最近の裏口入学で話題になっている医科大学医学部でのなぞ?
先日W大学校友会での大先輩からの話は面白かった。
もうすでに50年も前の話として語ってくれた。
東京のいま話題になっている総合N大学には当時1・2・3の付属高校があった。
そこからは大学へ推薦で入れるのだが、もし成績が基準点以下だと、成績に応じて、協力金の名目で寄付金を打診されるとのことだった。
その先輩はいまはもう90歳超えている、W大の先輩だが、当時友人で会社社長の同級生が50万円の寄付をして入学許可を得たとのこと。
昭和45年当時の医者不足の改善に向けて、私学による医学部歯学部乱増が起こった。
当時は医学部・歯学部が私立は少ないため、急きょ関連する大学から多くの教員を派遣して、新設された。
多くの新設大学は地方にある旧帝国大学からの教員派遣、旧制の医科大学・私立の戦前にできた医科大学などからも関連する大学へ多くの教員が派遣された。
新設大学は学部を創設するために数百億円の資金が必要となるために、当然学債なる寄付金を合格発表のあとに入学予定者にお願していた。
友人の中には、新設大学の寄付金が3000万円だと安い、関西にできた大学では一説には1億円以上の寄付をしたケースもあったと聞く。
実際に合格した友人からは、入試要項にある、入学時の総額では到底あり得ないと言われたらしい。
国公立大学の医学部に合格するレベルの受験生はどこの私立でも上位数%であり、当然併願で抜けていく穴を埋めるために、成績上位から順番に寄付金(学債)を割り当てていく。
今回はT医大での、裏口入学リストが作成されたことが明るみに出たが、このリストは実は大学経営者:理事会が仕切っており、決して関係者以外には入手できない情報だ。
なのでそれがどうして漏れたのかは、内部からの密告・密通としか考えられない。
PCに記録として残したり、文書で外部に持ち出せるはずもないからだ。警視庁の調べがどこまで解明できるかが楽しみである。
おそらくは罪を認め、理事長と学長が早々辞任してしまったので、真相は闇のままとなる公算が大きい。
いままた医師不足が叫ばれているのだが、実は地方に居ないのは年に偏在してしまうからである。
医師になりたければ、何年も浪人して国公立大学へ進学するか、あきらめて私立大学への入学をせざるを得ない。
経済的な余裕がある家庭では当然、医師の資格さえ取れればいいので、大学に関係なく入学を検討するはずである。
学力を財力で賄うことはあってはならないのだが、医学部志向を何とか改める時期に来ているのだはないか。
医学部で臨床まで学び、基礎医学に進む学生もいるのだが、基礎医学者が少ない現状を考える時に、医療制度や医師の養成制度を根本的に再検討する時期に来ているのではないか?
東大にも慶應にも第3の医学の道が開かれることを望みたい。
偏差値だけで医学部への進学は決してあってはならないと思う。
先日W大学校友会での大先輩からの話は面白かった。
もうすでに50年も前の話として語ってくれた。
東京のいま話題になっている総合N大学には当時1・2・3の付属高校があった。
そこからは大学へ推薦で入れるのだが、もし成績が基準点以下だと、成績に応じて、協力金の名目で寄付金を打診されるとのことだった。
その先輩はいまはもう90歳超えている、W大の先輩だが、当時友人で会社社長の同級生が50万円の寄付をして入学許可を得たとのこと。
昭和45年当時の医者不足の改善に向けて、私学による医学部歯学部乱増が起こった。
当時は医学部・歯学部が私立は少ないため、急きょ関連する大学から多くの教員を派遣して、新設された。
多くの新設大学は地方にある旧帝国大学からの教員派遣、旧制の医科大学・私立の戦前にできた医科大学などからも関連する大学へ多くの教員が派遣された。
新設大学は学部を創設するために数百億円の資金が必要となるために、当然学債なる寄付金を合格発表のあとに入学予定者にお願していた。
友人の中には、新設大学の寄付金が3000万円だと安い、関西にできた大学では一説には1億円以上の寄付をしたケースもあったと聞く。
実際に合格した友人からは、入試要項にある、入学時の総額では到底あり得ないと言われたらしい。
国公立大学の医学部に合格するレベルの受験生はどこの私立でも上位数%であり、当然併願で抜けていく穴を埋めるために、成績上位から順番に寄付金(学債)を割り当てていく。
今回はT医大での、裏口入学リストが作成されたことが明るみに出たが、このリストは実は大学経営者:理事会が仕切っており、決して関係者以外には入手できない情報だ。
なのでそれがどうして漏れたのかは、内部からの密告・密通としか考えられない。
PCに記録として残したり、文書で外部に持ち出せるはずもないからだ。警視庁の調べがどこまで解明できるかが楽しみである。
おそらくは罪を認め、理事長と学長が早々辞任してしまったので、真相は闇のままとなる公算が大きい。
いままた医師不足が叫ばれているのだが、実は地方に居ないのは年に偏在してしまうからである。
医師になりたければ、何年も浪人して国公立大学へ進学するか、あきらめて私立大学への入学をせざるを得ない。
経済的な余裕がある家庭では当然、医師の資格さえ取れればいいので、大学に関係なく入学を検討するはずである。
学力を財力で賄うことはあってはならないのだが、医学部志向を何とか改める時期に来ているのだはないか。
医学部で臨床まで学び、基礎医学に進む学生もいるのだが、基礎医学者が少ない現状を考える時に、医療制度や医師の養成制度を根本的に再検討する時期に来ているのではないか?
東大にも慶應にも第3の医学の道が開かれることを望みたい。
偏差値だけで医学部への進学は決してあってはならないと思う。