月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

光あるうちに、行け

2007年08月29日 | 杉田監督作品



時折、むしょ~~~~~~に、
ケンタッキーフライドチキンが食べたくなる私でごぜいます。

こりはもう、ニューヨークでも、シカゴでも、テキサスでも、
モンゴルでも、国後島でもダメなのであって、
ケンタッキーでなければならんのだっ!
という絶対的発作のようなものであり、いくら誰かが、
フルコースのおフランス料理に誘ってくれたとしても、
「いや、遥かなるケンタッキーの呼び声なのだ・・・さらばじゃっ!」
と踵を返してケンタッキーへとダービー馬の如くにゴー!
となる私であります。
魔性の魅力じゃよ、ミスター・カーネル・サンダースくん。

しかしこれ以上の魔性の魅力発作を私に引き起こさせるのが、
東洋のミスター・ナイーブくん、またの名を神秘のはだけ大王、

ザ・稲葉一矢。

この人は、もう、周期的に、それこそいきなり突然
「かぁずやぁ~~~~~~~!」
と私に発作的に雄叫びをあげさせながらテレビの画面に吸着させ、
キューーーーーーーーっときゅいきゅいさせながらシャツの裾を噛ませ、
キャイ~~~~~~ンっと勢い余って後ろにでんぐり返しをさせ、
どわっしゅじょわっしゅすくわっしゅで一矢く~~~~~~んっ!
と再び叫ばしたまま清水の舞台からウルトラ星に「ジャゥワッ!」
と飛ばせていってしまう程のアクロバット魅力をお持ちの大魔性くんであります。

そういえば、西の発作大王・サンダース氏と東の発作王者・一矢くんは、
どちらもとことんホワイティ~。
やはり白いものには巻かれろ、と中国四千年の歴史が語っているだけのことは
ある・・・・。(←そんなことはラーメンマンも言っていないらしい・・・)

とにかくこの稲葉一矢くんは、
必殺発作仕掛け人でありますだ、八丁堀の旦那。

以前にも書きましたが、なんてたって一矢くん、
一つ一つの描写が、一つ一つそりゃ~ご丁寧にマニュアルどおりに
ツボりまくってくるであります。

天才ギターリストであり、
繊細ナイーブ九州男児くんであり、
全身漂白ホワイティーであり、
シャツの着方を知らない。

これ以上のツボポイントはないぜよぉ、い・な・ば・か・ず・や~。

そんでもってこの一矢くんは、
とても、
限りなく、
ひたすらに、
薄い。

彼を取り巻く空気が、とても希薄な感じがするであります。

吉岡くんが、演じる役柄によって織り分けて出してくる
人物の温度感、空気感というのは、
文句なしに素晴らしいと思われ。

彼の演じた人物達を、その全体像で浮かび上がらせる時、
そこにはしっかりとした人物の核としての温度感、空気感が
宿っているでありまする。

一矢くんは、なんていうか・・・・・
彼の周りの空気だけが、スっと森閑としている、
という温度感というか、
静まり返っている冬の夜空をふっと見上げると、
そこにひっそりと月が浮かんでいた、といったような
空気感でありますだ。

そして「そこ」に、
揺るがない存在感があるのであります。

台詞があってもなくっても、
画面の真ん中にいても隅っこにいても、
泣いても笑っても怒ってもギターを弾いてもはだけても、
その温度感、空気感は変わらないであります。

薄いまま、希薄なまま、一矢のまま、
どんな時でもその存在感をしっかりと、
絶対的な一定の空気感、温度感で醸し出しているでありますだ。

ヒデタカ節じゃ、さすがだぜぃ~、ふふふ~。


さて、九州から東京に出てきたシューレス・フォーのみなさん。
隅田川のほとりの下宿先で、バンドの練習をしておりますですね。

ムフ。
一矢くんよ、

フフ。
一矢くんったら、

ウフ~ン。
ここなのだ。


君がギターを弾く姿は、まるでツボツボ星人ユニバース代表で
あります。

こんなにツボってくるギターの弾き方をする人は、
あちしはJJ72のマークとチミ以外には見たことないズラよ。
加山雄三だってエレキを投げ出しお手上げだよ、かっちょええよ~、
ヒデタカくんったら一矢くん!

そしてその一矢のギターにのせ歌を唄っているシュウちゃんったらとぉっても、

うるせぇぞぉ!

