が可愛い綺麗お人形さんのよう
でありながら、奔放で賢く孤独で寂しがりな
本当に可愛らしい将軍。
“みな上様に恋をしているのでござりまする”
というセリフがとても似合うし、
大奥の重要人物たちは皆んな本当に
上様に恋をしてるなと思います。
たった1人の世継ぎ松姫の死から
将軍としての重責で壊れていく綱吉。
それを必死に隠して踏ん張る綱吉さまは
痛々しい。
一方、右衛門佐は自分がインテリイケメンだと
自覚がありプライドも高いため、
上様の側室たちの1人になるよりも
大奥総取締にして欲しいと上様におねだりして
見事にGETした したたかさん。
なんやかやありながらも、
プライドの高い2人は
一線は越えることができず
日常に押し流されていきます。
玉栄（桂昌院）が、
綱吉に世継ぎが出来ないのは
猫の小紫を殺したせいだと思い
有名な “生類憐れみの令” が出され
どんどん綱吉の評判は下がります。
どんなに頑張っても世継ぎが出来ない綱吉。
もう子供を産める年齢では
なくなってしまっても
気づくことなくプレッシャーを掛ける玉栄。
そんな綱吉が暗殺されそうになったの
をキッカケに、
ついに一線を越えて結ばれる2人。
この年齢になったからこそ
子作りの為ではなく男女としての行為だと
言い切れるし信じられる2人。
これで父親からの執着から抜け出せたと
綱吉はホッとするも
右衛門佐は突然亡くなってしまう。
右衛門佐は幸せに亡くなったんだろうけど、
この世の地獄に残された綱吉さまは哀れ。
綱吉は麻疹にかかり生死を彷徨います。
そして、御台所に殺されそうになったところを
吉保に助けられます。
ホッとする綱吉ですが、
その吉保に殺されてしまいます。
御台所も吉保も暗殺の理由は
綱吉を愛していたからという
本当に “みな上様に恋をしている” が
テーマの5代将軍編でした。
ドラマでは御台所が出てこない分、
吉保に説得力が必要でしたが、
倉科カナさん凄かったですね。
あと、老いた玉栄が有功（永光院）と
再開するエピも飛ばしてて残念。
竜雷太さんが凄かったから
有功に吐露するとこが見たかったですが、
有功を誰がするかってなっちゃうから
まぁ飛ばすだろうと思ってました。
6巻の後半は6代将軍家宣編。
NHKドラマでは飛ばしそうですが、
とりあえずネタバレ感想は
後日にしようかと思います。
NHKドラマの大奥は、
9月からseason2で
10代将軍から最後までするようです。
飛ばし飛ばしですが最後までしてくれるのは
楽しみかな。
でもやっぱり全員が繋いでいく物語で
どの将軍も見たいなと
残念な気持ちもあって複雑です。
