覆面系ノイズ 全18巻
漫画、福山リョウコ
アニメ化も映画化もされた漫画だそうな。
今でも活躍されてる方ばかりなので
見てみたかったかも。
片想いとバンドのお話。
少女漫画らしいお話だけど、
少女漫画なだけではないのが花とゆめらしい。
これは賛否両論あったの頷けるラスト。
でも、絶賛した人も多いというのも
頷けるラスト。
主人公のニノちゃんは、
幼い頃の初恋相手モモくんに
歌声でみつけるからと言われて歌ってる。
そのニノが限界になった時に出会ったのが
作曲が出来る少年ユズ。
彼の歌でまた歌い始めたのに
そのユズも消えてしまう。
そんな3人が同じ高校に入り
再会し絡み合い恋愛と音楽とに
揺さぶられ翻弄され答えをみつける物語。
モモもユズも作曲が出来て
ニノに歌って欲しくて曲を描いてるのですが、
初恋相手はモモだけど、
曲への初恋はユズという感じ。
ニノは、
ニノの声はユズのモノ、
でも好きなのはモモという終わり方です。
ニノを支え続けたのはユズ(の曲)で、
ユズの方がニノじゃなきゃダメ感が強いので
恋は破れたけど
声は手に入れたから幸せとユズが言っても、
ユズファンは納得いかないだろうなと
思います。
思うけど、
物語としてやっぱモモなんだろうと思います。
これはユズにしちゃうとニノがブレちゃうし。
なんだやっぱモモかぁと
ガッカリする気持ちもわかる。
だってユズは献身的で健気だもん。
人気作でユズ人気は強かっただろうと思うと
作者さんは よく貫いたなと思います。
何より他のメンバーたちも
矢印がチグハグな片想いだらけだったのに
最後は全部綺麗に収めてしまったので
ユズだけが失恋しちゃってるし。
ユズは声を手に入れたんだけども。
ユズが幸せな後日譚が欲しいと思いつつ
最後まで面白く読みました。