「悪童日記」
フランス語では
Le grand cahier「大きいノート」だ。
日本語の悪童日記表示は確かに小説の内容を表してはいるが、どうだろう。
この小説は最近入ったフランス語サークルの購読テキストだ。
内容の全体を理解したいので日本語訳を買った。
一つ一つの話題が短く読みやすい。
戦時下の内容なので、
セクシュアル場面もリアルに描かれている。
サークルではどのように皆さん訳していくのだろうか。
この小説は実に重い。
戦時下生きるための極限が書かれているが、これは今世界で起きている紛争での市民がこうむっている悲惨さそのものだ。
主人公双子の少年は、盗み、恐喝、殺人まがいのこともやるが、生きるためにストイックに勉強もする。聖書を暗記して外国語も覚える。
ウクライナの子ども達はどうしているのだろう。
ガザの子らはどうして生きているのだろう。
子らは生きるために悪童にならざるをえないのか。