猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

新潟日報主催 みらい大学 古浄瑠璃ゼミ第3回

2013年09月30日 17時31分12秒 | 公演記録

9月28日(土)に、柏崎市産業文化会館で行われた「弘知法印御伝記の発見と人形の実演」
という鳥越先生と西橋八郎兵衛師匠の講演を、応援してきました。
昨年、作曲しておいた「弘知法印御伝記」が役に立ちました。短い部分ですが、初段の一部で、
弘知の妻である柳の前の口説きの部分を、語る機会をいただきましたことに感謝いたします。
一部分ではありますが、「柏崎」での初演という巡り合わせになりました。

イギリスのケンブリッジ大学にいらした時に、大英博物館で、「弘知法印御伝記」の正本を発見さ
れた経緯を講演される鳥越先生。

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弘知法印御伝記初段:柳の前の口説きの部分

弘知の父、秋弘から弘知が遊郭で放蕩しているのは、妻にも責任があると責められます。

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人形は西橋八郎兵衛師匠と堀八島。

柏崎を広く探訪することはできませんでしたが、回転寿司の「千両」で地場の魚を味わいました。
「鯖サンド」もよかったですね。また、じっくりと尋ねたい街です。



人形浄瑠璃 山椒太夫三段組 公開稽古に向けて

2013年09月24日 11時30分15秒 | 猿八座

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塩谷円福寺公演の試演会が、10月6日(日)に稽古場で予定されています。稽古は進んでいますが、
人形も道具も書き割りもまだ完成していません・・・師匠は、稽古の合間に、新しい頭を造っています。
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新しく作成中の「姥竹」の頭に目を入れる西橋八郎兵衛師匠。

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外は、涼しい秋風が吹いていますが、稽古場では、熱の籠もった稽古が連日行われています。
バックの書き割りが違いますが、悪しからず。










恒例 秋の管生歌舞伎 どうぞご覧下さい

2013年09月17日 21時36分52秒 | お知らせ

 台風18号が去って、いきなり秋になりました。各地で被害もあったようですが、皆様
お変わりはありませんでしょうか。

 さて、東京西多摩地域は秋祭りが盛んです。9月は、毎週どこかでお祭りがあるので、お祭り好き
(かつての私ですが)には、たまりません。さて、管生の正勝神社の例大祭は、9月29日ですが
今年は、組み立て舞台を奉納する年ではありませんので、お祭りでの歌舞伎奉納はありません。
今年の管生歌舞伎は、10月13日(日)ですので、お間違い無く。あと一ヶ月を切って、稽古にも
ようやく熱が入ってきました。

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絵本太功記十段目:十次郎光義自害の場面

以下、本番のご案内をご覧下さい。菅生歌舞伎HPは、

http://www2.tbb.t-com.ne.jp/sugao-ichiza/

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第28回 国民文化祭 人形芝居フェスティバル 紹介

2013年09月15日 09時40分51秒 | お知らせ

 八王子市立由井中学校にかつて、三味線部があり、顧問の鈴木先生の元、薩摩説経や車人形
を勉強していました。残念ながら、もう三味線部はありませんが、大学生になったOGの皆さんが
八王子車人形研究会として、毎年、国民文化祭に参加しています。由井中三味線部時代も、説
経節は私が指導をしておりましたが、未だに戸吹の稽古所に通って来てくれます。今年の演目
は。東海道中膝栗毛「赤坂並木」の段です。
 太夫は清水さん、三味線は丸山さんです。がんばって来てください。お時間のある方は、是非
応援に行ってあげてください。

プログラムの詳細は以下をご覧下さい。

http://www.city.otsuki.yamanashi.jp/bunka/kokubunsai/otsukishi-shusaijigyou-kokubunsai.html

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琉球Cafeてぃーだかんかん で 「信太妻」

2013年09月11日 17時17分25秒 | 公演記録

9月9日(月)重陽の節句の日は、豊田市の平戸橋にある”琉球Cafeてぃーだかんかん”にお邪魔しました。店主の板倉さんとは、昨年の豊田公演でご縁ができ、今年は、お店のギャラリーを活用して、こぢんまりとした舞台をやることになりました。貴重な機会をいただきありがとうございました。

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それほど広くはない店内ですが、30名以上の方々にご参集いただき、満員となりました。
大変ありがとうございました。お客様との距離が近いのもドキドキしましたが、人形との距離が
近いのにもドキドキしました。昔々の小屋掛けというのは、こんな風情だったかなと、語る方も
楽しみました・・・が、山台が組めず、椅子で演奏しましたので、三味線方はやりにくかった様です。

信太妻:陰陽師安倍晴明の出生の秘密を語ります。

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母親を捜しに、信太の森にやって来た阿倍保名(父)と童子(晴明)の前に、白狐が現れる。

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母の姿に戻った白狐は、四寸四方の箱と魔法の玉を形見として渡します。これが、簠簋(ほき)内伝
に言う所の、四角い容器=簠(ほ)と、丸い容器=簋(き)なのです。この形見によって、数々の奇蹟
を起こすことで、安倍晴明は世にも名高い陰陽師となります。

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猿八座公演メンバー:左から

逸見八里:堀八島:西橋八郎兵衛:金子与八:渡部八太夫:中田惹八

 豊田での三日間通して、プロデューサーの岡田氏、古屋和子氏には、舞台以外でも、すべて
おんぶにだっこでした。大変お世話になりました。また来年を楽しみにしております。


御礼 第13回とよたストーリーテリング 無事終了 

2013年09月11日 15時38分47秒 | 公演記録

8月31日(土)から始まった「第13回とよたストーリーテリング2013」は、9月8日(日)の寺部地区
の猿八座公演を最後に、盛況の内に閉幕いたしました。多くのご声援を戴き、大変ありがとうご
ざいました。 

猿八座は、9月7日(土)早朝に、東京組・新潟組それぞれ、愛知県豊田市に向かいました。
昼前に現地に無事集合。昨年もお世話になった、西中山の八柱神社にお参りして、農村舞台
での舞台設営に掛かりました。この日は、朝から降ったり止んだりの天候で、地元の方々が、
シートで屋根をかけてくれたので助かりました。写真はリハの様子ですが、本番では、雨も上がり
屋外での人形浄瑠璃を堪能していただくことができました。

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八柱神社の農村舞台:阿弥陀胸割リハの様子(天寿・ていれい兄弟が村人の迫害に遭う)


9月8日(日)、豊田市は朝から大変な騒ぎになっていました。私たちが豊田に来たからではありません。
サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013が豊田スタジアムであるからです。昨年、
公演させていただいた「寺部八幡宮」は、豊田スタジアムのすぐ近くです。どちらも、野外ライブ
ではありますが、大音量のサザンに敵うはずも無く、泣き寝入りをしました。今年は、高橋地区交流館
を会場としてお借りすることになり、又違った意味で、落ち着いて観劇していただけたのかも知れません。
東京から、中村さんも駆けつけてくれました。大変有り難うございました。

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高橋交流館:阿弥陀胸割(天寿が生き肝を取られる)
山台(太夫・三味線)を下手に配置するのは、初めてのことでしたが、その場その場のロケーション
に応じて、臨機応変にやってみることも勉強になりました。観客のリアクションも良く、さすが
豊田の方々は目も耳も肥えていらっしゃると感じました。

二日間とも、お付き合いをいただき、常にサポートしていただいた衆議院議員の八木てつや先生
を初め、藤岡地区、高橋地区の皆さん、豊田市文化振興財団の皆さんに深く感謝申し上げます。今後とも宜しくお願い申し上げます。