キュイイイイイ~~~~ンって一矢がギター弾いとるでしょがぁっ!
うちのギターになんばしょっとかぁっ!
ちゃんと一矢のギターを聴かしちくりよーっ、んもうっ、
だまっとらんかいっ、シュウちゃんよぉ!

いや、しかしいいのだ、許すぞ、シュウちゃん。

なぜなら貴兄は、
「一矢慰めっちゃって抱きしめっちゃってどはぁっ!」の略して
「一矢っちゃってぁっ!」の名手だからじゃ、フフ・・・・・・・・
も一つフフフ。


「天下天下ぁっ!」と上杉謙信のように叫んでいるシュウちゃんに、
ふわらり~、と空気が抜けてしまう一矢くん・・・・きゅい~ん。

しかしその後すぐに、「お前は最高~」ってシュウちゃんに、
「一矢っちゃってぁっ!」されている一矢くんは・・・・・・・
ジョーワァッーシュ!!!


必殺発作仕掛け人、その8908764番目技でありますだ。


吉岡く~ん、チミって人は、瞬時にして、
糸の切れたマリオネット・ホワイティーになってしまうのですねぃ。

やられちまうでねぃですかぁ、あっしとしちゃぁ~、えぇ、旦那ぁ。

シュウちゃんに後ろから肩を抱えられながら、
体をまっすぐに起こされる時なんて、
そりゃ~~~~~~~~もう、
くにゃりん、として、くにゃりんこ。

白しろ星から来たくにゃりん星人みたいなのだ~。
しかも年季のはいったナイーブ満載完全装備でマキシマム。

ここから、「ただいまーっ」と元気に帰ってきたバンドメンバーに目線を
さや、と移すまでのチミの表情は、ザ・特選・繊細王者決定打だよ~。

なんていうか、もうもうもうもうもうっ、すっごぉ~~~~~~く
薄~~~~~~~いガラス細工に微か~~~~~~~~~~に、
ピキリ、と目に見えない割れ目が入ってしまうような感じの感情表情。

内面感情が、抑えきれなくて、その表情に、ゆらっ、と
「出てきてしまう」、みたいな感じですば~~~~~~~いっ。
そんなチミに私のハートは撃ち抜かれっぱなしなのだよ~。
撃ち抜き名手じゃヒデタカ殿。
たまらんじぇよぉ~、ヒデちゃんったら名マタギ。


この作品、「なんだろ~こりはっ?」という、
思わず目が点となってしまうシーンが多いのは、否めないであります。

出来ることだったら、ノベライズにある一矢教会場面とか、
屋上子供ショーで一矢着ぐるみとか、枕のそば殻食べちゃう一矢くん、
などの場面を、こことぉ~、こことぉ~、ここらへんにぃ~、
代わりにいれてほしかったでごわす、杉田監督・・・。
映像で見たかったぁ・・・・・・そういう一矢くん・・・・うぅ。
と、無いものねだりの子守唄を唄ってしまう私でありますだ。

けれどこの作品、「なんだろ~このおいしさはっ!」と、
思わず目が ♡ ♡ とスーパーロボコンになってしまうシーンも
てんこ盛りでございますので、ありがとう。

シュウちゃんがぶち壊したスナック(なのだろうか?)の
弁償代として、ミスミスター・ダグラスさんのもとへと、
待ち受ける危険も知らずにテケテケ足を運んでしまう一矢くん。

このシーン、とっても可哀想な一矢くんなのだけれど、
しかしあっぱれ上手いぞっ、ツボツボ大王・ヒデタカくんっ!

部屋のドアをトントンとカジュアルにノックして、
口の端に貼った絆創膏を剥がしながらもごもご話している一矢くんが、
開いたドアに目を移して、どわっ? と驚いて身を引く
一連の様子は、さすがのナチュルルリアクション王であります。

リハーサルもなしに、台本の内容も知らずに、
一発カメラワークで演じたのではないのか、ヒデちゃんよ、
と思わせるほどに、動きと表情に無駄がないであります。

んだども、しっかりとうす~い笑いのオブラートを
全体に纏っているヒデタカくん。

ダグラスさんを見つめる瞳は、心底怯えるいたいけな青年であるのに、
見ているほうは何故かクスっとなってしまうのは、
さすがの二分割法エキスパートのなせる技じゃ、吉岡く~ん、
もう最高じゃよ~。

