猿八座、今年の最終公演は、12月14日(土)新発田の王紋酒造の蔵「五階菱」にて、信太妻です。
詳しくは、以下のリンクからお願いいたします。要予約。
猿八座、今年の最終公演は、12月14日(土)新発田の王紋酒造の蔵「五階菱」にて、信太妻です。
詳しくは、以下のリンクからお願いいたします。要予約。
長崎県平戸市が本年度1年間をかけて取り組む「鄭成功生誕400周年記念」事業に招聘されての「国性爺合戦」、猿八座としては、栄えある初演となりました。猿八座公演企画発起人の眞崎三津子氏、平戸市文化観光商工部文化交流課長の里崎忠雄氏、そのほか担当の方々に、大変お世話になりました。改めて御礼申しあげます。
眞崎三津子氏と自作の展示パネル。実物の貝で、平戸が舞台であることを説明していただきました。
さて、近松門左衛門作「国性爺合戦」の主人公「和藤内」は、明の「鄭芝龍」が父で、母は日本人。妻の小睦も日本人。この「和藤内」が、後の「鄭成功」となり、明の再興のために闘うという話になっている。実際には、明の再興はならなかったが、台湾に渡って、オランダ軍(東インド会社)を追い払って、台湾を解放する。その功績によって台湾では、神様として崇められているとのこと。その鄭成功の出身地が平戸というわけである。平戸市の「鄭成功記念館」は、鄭成功の生家の場所に建っており、そのほかに、母が産気づいた「児誕石」という岩が海岸にあるなど、とにかく、東アジアの英雄「鄭成功」贔屓の町なのである。
鄭成功記念館
児誕石にて、左が、里崎忠雄氏。平戸の観光案内をしていただいた。
実は、稽古場で、公開稽古をした時の観客の感想は、あまり芳しくは無かった。とにかく長大な話の一部分であるし、「国性爺合戦」の浄瑠璃自体も、かなり難解である。耳で聞いて分かるものではないだろう。ところが、流石、平戸の方々は、内容は熟知されているにちがいない。前半の立ち回りや、敵(韃靼)の武者の首が飛ぶところで、大喝采。平戸の浜での貝拾いや、中国語もどきで「きんにょう、きんにょう」とはなす所なども、うけていただいて、こちらが、ビックリでした。
午前中のリハーサルで、冗長にならないように、テンポ良く進めようと確認したこともあって、多少早口だったかもしれないけれど、お客様の反応に乗せられて、流れが大変によかった。稽古場での記録が75分だったのに、今回はめずらしく10分も縮めて65分だった。これも又、珍しいこと。たいていは盛りすぎて長くなるものだが。
椅子が足りなくて、追加したと聞きました。駆けつけて下さった平戸の皆皆様、本当にありがとうございました。
今年は、「耳なし芳一」を4回、上演させていただきました。新版は今年からですので、第1回めからくらべると、今回の4回目の「耳なし芳一」は、一番上出来だったように感じました。それは、開催場所の阿賀町鹿瀬の皆皆様の反応が大変よいので、うまいこと乗せていただいたという感もありました。阿賀町教育委員会には、2年おきに、猿八座を呼びたいと呼びたいと言っていただいているので、ビエンナーレですね。また、再来年宜しくお願いします。ちなみに、ここは、津川の「狐の嫁入り」で有名なところで、うちにある狐面は、ここのお面です。
今回の記録は、以下のリンクにアップしました。怪談ですが、秋の夜長をお楽しみください。
10月から、猿八座の公演が目白押しです。お近くの公演に是非おいでください。
まず、
10月6日(日)公開稽古 国性爺合戦 於 東光寺心萃房(新発田市真中) 午後2時より 無料
10月11日~12日 新潟県阿賀町(既に定員に達して締め切りました)
因みに、11日は子供向けワークショップ(信太妻等)13:30~
12日は、耳なし芳一・狢 14:00~
10月19日(土) 平戸公演は、先回、お知らせした通りです。
11月1日(金)の夜は、東京青山、銕仙会で、「弘知法印御伝記(部分)」を久しぶりに演じます。
猿八座が東京に行くのは、ほぼ10年ぶりです。貴重な機会をお見逃し無く。
11月10日(日)は、毎年連続して開催していただいていいる村上の人形浄瑠璃を楽しむ会です。
国性爺合戦は、さらに、11月24日(日)にも、柏崎ドナルドキーンセンターでも演じる予定です。
10月19日(土) 午後2時開演(開場午後1:30) 入場無料 会場:平戸文化センター 中ホール
〒859-5121長崎県平戸市岩の上町1529番地 電話 0950-22-5300 info@hirado-culture-center.com
お問い合わせ 鄭成功記念館 眞﨑三津子 電話 090-4981-8627
国性(姓)爺=和藤内=鄭成功の生地、平戸市では毎年鄭成功の誕生日に「鄭成功まつり」が開催されますが、今年は
生誕400周年を記念して様々な催しが行われています。その一つとして猿八座が「国性爺合戦」平戸の浦の場を上演します。ご当地を舞台にした近松の名作をご覧ください。
毎年、定期的に開催していただいている「ドナルド・キーンセンター柏崎」での、本年一回目の公演は、小泉八雲原作「怪談」より、「耳なし芳一」でした。初演からもう10年が経ちます。
さて、今回は、座員の巫美麗が、薩摩琵琶の奏者であるので、芳一の琵琶語りを分担できないだろうかということで、トライした作品になりました。しかし、芳一が手にするのは「平家琵琶」です(あるいは「盲僧琵琶」)。なので、琵琶語りの雰囲気は十二分に出ましたが、妙な組み合わせだったかもしれません。やってるときは感じませんでしたが、撮影されたビデオをみて、はじめて感じました。
みなさんはどう、思われましたでしょうか????
