猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

猿八座 寺泊 公演 お知らせ

2021年09月30日 13時53分35秒 | お知らせ
2018年に信太妻と狢をやらせていただいてより3年ぶりに、寺泊の養泉寺から招かれました。演目は、説経の代表作「阿弥陀胸割(あみだのむねわり)」。約四百年前の京都四条河原で演じられるなど、数多くの公演記録が残っており、当時のヒット演目です。「天寿」と「ていれい」の姉弟が親の菩提を弔うために身売りをするという切ない物語。10月17日(日)午後に二回公演です。以下のチラシを御覧の上、お申し込み下さい。



猿八座 2021秋の公演のお知らせ

2021年08月18日 23時01分52秒 | お知らせ
猿八座が、昨年から取り組んできた通し狂言「をぐり」ですが、今年は後半部分の制作に取り組んできました。まだ全段完成には至っておりませんが、その一部分を公開稽古という形で、ご覧いただくことになりました。
9月23日(木)秋分の日、柏崎 ドナルドキーンセンターにて。問い合わせは、ドナルドキーンセンターまで。

「をぐり」第5段は、毒殺された小栗判官が、閻魔大王によって、娑婆に戻される所から始まります。藤沢の遊行寺の墓がぱかっと割れて、出てきたその姿は、「餓鬼病」とも「餓鬼阿弥」とも呼ばれる姿です。そこから、熊野湯の峰まで「餓鬼阿弥車」に乗せられてひかれていくのが、有名な道行きですが、特に有名なのは「照手車引」です。自分の夫の変わり果てた姿と知らずに、夫の供養のために、「餓鬼阿弥車」を引くのでした。


説経の中でも、最も説経らしい演目。一般に五説経といいますと、上記の「小栗判官」を筆頭に、「山椒太夫」「信徳丸」「刈萱」「愛護若」あるいは「信太妻」を上げることが多いようですが、私の好みとしては、この「阿弥陀胸割」がおすすめです。
因みに猿八座では、「阿弥陀胸割全段」「山椒太夫全段」「小栗判官全段」(制作中)そして、「信太妻(子別れ)」が、演じることの出来る説経の演目です。
 今秋は、「阿弥陀胸割」は、3回予定されています。貴重な機会をお見逃し無く。
     まず、10月17日(日)寺泊 養泉寺(詳細は別途お知らせいたします)
     次が、10月31日(日)柏崎 ドナルドキーンセンター(上のちらしです)
    三回目、11月 7日(日)村上 村上市教育情報センター(詳細は別途お知らせいたします)

他にも、年度内に予定されている公演もありますので、詳細が決まり次第、お知らせいたします。


 


久しぶりの猿八座舞公演のお知らせ

2021年05月24日 14時27分51秒 | お知らせ

昨年の公演はほとんど中止で、今年も、なかなか公演が決まりませんでしたが、ようやく、ぼつぼつ、舞台に上がれそうです。
5月29日(土)は、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館で、小栗判官「車曳き」を上演することになりました。
また、9月以降は、柏崎のドナルドキーンセンターでの公開稽古も再開される見通しです。長らくお待たせいたしまして大変申し訳ありませんでしたが、以前の様に御贔屓いただければ幸いです。

謹賀新年 2021年

2021年01月01日 00時38分59秒 | お知らせ
明けましておめでとうございます。
2020年はとうとう、舞台らしい舞台はありませんでした。
しかし、この間に、新しい演目に取り組んでおります。
長編「説経をぐり」を、六段組に再編成してご覧いただく計画です。
初年度の昨年は、三段目までをどうにか作りあげました。
本年は、残りの部分を仕上げる計画ですので、宜しくお願いいたします。

鬼鹿毛曲馬


サントリー地域文化賞を受賞

2020年12月03日 14時14分42秒 | お知らせ
2020年も、もう最後の月となりました。今年の猿八座は、コロナ禍によって公演はありませんでしたが、新作通し狂言「説経をくり」~小栗判官照手姫~を、じっくりと制作してきました。12月20日には、前半三段分の稽古を公開する予定です。発端から深泥ヶ池、後藤左右衛門、押し入り婿、鬼鹿毛、横山毒酒の場面までです。妖艶な大蛇と恋から、照手姫との華麗な恋、はたまた壮絶な最期まで、息つく暇もないストーリー展開は、古典とは思えないほどの鮮やかさです。
 昨年2019年の国民文化祭の忙しさに比べたたら、今年ののんびりさは、天と地ほどの差ですが、そんな中、「サントリー地域文化賞」の受賞が決まりました。常々、皆々様方のご贔屓のお陰と感謝申しあげます。

今のところ、具体的な公演予定はございませんが、今後とも宜しくお願い申しあげます。
来年2021年の公演予定が決まり次第、追ってお知らせ申しあげます。
YouTubeに紹介ビデオが公開されています。

サントリー地域文化賞 新潟県 新発田市『人形浄瑠璃「猿八座」』2分 サントリー

2020年度 第42回サントリー地域文化賞を受賞した新潟県新発田市「人形浄瑠璃「猿八座」」
佐渡の「文弥人形」の魅力を国内外に伝え、その継承...

youtube#video

 

新発田市 三光寺公演 第3回目

2020年01月13日 22時34分06秒 | お知らせ
次の公演は4月までありません。4月25日午前10時から、午前中です。お間違いなく。演目は「平家女護島」いわゆる「俊寛」です。今年は、異常な暖冬で、新潟にはさっぱり雪がありません。きっと春も早いことでしょうから、桜の頃になるかもしれません。是非、ご覧ください。



