かしましめし 1〜3巻
美大の同級生が自死した葬儀で
漫画、おかざき真里
美大の同級生が自死した葬儀で
再会した同級生の3人が
一緒に食事するようになり
一緒に暮らすようになる。
という お食事漫画。
レシピがいっぱい出てきます。
簡単そうで、でも一手間あって丁寧で、
参考にしたいけど気合いが入りそうだなと。
レシピ本のつもりで買おうかと悩む。
主人公ちはるは、
憧れの会社に入ったが心折れて退職。
母が留学したため部屋に空きがあり
ナカムラと英治を呼び寄せる。
自死した男性は元恋人。
ナカムラは、
同僚だった婚約者から別れを切り出され、
相手が飛ばされたと思ったら
ほとぼりが冷めたら相手の方が戻り
自分が部署異動させられる。
英治は、
同棲していた恋人が戻ってこなくなり
ちはると同居し始めるも
部屋は解約できずにいる。
会社ではデザイン部門から営業へ。
自死した男性は元恋人。
ちはるより後に付き合っていた。
わけあり3人が
最初はお互いに何も聞かずに
ただ楽しく食べて楽しい時を過ごして
頑張ろうと思えるようになる。
という感じから、
話せるようになったことから
少しずつ話していって
お互いにヨシヨシして
少しずつ出来ることから
前を向こう、歩き出そうとしていくお話。
最初は、何か色々と傷を抱えた人達なんだなと
いうことは分かってても
どんなことがあったのかは、
3人が話せるようになったことから
分かっていく感じ。
別に3人とも自死した彼の喪失感とか
そういう感傷は殆ど無くて、
どちらかというと感傷が無いことに
傷ついてるようにも見えます。
そして、同じ人を好きになったことがある
ちはると英治ですが、
好みは違うようです。
1巻は、
3人が暮らすことになるまでもプロローグ。
2巻は、
3人が暮らし始めて
ナカムラに彼氏が出来たり
英治の彼氏が戻ってきたりしても
やっぱり3人で暮らしているというお話。
3巻は、
ちはるが社会復帰に頑張ったり
ナカムラは彼氏に色々と晒せずにいて
英治は新しい恋をするも
進展は望んでいなかったが、
2人に背中を押されてどうなるか
というところで以下次巻。
3巻のラストで、背中を押したことを
“のちに後悔する” と書かれてるので、
何だか恐しいことになるのかな。
英治がノンケを好きになると地獄と言ってたり
会社でセンスいいなぁと思ってる男性が
ゲイを気持ち悪いと言うのを
一緒に笑って誤魔化して傷ついてたり
新しい恋の相手は古風だと宣言してることから
ゲイは気持ち悪いというタイプではないかと
英治は思っていたり、
女性2人は美大卒だから大丈夫じゃないと
思っていたりするのが、
フラグしかないのですが、
また英治は泣いちゃうのかな。
英治が泣いてるのは辛い。
あと、ナカムラと英治は
“笑って誤魔化す” というのが癖みたいで
“取りかえしがつかなくなるまで” 続けるのかと
自嘲しているので、
何が起こるのかなと思ってます。
しかし、2巻の終わりも
“こういう時間がずっと続くと思って” とか
思わせぶりな感じで
これといったことは起きず、
“3人で住むことがなくなっても” というのも
今のところ3人で住み続けてるし
肩透かしをくらった感じですが、
この後に伏線回収していくのかな。
せっかく素敵なゴハンとレシピなので、
あまり重い方向に行かないで欲しいなと
思います。