新潟新発田の稽古場に合宿していると、毎晩飲むことになる。大概は、馬鹿話で終わるが、時には、そのまま演出の工夫をし出したり、道具を考案してみたり、実際に稽古をしたりと、なかなか有意義なのである。次の外題をどうするか等の座全体の方針もここで決まるのがもっぱらだが、新作が生み出されたのは始めてである。
8月の稽古の時に、例によって飲んでいたところ、もうきっかけは忘れてしまったが、八島さんが昔話を始めた。「餡餅三つ」というのである。多分、お土産の団子か餅でもあったのだろう。それが、なかなか面白い。というか、八島さんの語り口が大変良いので、つい釣り込まれた。こりゃ、幕間の寸劇にいいかもしれない。調べてみると、日本昔話でも取り上げられている。
翌日早速、浄瑠璃をつけてみたのが、以下である。そして、早速、ぶっつけ本番で、9月の舞台に乗せた次第。
「狢」は、従来から小泉八雲の耳無し芳一とセットで演じてきた短編です。
古典にこだわらず、こうした題材も、ちょっと気分転換にはいい。お客様もなごんだようだし。
8月の稽古の時に、例によって飲んでいたところ、もうきっかけは忘れてしまったが、八島さんが昔話を始めた。「餡餅三つ」というのである。多分、お土産の団子か餅でもあったのだろう。それが、なかなか面白い。というか、八島さんの語り口が大変良いので、つい釣り込まれた。こりゃ、幕間の寸劇にいいかもしれない。調べてみると、日本昔話でも取り上げられている。
翌日早速、浄瑠璃をつけてみたのが、以下である。そして、早速、ぶっつけ本番で、9月の舞台に乗せた次第。
「狢」は、従来から小泉八雲の耳無し芳一とセットで演じてきた短編です。
古典にこだわらず、こうした題材も、ちょっと気分転換にはいい。お客様もなごんだようだし。