6月猿八座 新作「親鸞記」 

2019年05月06日 19時35分03秒 | お知らせ
この私のブログのうち、「忘れ去られた物語たち」というページには、説経や古浄瑠璃の現代語訳を収録してあります。その中から、「親鸞記」を探し出してこられたのは、真宗大谷派太田山浄専寺の堀川秀道氏でした。新潟三条教区の親鸞聖人の750回御遠忌法要で、「親鸞記」をやってほしいとの打診があったのは、もう1年以上も前のことですが、あっという間にその本番がせまってきました。どうやら、この連休中に数々の小道具・大道具も完成したようです。「親鸞記」は古浄瑠璃の中でも古い1630年の作品で古活字本です。当時はかなりの人気作品で、本願寺から何回も上演禁止の訴えがなされて、その度に題名を変えて再演されるなどした記録があります。しかし、そのブーム以降は、ひょっとすると、これが約400年ぶりの再演かもしれません。

初演の作品になりますので、猿八座では、公開稽古を行います。

「親鸞記」公開稽古 5月26日(日)午後1時半より  猿八座稽古場(東光寺心萃房)にて

お近くの方は是非、おいでください。観覧無料・飲食自由です。

本番は、

 6月2日(日)10時から三条別院で行われる「親鸞聖人七百五十回御遠忌」法要の一環として行われます。
観客席約400は全て檀徒の皆様で埋まりますので一般申し込みはできません。
ただし、参詣される一般の皆様は、客席の後方、脇からご覧いただけます。
法要に参加される御門徒の皆様を優先させていただきますので御了承下さい。

13:30開演、約1時間半の公演です。


阿弥陀胸割 あみだのむねわり

2019年02月01日 09時05分24秒 | お知らせ

洛中洛外図《舟木本》の一部拡大ですが、ここには、貴重な記録が描かれています。「むねわりあやつり」と外題が書かれているのがわかります。400年前の京都、四条河原の光景です。この絵に描かれている人形は、天寿・ていれいの姉弟と大萬長者だと思われます。口を開いて観ている客が又印象的です。この説経は、かなりのヒット作品だったようです。それから、四百年、今や、この芝居を観ることができるのは、世界広しといえども、猿八座だけですので、この機会に是非「阿弥陀胸割」をご覧ください。
4月7日(日)新発田市の三光寺で開催です。



謹賀新年 己亥

2019年01月02日 08時39分56秒 | お知らせ
明けましておめでとうございます。平成31年の公演始めは、1月12日柏崎、ドナルドキーンセンターです。第三回の川村先生の解説は、浄瑠璃を中心にお話になられます。ですから、私が、いろいろとデモ演奏することになっておりまして、義太夫節のさわりもやるように言われております。本当に久しぶりなので本業よりもこちらの方が緊張します。



年末から、雪の多い冬になっていますが、お足元にお気をつけておいでください。

猿八座では、今年、新しい演目「親鸞記」に取り組ます。公演予定は6月です。詳細決定次第お知らせいたします。

11月 猿八座公演

2018年11月11日 08時54分59秒 | お知らせ
お知らせが遅くなりました。11月の猿八座は、11月24日(土)柏崎のドナルドキーンセンターでの古浄瑠璃をもっと楽しむ会の2回目、翌日の新潟市砂丘館の二つです。






砂丘館では「源氏烏帽子折」を上演します。2回公演ですが、客席数は30と少ないのでお早めにご予約下さい。


定員:各回 30 名   料金:一般 2,000 円 中学生・高校生 1,000 円 小学生以下無料(保護者同伴にて幼児入場可)

申込み受付開始日 10 月 24 日(水)   電話・ファックス 025-222-2676 E-mail sakyukan@bz03.plala.or.jp

*E-mail、ファックスでお申込みの場合は 連絡先(電話番号)、人数を併記して下さい。

猿八座の活動 新潟日報に掲載

2018年05月28日 21時57分31秒 | お知らせ
平成30年5月22日の新潟日報に、猿八座の活動が大きな記事となって掲載されました。上越支社の記者、鷲頭さんには、4月の高田世界館公演も取材していただきましたが、八王子の稽古場までも取材していただきました。ありがとうございました。猿八座は、これから先の活動を模索中です。座員も随時募集中です。ご興味のある方は、是非ご連絡ください。



草加市市制60周年記念 弘知法印御伝記 

2018年05月06日 22時07分28秒 | お知らせ
草加市の市制60周年、おめでとうございます。この60周年記念の行事は他にも沢山のイベントが計画されているようです。そんなイベントのひとつが、「弘知法印御伝記」でした。現在の猿八座になる前の作品なので、私にとっては初演ということになりました。さまざまに変化の激しいストーリーなので、10年ぐらい前の実力では、手に負えなかったと思われます。少なくとも、文弥節が身についた、今現在の節回しで語ることができて、満足でした。詳しいストリーは、猿八座のブログ等をご覧ください。

遊女屋で暴れる弘友と家臣荒王。この騒動をきっかけとして連鎖的に事件が始まる。この弘友が、やがて弘法大師によって出家し、その後、即身仏になられた「弘知法印」の若き日の姿なのである。因みに、「弘知法印即身仏」は、新潟県長岡市寺泊の真言宗智山派海雲山西生寺に安置されていますので、一度は、ご覧いただくとよいと思います。