「弘知法印御伝記」は、私が、猿八座に参加する前の作品です。お蔵になっておりましたが、此の度、前半の三段分を上演することになりました。じつは、私が佐渡の文弥節を習った時、最初に節付けの挑戦した段物は、この「弘知法印御伝記」でした。これまで実演の機会はありませんでしたが、いよいよその機会が訪れたわけです。そこで、改めて、その数年前の挑戦の後を見てみますと、やはり、あまりうまい節付けとはいえませんでした。そこで、今回、新たに節を付け直して、初段と二段目を作り直しました。三段目は、従来の太夫である角太夫氏が担当されます。もともと、幻の古浄瑠璃で言われる「弘知法印御伝記」ですから、それをやるのも、観みるのも誠に稀有なことだと思います。観覧申し込みは、草加市まで。
高田世界館での猿八座山椒太夫公演も、この春で第5回目となります。山椒太夫は最初、鳴子曳きの段しかありませんでしたが、この企画に育てられて、年々新しい段を追加しながら、全六段の通し狂言に仕立ててきました。つまり、この世界館公演の企画がなければ、山椒太夫通し狂言は実現しなかったと言えます。貴重な機会をいただいたことに感謝いたします。ですから、この企画が最終回と言う事は、山椒太夫通し狂言の公演を、次にいつ観られるかわからないということになります。山椒太夫の通し狂言は、猿八座でしかやっておりませんので、大変貴重な機会となるわけです。是非、高田世界館にお出でください。
さて、その通し狂言の内容ですが
前半 初段 信夫の里 直井の浦
二段目 山別れ 山椒太夫館
三段目 丹後国分寺・大誓文
後半 四段目 厨子王出世
五段目 鳴子曳き
六段目 母子対面 山椒太夫成敗
の全六段。前半・後半とも上演時間は二時間ぐらいになりますので、あわせて、たっぷり4時間たのしめます。
入場料 一日券前売り 3500円(当日4000円)※学生1500円
お申し込み先 山椒太夫高田世界館公演実行委員会事務局 電話 025-522-5202(アド・プリント内)
さて、その通し狂言の内容ですが
前半 初段 信夫の里 直井の浦
二段目 山別れ 山椒太夫館
三段目 丹後国分寺・大誓文
後半 四段目 厨子王出世
五段目 鳴子曳き
六段目 母子対面 山椒太夫成敗
の全六段。前半・後半とも上演時間は二時間ぐらいになりますので、あわせて、たっぷり4時間たのしめます。
入場料 一日券前売り 3500円(当日4000円)※学生1500円
お申し込み先 山椒太夫高田世界館公演実行委員会事務局 電話 025-522-5202(アド・プリント内)
佐渡の大慶寺さんでの郷土芸能大会に参加するのは、5年ぶりです。先回は、山椒太夫鳴子曳きでした。実はこの時はまだ、文弥節の手を習い始めた頃で、初めて佐渡で文弥節を弾くというので、どきどきしたのを覚えています。今回は、『平家女護島』です。佐渡の文弥節では、中心的な外題なので、やっぱり、これもどきどきものです。