地元、戸吹町の歴史有るお寺「桂福寺」
鐘楼に登って、除夜の鐘をついてきました。
皆々様におかれましても、良い年となりますよう。御祈念申し上げます。
午年に因んで、鬼鹿毛に思いを馳せていましたら、
「さて鬼鹿毛が姿をば、真の漆で固めてに、馬をば、馬頭観音と斎うべし」
という一文を思い出しました。小栗判官が鬼鹿毛をて手なずける時に交わした約束です。
早速に、近くの馬頭観音にお参りして来ました。ついでに八幡様にも行って来たので、
小栗判官尽くしのスタートになりました。
ところで、4月に予定されている「アートミックスジャパン公演」は、昨年同様、
りゅーとぴあ能楽堂を会場とする予定です。予定演目は、「小栗判官車引」ですが、
八郎兵衛師匠は、能楽堂の特徴である橋掛かりを、なんとか活用するために、
餓鬼阿弥車道行きを付けるなどの工夫を凝らしています。これまでとは少し違った
車曳きになりそうですので、ご期待下さい。
伝岩佐又兵衛の絵巻「をくり」第13巻第10段(宮内庁)
明けましておめでとう御座います。
昨年中は、皆々様からの温かいご支援により、また新しい浄瑠璃を作り上げることができました。
今年も、新たな挑戦をして参る所存ですので、尚一層のご愛顧の程お願い申し上げます。
平成26年 猿八座公演予定 速報
3月8日(土)新潟大学主催公演 三段組み山椒太夫
4月5日(土)アートミックスジャパン公演 小栗判官車引
4月26・27日 上越教育大主催公演 三段組み山椒太夫
詳細が決まりましたら、改めてご紹介申し上げます。
碁盤に乗る小栗判官と鬼鹿毛:豊国絵:早稲田大学演劇博物館蔵
http://enpaku.waseda.ac.jp/db/enpakunishik/results-big.php?shiryo_no=006-1051
皆様、明けましておめでとうございます。
東京は快晴の新年を迎えました。
本年も猿八座人形浄瑠璃、並びに薩摩派説経浄瑠璃を、よろしくお願い申し上げます。
早起きをして、八王子の初日の出を拝み、戸吹四社に初詣をして参りました。
戸吹四社というのは、熊野神社、八幡神社、大岳神社、住吉神社です。どれも
山の中にありますので、早朝ハイキングになりました。
平成25年1月1日(火)午前7時15分 東京八王子
巳年なので、「宇賀神」をお供えしました。
昨年植えた段菊が、元気に生い茂り、2年目の花を咲かせ始めました。
信太妻の狐葛の葉の気分になって、愛でています。
日中はまだ暑いですが、朝夕の涼しい風が段菊を揺らしていると、つい、「信太妻」の一節を口ずさんでしまいます。
「ああ、冷ややかなりし、秋の風、引き煩らわば、如何せん。」
昨年の記事を参照
明けましておめでとうございます。
昨年は、新しい出発の年でした。
多くの方々との出会いと、ご支援によって、
説経師としての方向性をつかむことができました。
改めて、感謝申し上げます。
さて、2年目の今年、平成24年は、壬辰(みずのえたつ)の年です。
忘れ去られた物語シリーズ1で紹介した
「阿弥陀胸割」の物語に登場する「天寿姫」と「松若」の生まれは、
壬辰の年の辰の月の辰の日の辰の刻であると言います。
壬は、水の兄であり、又「妊」であるともいい、陰陽道では、「陽」の年。
辰は、龍であり、水を支配しますから、水を得た龍となります。
六十年に一度の誠に生命力にあふれた年が始まったのです。
そこで、今年の目標は、ただ一つ。
猿八座の太夫、八太夫として
この、四百年前に演じられていた古説経「阿弥陀胸割」を
人形操りとして復活公演することです。
猿八座西橋八郎兵衛師匠共々
本年も、よろしくご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
さて、常々悩みの種でありました名跡について改めて説明しておきますと、こ
の様に整理したいと思います。
薩摩派に伝承された「説経祭文」を語る場合は、これまで通り「薩摩若太夫」を
名乗ります。
しかし、古説経を復活するには、新たな「節」が必要となります。古説経の趣を
再現するために「文弥節」の曲節を活用し、新たな浄瑠璃を創作する考えです。
そこで、「古説経」を語る場合は、「八太夫」を名乗ることにします。
今年は、この新しい浄瑠璃を、猿八座の「八太夫」としてデビューさせる年でも
あるわけです。