「音楽に国境はない」は本当か。
今、市民オーケストラでチャイコフスキー交響曲の練習中だ。
もっとも人気のある第5番だ。
ノミネートした人に質問をした。
「この戦争をはじめたロシアの曲を選んだお考えを」
その人は憤慨した。
少し紛糾させてしまった。
だけど、
この質問は失敗でもあり成功でもあったと信じている。
曲は本当に素晴らしい。
ボクにとっては相変わらずの手強さだが、
美しいメロディーにうっとりし、
力強いフレーズに力がはいる。
名曲中の名曲であることは間違いない。
それ故に、つらい。
4楽章は本当につらい。
勝ち誇る音楽に聞こえてしまう。
他国を攻めて、攻められて、
果てしなく続く戦争の連鎖に終わりはあるのか。
戦争が終わることを祈りつつ
ロシアの名曲の練習を続けよう。