猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

猿八座 2021秋の公演のお知らせ

2021年08月18日 23時01分52秒 | お知らせ
猿八座が、昨年から取り組んできた通し狂言「をぐり」ですが、今年は後半部分の制作に取り組んできました。まだ全段完成には至っておりませんが、その一部分を公開稽古という形で、ご覧いただくことになりました。
9月23日(木)秋分の日、柏崎 ドナルドキーンセンターにて。問い合わせは、ドナルドキーンセンターまで。

「をぐり」第5段は、毒殺された小栗判官が、閻魔大王によって、娑婆に戻される所から始まります。藤沢の遊行寺の墓がぱかっと割れて、出てきたその姿は、「餓鬼病」とも「餓鬼阿弥」とも呼ばれる姿です。そこから、熊野湯の峰まで「餓鬼阿弥車」に乗せられてひかれていくのが、有名な道行きですが、特に有名なのは「照手車引」です。自分の夫の変わり果てた姿と知らずに、夫の供養のために、「餓鬼阿弥車」を引くのでした。


説経の中でも、最も説経らしい演目。一般に五説経といいますと、上記の「小栗判官」を筆頭に、「山椒太夫」「信徳丸」「刈萱」「愛護若」あるいは「信太妻」を上げることが多いようですが、私の好みとしては、この「阿弥陀胸割」がおすすめです。
因みに猿八座では、「阿弥陀胸割全段」「山椒太夫全段」「小栗判官全段」(制作中)そして、「信太妻(子別れ)」が、演じることの出来る説経の演目です。
 今秋は、「阿弥陀胸割」は、3回予定されています。貴重な機会をお見逃し無く。
     まず、10月17日(日)寺泊 養泉寺(詳細は別途お知らせいたします)
     次が、10月31日(日)柏崎 ドナルドキーンセンター(上のちらしです)
    三回目、11月 7日(日)村上 村上市教育情報センター(詳細は別途お知らせいたします)

他にも、年度内に予定されている公演もありますので、詳細が決まり次第、お知らせいたします。