自民党の実力者・石破茂氏が、安部改造内閣の地方創生・国家戦略担当大臣に就任した。それは結構なことだが、一体、自民党はこれまで地方創生にどれほど尽力しただろうか。
詳しいことは分からないが、東京への一極集中の排除や首都機能移転などは、ずいぶん昔から言われてきた。しかし、具体的な成果は出ずじまいで、逆に東京への一極集中がさらに進んでいるように見える。加えて、6年後の東京オリンピック開催がますます拍車を掛けているようだ。
一体、どこに地方創生の具体策があるのだろうか。専門家は経済特区の建設や税源の地方への委譲などいろいろ考えているだろうが、「地方分権」の確立といった大きな青写真がほとんど見えてこない。平成の大合併は進んだろうが、例えば「道州制」の導入など根本的な施策がまったく見えてこない。ただ、地方創生を叫んでいるだけだ。
逆に、地方は過疎化と人口減少の危機にある。そんなことは分かっているはずなのに、具体的な取り組みがほとんどないようだ。私は専門家ではないので、もちろん詳しいことは分からないが、このままでは、地方創生どころか“地方衰退”が加速されるように思う。現に衰退が各地で起きているではないか!
この際、叫んでいるだけでなく、道州制など根本的な方針や、もっと具体的な地方振興策を示して欲しい。そうでなければ、いくら「地方創生」と言っても誰も本気にはしないだろう。民主党政権も“口だけ”と見られたが、このままでは自民党政権も同様である。一日も早く、地方創生の青写真と具体的施策を示して欲しい。
最新の画像[もっと見る]
- フジテレビ騒動記(連載中) 10時間前
- 織田信長・日本史上、不世出の改革者 21時間前
- <過去の記事> 日中戦争を画策? アメリカの大謀略か 2日前
- 三島由紀夫事件との“接点” 3日前
- 美しいトキ・Nipponia nippon 3日前
- エリザベス・テイラー 3日前
- サハリン物語(8) 3日前
- サハリン物語(1) 5日前
- 金太郎アメ 5日前
- 過去の記事(11) 5日前