以下、ビデオをご覧ください。
おまけは、昔話「ねずみ経」・・・最近、こっちの方が人気?
さて、秋のドナルド・キーンセンター公演は、11月24日です。演目はいよいよ、近松門左衛門作「国性爺合戦」(前半)です。
4月の新発田三光寺公演では、満員御礼の中、山椒太夫三段組みを御覧いただきました。誠にありがとうございました。三光寺公演はリピーターの方々が多く、終演後も大勢の方々からお声がけをいただきました。本当に励みになります。なんと、即日に、来年の公演日も決定! あくまでも、予定ですが、5月17日(土)か18日(日)ごろになりそうです。
さて、次回の猿八座は、6月9日(日)柏崎のドナルドキーンセンターです。演目は、「耳なし芳一」です。
改訂版というのは、台本の改訂ではありません。猿八座の座員である薩摩琵琶演奏者巫美麗(ウー・メイリー)の協力により、本格的な琵琶演奏を加え、より臨場感を高めようと、浄瑠璃の演出を変えました。
つまり、芳一の部分は、台詞も語りも琵琶も、巫美麗が担当し、他の部分は、八太夫が担当。また、三味線と琵琶の掛け合いなども工夫することで、よりお楽しみいただける舞台になるのではないかと思っております。
おまけは、民話「ねずみ経」です。
猿八座は現在冬休み中ですが、春からの公演が続々と決定しておりますので、お知らせいたします。
今年は、鄭成功の生誕からちょうど400年ということで、後半は「国性爺合戦」に取り組みます。
まずは、久しぶりの「山椒太夫」からです。
また、「耳無し芳一」は本格的琵琶を取り入れてのリメイクです。
4月20日 新発田 三光寺 10:00 山椒太夫三段組
4月21日 弥彦 旧鈴木邸 信太妻 一回目10:30 二回目13:30
6月 9日 柏崎 ドナルドキーンセンター 13:30 耳無し芳一 狢
6月29日 聖籠 藪から房 15:00 耳無し芳一
8月 3日 柏崎 ドナルドキーンセンター 子供向けワークショップ 詳細未定
8月24日 聖籠 聖籠図書館 18:30 耳無し芳一
10月11日 12日 阿賀町 詳細未定
10月19日あるいは20日 平戸 国性爺合戦 詳細未定
11月10日 村上 情報センター 国性爺合 詳細未定
11月24日 柏崎 ドナルドキーンセンター 国性爺合戦 詳細未定
それぞれ、個別の公演案内は、後日お知らせいたします。
本年、猿八座は、新潟日報文化賞をいただきました。多くの支援者の方々に報告するとともに、感謝する会を稽古場で開きました。お忙しいところ、多くの方々のご出席をいただき誠に有り難う御座いました。
私が入座してから12年経ちますが、座員の数は、今が最高で、14名を数えます。何年ぶりかで、三番叟の連れ弾きが久しぶりにできたのも、若い座員が増えたお陰です。今回三味線のチャレンジしてくれた和泉猿丸は、琵琶語りを専門とするので、もう、語りの声は申し分がありません。文弥節は手がやさしいので、これから語り分けもできそうです。楽しみが増えました。三味線だけでなく、琵琶も入れて、猿八座独自の浄瑠璃ができると面白いと考えています。
ご当地の柏崎ドナルドキーンセンターの開館10周年記念において、「弘知法印御伝記」を前三段だけではありますが、演じることができたのは、誠に名誉なことと感謝申しあげます。しかしながら、一週間前程から、喉の痛みがあり、養生しても一向に良くならず、かといって悪化することもなく、がらがら声のまま勤めざるを得なかったのはまったく残念なことでした。来週11月12日(日)もまた、弘知法印御伝記を演じます。今度は村上市情報センターでお待ちしております。
三段目五智国分寺の場。弘知の妻、柳の前は、弘知の身代わりにされた馬子によって殺害された。弘知はそのことを知らずにいたが、柳の前の幽霊(左)によって、柳の前は、己の下手な企ての犠牲になったことを知る。一応、火の玉を飛ばしてある。そして、ますます出家の決意を固めるのであった。因みに、御殿の書き割りは五智如来で、右隅にいるのは弘法大師である。
11月は弘知法印御伝記を二回公演いたします。ひとつは、11月5日、柏崎ドナルドキーンセンター。ひとつは、11月12日、村上の人形浄楽しむ楽しむ会です。以下のチラシをごらんください。
おまけ。
10月14日に、ミニ浄瑠璃会があります。
場所は、聖籠町の大夫。ローカルですが、お近くの方はどうぞ。
「藪から房」は猿八座の座員、掘八島の旧家を劇場として改装したもので。
定員20名ほどの和室空間です。これから定期的に、ミニ公演をしていく予定です。
来年は国性爺合戦の主人公、和藤内(鄭 成功)の生誕400年になるとのことで、猿八座は、密かに、「国性爺合戦」を仕込み始めた。これは、秘密の話である。
話は二段目から。戦乱の明から、平戸の浦に流れ着いた栴檀皇女。そこで、遭遇するのは、和藤内三官と妻のこむつ。写真は、可愛らしいこむつの「悋気」の場面。栴檀皇女の美貌にくらっと来た和藤内に、こむつがかみつく。
国性爺合戦といえば、甘輝館楼門の段が見せ場だろうが、近松作品の本当の面白さは、こういう細かいところにある。この平戸の浦の場面は、省略される場合もあるが、猿八座では、敢えて、省略なしで、「貝尽くし」などにも果敢に挑戦しようと考えている。実に長い!が、飽きない。
公開は来年である。乞うご期待。
8月の猛暑の猿八座稽古場。