<4.17>
遅い時間の羽化
オグマサナエの羽化に丁度よい頃と予測して、4年ぶりに愛知の池に出かけました。天気予報は午後から雨。
到着時は全く気配がなく、ヤマサナエが1頭羽化中でした。低気温で羽化が遅れていることを期待して探します。
9時半過ぎ、周回して探索を始めた地点に戻ると2頭が羽化中でした。翅が伸張していて不覚を取りました。
羽化中は識別できませんでしたが、画像を見るとフタスジサナエ。どちらにせよ西のコサナエ属の羽化は初めて。
オグマに代わり、すでにフタスジの羽化が始まっていました。例年より1週間は早いのではないかと思われます。
結果、4♂、1♀の羽化を見ることができました。最高19℃、最低気温9℃。
羽化 左♂ 右♀
♂ 羽化 発見時
♀ 羽化 発見時
10時半を前に2頭とも飛立ち、これまでかと断念して池を眺めていると、上陸しそうなヤゴを発見しました。
諦めるには早いようで、周辺を探し直します。狭い範囲で、この時間から10分程の間隔で3♂が羽化しました。
水中のヤゴ この個体は上陸せず
最初の♂の発見時は、裂開して複眼が抜けた段階でした。開翅まで約1時間15分かかりました。
♂ 羽化 10:37
10:37
10:39
10:40
10:41 肢が完全に抜けて休止
10:50:46 休止期は約9分 脱出開始
9:50:58
10:51:11 脱出完了まで25秒
10:52 脱出直後
11:02 翅の伸張
11:19
11:52 開翅
開翅しても気温が低過ぎるのか飛びません。13時頃、雨が本降りになると歩いて移動しました。
13:18
2頭目の♂が10数分遅れで羽化を始めていました。開翅は最初の♂の10分後、12時2分でした。
♂ 羽化 休止
脱出直後
翅の伸張
開翅
3頭目の♂です。1頭目から約25分遅れ、おそらくこの日最後の羽化です。発見時は裂開して肢が抜ける前。
開翅は12時12分、開翅まで約1時間10分でした。
♂ 羽化
休止
脱出
脱出直後
翅の伸張
開翅
2018.4.17 愛知県
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