「きしべの路」の散策では通らなかったけれど、地図上では近くに、おすすめポイントが沢山あります。「地域風景資産」や「せたがや百景」のマークが付いている場所もあります。これらを見過ごしてしまうのは惜しいので、今回は成城学園と喜多見の間を散策し、ポイントを拾って歩くことにしました。
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成城学園前から喜多見に向かって線路に近い道を暫く行くと、小田急線の上に架かった「富士見橋」があります。名前のとおり、この橋から見る富士山は見事です。国土交通省の「関東の富士見百景」に選定されているそうです。喜多見方面に、もう一つ架けられている橋が「不動橋」で、ここからも富士山がよく見えます。この2つの橋が対になっています。
富士見橋を渡って行く道は「富士見橋通り」と名付けられています。これを行くと、次の目標「こもれびの庭」があります。普通の家の門囲いの中にあるので、ちょっと分り難いです。副題に「市民緑地」という文字が付いています。これは、民有地を自治体などが借りて管理し、一般に公開する制度のようです。中は花壇などが整備されています。
そのまま先に進むと、明正小学校の手前右側に「成城三丁目緑地」というのがあります。文字どうり芝生にベンチがある程度の広場だと思ったのですが、その先に細い道がありました。道に従って雑木林の中を下っていくと、国分寺崖線の斜面林の中に湧水池がありました。笹が茂っていて、貴重な自然環境が残った別世界の感があります。
方向は戻ることになりますが、「きしべの路」のときに外から観察した「神明の森みつ池」の前を通って、少し行くと「十一山市民緑地」があります。ここは世田谷トラストまちづくりの「市民緑地」に指定された斜面林です。残念ながら通り抜けが出来ないので、登って降りるだけです。それでも、いろいろの木が茂って、崖線の自然が観察できます。
その場所から野川のほとりに出ると河畔に綺麗な道が整備されています。暫く進むと、芝生の中に1軒だけ比較的新しい建物があります。これが(財)トラストまちづくり「ビジターセンター」です。世田谷のトラスト運動やまちづくりの普及・啓発、情報交流基地だそうです。周囲には広場や水が流れる池などがあります。建物の中に入り、説明を聞くことも出来ます。
神明橋を渡って、野川の対岸に行き、階段を登ると、そこにあるのが「きたみふれあい広場」です。小田急線の電車車庫の上にある人工地盤の公園です。広い芝生や遊園地があって、子供が沢山遊んでいます。ここは桜の名所でもあり、私は何回も来たことがあります。道もよく分っているので、ここから喜多見駅に出て帰りました。これだけでも、1日のコースになるかもしれません。
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