鳥まり、参る!

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私の聞く“お前”、彼がかける“お前”。

2019年06月25日 | 恋愛
【コード。無意識の識別信号】

数日前に発売された田房永子さんのエッセイ『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』を読んでみました。

田房さんの著書はたくさん読ませてもらってまして、実はイベントに行ったこともあるのです。

(実際にお姿拝見すると、若々しくさっぱりとした清潔感のあるお姉さんでした)

今回は文字だけの作品ということでコミックエッセイ棚ではなくエッセイ棚にあった。

タイトルがなかなか日本人的にセンセーショナルですが、中身はとても真面目に社会に向き合った硬派な作品。

下ネタももちろん多くあるけどマジメ。

「しわ寄せは全て一番弱き者へいく」

といったあらゆる現代の問題の本質もズバッと書いてて爽快です。

今回は世間的な…はっきりいうとやや低次元な意味でとらわれがちな

「男性性」

「女性性」

について書いてありました。

現実に即した、なまなましいひとつの現実。

私の友人…というと怒られそうなので知人と書いておきますが、聡明で教養たかいフェミニストの女性がいるのだが、彼女なんかはこの描写については怒ってた。

で、私は

「高い文化水準でみたらそうだろうけど、刷り込みが効いてる段階でいきなりそこにはいけないから、これは中間地点でいいんじゃないの?」

と思ったのだ。

で、この現実的な男女問題について私も思い出したことがあったので今回はそれについて書きま~す。

【おだやかな貴方が好き】

とある好きになった男の子(当時)がいた。

彼はとても優しく穏やかでほわほわ~っとしていて、声を荒げたりもちろん暴力をふるったり、あからさまに不機嫌をぶつけたりしない人。

私は恋愛タイプがエロス型なのでもちろん

「好みカッコイイ

と第一印象から好きだったけれど、穏やかな内面にますます大好きになっていった。

仲良くもないのに苗字で呼びつけにする男子(この呼び方なつかしい)が多くて内心むかっとしていた時代に、名前にちゃんづけで優しく声をかけてくれたのも大変嬉しかったものです。

私の通った学校や塾だけなのかもしれないけど、友達でもなんでもないクラスメートや知り合いを呼びつけにするの、すごく良くないと感じるな~。

男女ともに苗字にさんづけ(“くん”呼びは男女差別ですか?)でいいじゃんね。

失礼なあだ名つけて遊ぶなんてもってのほかです。

【おまえ呼びがむかつくんだが】

そんなこんなで交流を続けるうちにお互い好きになって特別な二人になったのですが、その前後くらいから彼が

「おまえ」

と私を呼ぶ機会がちょいちょいできて

「?おまえ…???」

と困惑とむかつきがあった。

お前呼びするときの彼は上から目線に感じられ、なんだかとってもムカっときて、後に悲しくなる。

名前を呼びつけにされることには別に嫌な感じはしないんだけど…。

でも…。

彼以前に私を“お前”呼びする好きな人はいたわけで、それにいちいちムカついたりはしなかった…

「好ましい言葉じゃないけど、この人はこの呼びかけを使う人なんだな」

という受け止め方をしていた。

のに…なんで彼にだけこんなにムカムカくるのか??

