特別じゃない日 1巻
特別じゃない日常だけど、
漫画、稲空穂
最近読んだ中で、凄い刺さりました!
これはメッチャ優しい。あったかい。
特別じゃない日常だけど、
色んなことが繋がって色んな想いが生まれて
ホワホワとあったかい日常のお話。
主人公は毎話ごとに違うのですが、
誰かと誰かは繋がってる感じなので、
あえていうなら女子高生の渡辺純加ちゃん
になるのかな。
最初の話はスマホでお爺ちゃんを撮りたい
お婆ちゃんのお話。
上手く撮れたと
ラインで娘と孫娘に自慢するお婆ちゃん。
(お婆ちゃん、娘、孫娘のグループなのも
じんわりあったかい気持ちになりました。)
(この孫娘が女子高生)
スマホなんて興味ないと言ってたお爺ちゃんが
こっそりお婆ちゃんのスマホで
良い笑顔のお婆ちゃんを撮る。
それをまたライングループで
自慢するお婆ちゃん。
いつまでも惚気られるの素敵だと
喜ぶ娘と孫娘。
というお話。
たったこれだけに、
どんだけホンワカが詰め込まれてるんだ!
純加ちゃんのバイト先の友美さんは
小さい子供が2人いる共働きの主婦。
息子ちゃんは戦隊モノが好きだったけど、
友達の影響で
ポケモン(漫画ではみたいなヤツ)にハマり
欲しいものがあるけど
戦隊モノに飽きたのかと言われるのが嫌で
言い出せない。
でも息子がポケモン見て属性とかを妹に
説明していたり、
お店で戦隊モノの隣にあるポケモンのモノを
見ていたり、
そんなさりげないとこから何となく気づく母。
言い出せないことに
ちょっと苦しそうな息子を見て、
旦那さんにコッソリ言って、
それとなく聞き出してもらう。
“好きなものが増えたんだな”
という言葉にスッキリして喜ぶ息子。
今までも大事にしてた戦隊モノの筆箱に
ポケモンの鉛筆とノートを使って
嬉しそうな息子ちゃん。
可愛いだらけです。
なんて深い優しさ。
そして、同じくバイト仲間の吉田くん、
泥だらけの子猫をみつけてしまい、
SNSで“猫がいた”と上げてしまう。
(ちょっと前の話で、
吉田くんは猫が怖いことが判明しているので、
もしかするとSNSを見た誰かが何とかして
くれないかなという希望もあったのかな。)
すると、見知らぬ人たちから
“まさかそのままじゃないよね”と書き込みが。
仕方ないと
“牛乳をあげた”→“猫に人間の牛乳はダメ”
“水あげた”→“猫缶あげなよ” “病院は?”
(病院に連れてった描写のみ)
“猫缶あげた”(蓋を開けただけ)→“皿に出せ”
“薬のまない”→“細かく砕け”etc…
とまぁそんな感じで知らない人達の書き込みに
翻弄されつつ参考にして奮闘する吉田くん。
“飼い主さん、猫ちゃんのお名前は?”に、
「飼い主…」と呟いて
“名前はシャケ”と返し、
あぁ飼うことに決めたんだな。
となるお話。
どんどんフォロワー数が上がっていくのも
今時なら起こりうることだなと。
猫嫌いなのに猫を飼うことになってしまう
吉田くん。
でも吉田くんはフォロワーさんたちの
書き込みにダメージはそんな受けてなくて
サラッとナルホドそうかと受け流してる感じ。
大事な言葉は拾うけど
そうでもないと思えば流せる。
それは猫の名前“シャケ”に出てると思う。
そして、吉田くんはシャケを大事にしてます。
バイト先で1種類だけ減りの早い猫缶に、
「うまいな、今度入った時に買ってこうかな
喜ぶかな」と呟きます。
しかも滅多に笑わないのに微笑んで。
吉田くんとシャケに幸あれと
願っちゃいましたよ。
他にも色んな優しいお話が詰まってて
何かもう泣きたくなりました。
2巻も出てるみたいだし、
これは買ってしまいそう。