10年ぶりにクライミングジムに行った。
所属している市民オーケストラのメンバーにクライミングしている人がいることを知った。
ヴァイオリンで女性。
あの繊細な指使いが必要なヴァイオリンである。
自分も弦楽器だ。
チェロ。
チェロはヴァイオリンよりゆったり弾くのが本命の楽器。どちらかと言うと、音の刻み屋さんだ。
だから1ミリずれてもビブラートの範囲だけど、ヴァイオリンはそうはいかないと思う。
その女性が指を酷使するクライミングだから驚く。
しばらく忘れていた岩をつかんでよじ登るあの気分がよみがえってしまった。
スイッチを入れられたようにジムへ向かうのであった。