このシーンを重く響かせてこないから、だから次の場面での
朝もやシーンが、とっても切ない意味をもって、しっかと
映画の流れに反映されてくるのでありますね、さすがでございますだ、
杉田成道。

この「一矢朝帰り」のシーンでありますが、
こりは、私にとってズバリ、
「ザ・一矢」
でございます。

このシーンが見れるだけで、私はあと42年と8ヶ月分くらいは
幸せでいられると思う。


天然侍くん房乃助殿のときにも思ったけれど、
吉岡くんは、朝霧が良く似合いなさる。

朝霧の薄さと、こういった場面で彼が醸し出す薄い空気感が、
スっと静かに綺麗に調和されている感じがするであります。

りこに朝帰りの姿を見つけられてしまった一矢くんが、
ゆらり、と揺れる自分を支え立ちながら彼女を見つめるその姿は、
世界遺産認定級の素晴らしさであると思われ。

とにかく、切ないっていうのはこういうことなんだな、
と、こちらまでとことん切なくなってしまうお姿でありますだ。
中也の詩のようじゃよ、吉岡くん。

こんなナイーブ攻撃してくる子は、君しかいないぞっ。
踵の返し方走り方止まり方坐り方ポケットに手を入れる仕草などな~ど、
すべてたまらんくらいなナイーブくんでねぃですか、
ついでにたまらん細さのスラリ~くんじゃっ、一矢くんよ、
背中に背負って逃走したいっ!

この一連の一矢朝帰り場面での吉岡くんは、

少年と青年のぎりぎり境界線にいるような、
危うい脆さの繊細さ。

彼独特の秒速に詰めたぎりぎり感、切なさ感が、
痛いのであります、心に、とっても。

そんでもって、美しい。

今にも壊れて崩れ落ちてしまいそうな、
キリキリと食い込んでくるような透き通った美が、
そこにはあるであります。

彼がその心底から搾り出してくるようなぎりぎりの苦しさが、
感情の膜となって彼全体を包みこみながら、
その姿を悲しいほどに苦しいほどに美しく昇華させている。

って感じでありますのよぉ~、どうしてくれるのじゃこの気持ち、
ヒデタカくんよぉ~、切なすぎるでよぉ~、んもうっ、

@#$%&*;ヒデ{_+@#{&:タカ%~~~~~!!!!!
という感じでありますだぁ~、もうだみだぁ~・・・・。

と、発作を起こし続けて思いは巡るよ走馬灯の如しかけめぐる青春。


良いものとは、時を経ても決して変わらないものでありまする。



吉岡くん、ずっと君は私の光じゃよ~。

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4 コメント

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ぐふふ♪♪♪ (おと)
2007-08-29 15:44:01
こんにちは!

これぞ【wind-mountainさま】節!!!ですたい。
もう…笑って、暑さも吹き飛びました!

@#$%&*;~書きたいが事いっぱい、いっぱい、あるのですが、会社なので…この変で。。。ぐふふ♪
返信する
んふふ♪♪♪ (wind-mountain)
2007-08-30 00:59:05
おはようごじゃります!

また発作を起こしてしまったとです・・・。
魔性大王・一矢くんでありますばい。

おとさん、いつでもどこでもお時間のあるときに、
どんどんたっくさん想いを語ってくだいまし!

一緒に@#$%&*;~!!!!! ですたい♪
うっふふふ~
返信する
朝霧・・・・ (さくら)
2007-08-30 01:15:08
おとさん同様・・・【wind-mountainさま】ぐふふっ♪♪
です。
もうだみだぁ~・・・・。@#$%&*;☆~

>吉岡くんは、朝霧が良く似合いなさる。

思い起こせば、遥か昔の「遥かなる山の呼び声」
そして、悲しい青春の「優駿」・・・

そこにも朝霧があった・・・(涙)
返信する
優駿・・・ (wind-mountain)
2007-08-30 01:42:31
さくらちゃ~ん、

>そして、悲しい青春の「優駿」・・・

これだけで涙腺爆破しちまっただぁ・・・。

そういえば、遥かなる武志くんも、必殺朝霧シーンがあったよね!
う~ん・・・・・・・朝霧キラー乃助だったとは・・・・・
どこまでもあなどれないぞ、ヒデタカくんよ。

みんなで一緒に @#$%&*;☆~!!! ですた~いっ 


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