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「りっぱに」生きる

2022-05-14 06:51:23 | 日記
斉藤孝先生が、広島原爆被災に関する「いしぶみ」をプレジデント誌で紹介してくれた。
それは、おいらの知らなかったことだ。
なお、「いしぶみ:石碑」とは、人類が何らかの目的をもって銘文を刻んで建立した石の総称のことだそうだ。
戦前の中学生は、こんなにも立派だったと目頭が熱くなる。

◆明治は亡くなる時、弟・妹のひとりひとりに別れの言葉を言い、鹿児島のおじいさんには「りっぱに」と申した
 これは、爆心地から数百メートルで被災した広島二中一年生の山下明治の死の直前の言葉だ。
 当時の子供は、軍国主義に染まっていたんだなぁとか、戦前の愛国的教育は間違っていたという評価もたしかにある。
 一方でこんな子供がしっかりと育っていたのだ。
 
 ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにして、国民が国のために戦う覚悟を持たなければ、
 国そのものがなくなってしまうという現実を多くの人が認識したことだろう。
 平和ボケと言われた日本人も、ようやく目が覚めたのかもしれない。
 明治君をはじめ、全滅した広島二中の生徒たちの亡くなる直前の姿からうかがい知れるのは、
 国を愛する心や精神の強さだ。
 
 翻っておいらたち大人が、「りっぱに」生きてきたかと問われれば、答えに窮することだろう。
 「正義なき力が無力であるように、力なき正義もまた無力である」ともいう。
 人類のあくなき成長や拡大への意欲、冷徹とも言える国際関係、
 それらに正しく抗うためには、我々一人一人が「りっぱに」生きることが求められるのかもしれませんね。