ふくしまの米、大キャンペーンがおこなわれる沖縄の苦渋。2006年、ウクライナで麻疹大流行の背景。
2013-02-09 05:56:39 | 福島第一原発
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/9d55a443ddcc94a52911b39f3b6d6bf8
放射能防御プロジェクト さまより抜粋転記 画像拝借 文字編集・管理人(礼)
沖縄の新聞に掲載された、福島のお米キャンペーンの一面広告です。
福島と沖縄のつながりは、歴史的にもあるそうで、
福島出身の袋中上人(1552年磐城国に生まれる)が、
中国の明に入れずに、琉球にたどり着き、そこで布教を行ったこと。
その時に広めた念仏踊りが、
沖縄の代表的な踊りとして知られる、
エイサーとして伝わっていったそうです。
いわき市の「じゃんがら念仏踊り」がエイサーのもとだそうです。
しかも近年になって、さらに関係は深まります。
沖縄県と福島県は
平成15年に「うつくしま・ちゅらしま交流宣言」を発表しています。
沖縄県のホームページを見るとこういう経緯があるそうです
(引用、一部省略)。
○経 過
平成6年 沖縄・福島間に定期航空路線開設。
平成14年1月 アメリカ同時多発テロ(9.11)により沖縄観光産業が大き な影響、福島県知事を先頭に沖縄支援ツアーを実施。
平成15年2月 沖縄で会議を開催、
「うつくしま・ちゅらしま交流宣言」を発表。
平成15年10月 福島で「うつくしま・ちゅらしま交流フェスティバル」開催、
稲嶺知事や芸能関係者等が参加。
平成16年10月 沖縄で「うつくしま・ちゅらしま交流シンポジウム」を開催。
福島県から佐藤知事ら参加。
※両県で
市町村や民間団体が主体となって様々な交流事業が行われている。
福島と沖縄には、現在の知事の体制の中で、体制同士の強固な関係が9.11以降から、新たに築かれたこともわかります。
特に9.11テロの悪影響が両者を結びつけているとして、
それが福島から沖縄への手助けという形で行われた以上、
3.11でその関係が逆転しておこるのは、よくわかる話です。
それが、沖縄への避難の呼びかけ、受入れという形で進んでいた経緯は、勿論、賞賛すべきことです。しかし、その観点だけで、事は終わりません。こうした形で、違う矢が飛び込みます。
沖縄の農作物は、生産に限りがあり、賄えないものも多いです。
その中でも、米は自給自足は不可能です。
そうした中で、
福島の米のうち、年間およそ6,000tが沖縄で消費されています。
沖縄生産米のおよそ倍量の福島米が、沖縄で消費されています。
福島の米をこれだけ遠隔地で、
これだけ消費する県はほかにはありません。
こうしたことは、現況、僕はリスクと判断しています。
ある意味、引き取り手のない農作物はいろんなところに拡散していきますが、これもそうしたひとつでしょうし、沖縄感謝キャンペーンという名目で、税金を使った仕掛けだと思います。
そもそもの沖縄という存在の苦渋が、今回も、僕には思えてなりません。
やはり、また、利用される土地として、本土からの押し付けにあいます。それを、今度は美辞麗句と共に受け取る構図です。
放射性物質を極力拡散させない社会をどうやって、構築するのかという問いかけに僕らはいるにも関わらず、こうしたあからさまな手口を見せつけられています。
防御ということを言い続ける市民の努力を、
金の流れが押し切ろうとする話。
個人個人が、できるだけ防御するしかないと、僕は思います。
車のプレゼントに騙されてはなりません。
さて、風疹のことを調べていたら、
ウクライナで麻疹が2006年に流行していたことがわかりました。
厚生労働省検疫所のホームページhttp://t.co/yYDHOqAmより。
「1990年から2009年の間、ウクライナの人口は5180万人から4600万人に減少し、毎年推定472,700人の出生児数と見積もられています。」
まず、こういう前提説明。
しかし、ここに被曝や放射能、チェルノブイリの文字はありません。
面白い書き方ですね。
「2001年から2006年には95%を超えるワクチン接種率があったにもかかわらず、ウクライナでは2006年に麻疹の大流行があり、44,534例の症例が報告されました。」
非常に興味深い話です。
ワクチン接種を徹底したにもかかわらず、
これだけの大流行がウクライナであったそうです。
「ウクライナでは強力な反ワクチン接種活動が活発で、2008年のMMRワクチン接種後の死亡事件や重症化による入院によって市民の中でのワクチンに対する懐疑論がワクチン接種率の低下を招いています。」
ウクライナはワクチン懐疑論が最近強まっている話もあるらしいです。
それがよいとは、思いませんが、気持ちは理解できます。
ワクチン接種率が高かったのに、麻疹も大流行。
その後、MMRワクチンに体が耐えられなくて、
死亡や自重症化する事態までも起きているのですから。
被曝は感染症の増加を招くことは常識ですから、
普通に考えて、感染症は要注意なのですが、さらに予防のために、接種するワクチンによっては、人体の方が耐えられなくなるケースさえ、想定しないとならないのではないのかという疑いも、完全には拭えないかもしれないとさえ思います。
勿論、僕はワクチン接種をやめるべきという立場ではありませんが。
しかし、被曝後の人体が、様々な感染症というリスクに従来よりも弱くなっていることは間違いないですし、そのことについて、専門家を名乗る人物であれば、虚心坦懐に臨むべきと僕は思います。
もちろん、専門家からきちんとしたメールは届きません。
ツイッターで言質を取って足を救うことを狙っている専門家という存在は、僕には滑稽なものです。
しかし、日本の残念なリアルでもあると思います。
「追記」
反原連金曜デモが100人単位に激減していると聞きました。僕は、実は残念に思っています。僕を意味なく排除したり、菅直人の口車に乗って、総理会談をしてしまった愚かな主催者達の問題はありますが、こうした動きが本当に大きなうねりを生み出せなかったのが、日本の現実です。
僕は、おととし6月に、国会前を一番早くお散歩に踏み切った人間として、自分の政治行動の不甲斐なさを責めるしかありません。
この放射能と被曝を巡る話は、実は2年近くが経過した今も、
始まったばかりです。
ずっと長い闘いが続きます。
この流れは、僕たちにとって、明らかな敗北です。今まで、政治にコミットメントしなかった、一般の人々、特に女性たちが声を上げたことは、大きな話です。この大きな話を、さらに大きなうねりにしなければならない。
そのために、僕に更に何ができるのか。
毎日毎日、問われていると感じています。