と一生懸命考えながらじっくり観察していくと、彼が“お前”という言葉を使ってくるときは

男らしさアピール

俺は頼れるんだぜアピール

頼れるポジションをやりたいパッションがほとばしってる


なということがわかった。

どれも意味同じだけどあえて全部書いてみたよ。

同時にお前呼びされるときの自分の感情に注目すると

彼はそんなことしないってわかってるのに、ひどく見下され嫌がらせされているかのような錯覚におちいっている

ことがわかった。

これは嫌がらせしてきた同世代の異性の多くがお前呼びしてきたからだろうか…でも彼は違うんだ…行動と態度見ればわかるじゃん…。

私が投影しているだけで、目の前の彼は全く違う気持ちでその言葉を使ってるんだ

とわかった。

受けとめ直した。

そうすることで急にお前呼びにザワザワしなくなったわけじゃないけど、問題はクリアになった感じ。

ここまで読んで

「お前って呼ぶなって怒ればいいじゃないか」

と言いたい人いるでしょうね、まあ怒らなくても

「やらないで」

と伝えればいいじゃないとも思うけど、彼の思い込みは強くて口先ではビクともしなかった…ような記憶。

そして彼は私の嫌だと思うものは持っていなかったので、うまく付き合う方法を探した。

ぜったい私のことは怒鳴ったり威嚇したりしないし、とても大切にしてくれたので。

【男らしさの呪縛】

という気付きを得ると、彼は男らしさとされるガツガツ感・強そう感、にコンプレックスがあることが見えてきた。

私が好きになる人は

・男らしい感じ→女子っぽい資質がガンガン出るようになる

と変化する人が多かったけど彼はめずらしく逆だったね。

・中性的な感じ→男の子らしいとされる資質が出るようになる

という変化です。

私にとっては彼が持ってる不機嫌をぶつけない強さとか、優しく穏やかにふるまえる良い態度こそがステキで最高に男らしい=私にとって、男として魅力的。と思っていたので

「そんな男らしさは求めてないのに」

なんだけど、彼の心は彼のもので私がコントロールすることはできない。

私の方にもそれはあった。

当時の私は高級ファンデーションを愛用し、一生懸命服を買っては自分を飾っていた。

それが私の望みだったからです。

でも彼は少女っぽい感じに仕上げた姿が大好きでね…。

寝坊してノーファンデでいくと

「今日は超かわいい。こっちがいい!」

と喜び、服もしっかりきっちりコーディネートしてまとめるより

・でも、はおりものはパーカー(バッグに入れてるはおり)

・でも、メガネ(ものもらいかなんか出来た)

・でも、髪はラフにおろしただけ(ちょっと寝坊した)

といった私がやるとダサい仕上がりを好んだ。

(美女やプロがやればステキなんだろうが、私がやったらダメダメです)

感じ方の違いなのよね…どっちが良い悪いでなく。

私には

「しっかりきっちり仕上げた方がカッコいい」

という思い込みがあり、彼には

「男らしさとはこういうもの、これを彼女にやるべし」

って思い込みがある。

ここまで浸透しちゃったものを頭や口先だけですぐに変えることは難しいだろう。

【打開策は妄想】

というわけで彼の男らしさアピールにムカムカするだけじゃ精神衛生にわるいので、

「よし。

 脳内設定で彼は突然できた血のつながらない“おにいちゃん”で、二人は秘密の恋人

 ということにして楽しもう」

とアプローチを変えました。

寒くて震えあがってる人がいたらすいません。

少女漫画好きだったのよ~時計野はりさんの『お兄ちゃんと一緒』はときめきながら読んだわ~

というわけでそこから妹になったつもりでつとめて甘えて・頼って・子どもっぽい感じも出すようにしたら…。

こっちが戸惑うほどに大喜び。

私はもともとチキンで泣き虫なのですが、遠慮してキチンとするようにしてたんだけどね。

彼の場合は、チキンで泣き虫で頼ってくる方が嬉しくて幸せだったようです。

私は褒め文化なのでこまめにホメてたんですけどね。

おねえちゃん資質=女神性



いもうと資質=人間性

のバランスは人それぞれ好みが違うのかも

この脳内設定変更は田房さんも近いことやってると著書(一番最初にかいた最新作)で書いていらっしゃって

「わかるわかる~」

ってなった。

思いがけないリンクです。

高次元な解決法じゃないかもしれないけど、低俗って言われちゃうかもしれないけど現実には現実のアプローチがきく。

こんな思い出を田房さんの本を読みながら思い出しました。






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