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県より大きい市

2022-01-09 06:54:06 | 日記
以前、乗鞍スカイラインで乗鞍岳観光をした折に、頂上に近い駐車場で高山市(岐阜県)と松本市(長野県)の境界標識を見た。
それはずいぶん奇異な感じがした、感覚では高山市中心部と松本市中心部は100km近く離れているはずだからだ。
おそらく両市とも平成の大合併で周辺の町村を合併したとは思うが、気になったので少し調べてみた。

◆高山市は全国市町村の最大面積
 明治初期には、全国に71,000余の町村があったそうで、その平均面積は5平方キロメートルだった。
 まさに地方自治体という感じで、おそらく顔の見える政治が行われていたのだろう。
 それが明治中期に、市制が施行され大規模な町村合併が行われ、15,000余まで激減し、
 その平均面積は24平方キロメートルとなった。
 次いで昭和の合併で、3,470まで減少した。
 そして記憶に新しい平成の大合併で1,718まで縮減し、平均面積は220平方キロメートルとなったわけだ。

 そして件の高山市は、周辺9町村との合併により2177平方キロメートルの市域を持つこととなったのだ。
 これは全国一の面積であると同時に、大阪府や香川県の面積をも超えることとなったのだ。
 さらに市でありながら、富山県・石川県・福井県・長野県と隣接しているそうだ。
 なお、高山市中心部は古い町並みが残る観光地として有名なのだが、
 その人口は全市で9万人しかいないので、たぶんほとんどが山間部なのだろう。
 行政の効率化とか、財政力の保持とかの課題は達成が必要なことはわかるが、これほど広域では政治が身近にはならないだろうな。
 なお、面積の最少は埼玉県蕨市で5.1平方キロメートルなので、400倍以上の差があるわけで、
 おそらく行政は身近に感じられるのではないかな。
 今日は、あまり役に立たない話でした。