【自分というちっぽけで流される存在、多くの権力者もまたー…】
NHKの大河ドラマは、いいかげん大河ファンタジーと呼び方を変えてくれないだろうか…と密かに思っています。
大河フィクションでも良い。
大河ドラマという言葉は別にノンフィクションの意味は含んでいないのだけど、国営放送が一番良い時間帯に予算をかけて実在の人物を題材にする…でもほぼ創作ってけっこう怖いなあと色んな意味で恐ろしいから
今放送している『光る君へ』の、感想を話し合っているのを聞くのが私は大好きなんだけど、実際に作品を視聴するのは苦手。
「じゃあ私も視てみようかな!」
(視聴の視を使うけど、観る・見るのどれがあっているのやら)
と何度か挑戦したけど途中で
「もう無理…」
とギブアップしてしまいます。
私は日本文学部卒で、中古文学専攻で学び『源氏物語』で卒論を書いたので、知識やイメージがある分
「えええええ…」
と拒絶反応が出てしまうんだよね。
人が話してくれてるのを聞くのは読んだことない漫画の話をしてもらうようで楽しいんだけど
史実的にはまずありえないんだけど、清少納言と紫式部が仲良しさんという設定は斬新でとても楽しめました。
権力争いで引き離されていってしまうんだろうね。
大河ドラマ需要でたくさんの関連本が売り出される中、面白かったのはコチラ。
↓
※傷だらけの光源氏(アマゾン)
大塚ひかりさんが20年以上前の著書を改題・大幅加筆修正して作られた本で、面白くて一気に読み終わっちゃいました。
「紫式部のような賢い女ですら、ブス女を笑って楽しんでゆるせない!!!」
と昔から非難されている『源氏物語』のブス描写ですが、
「この作品以前はブスは悪役でしかなかった。
なのに紫式部の書くブスは魅力的で個性的。
むしろこれは彼女のブス愛だ」
と熱く考察していてなるほどねと思いました。
末摘花ちゃんをますます好きになること間違いなし(笑)。
読みやすい文章でしっかりと原作を検証してるのが面白いです。
興味がある人はぜひ。
話を戻して、紫式部と清少納言が生きたあの時代。
大河ドラマでは中宮定子の後ろ盾となっている男達が徹底的に悪役・憎まれ役として現在ストーリー展開しているらしく、大筋は史実通りなんだけども…。
じゃあ後に権力を奪い取る道長が光り輝くヒーローであったかというとそんなことはない。
今の悪役…清少納言が『枕草子』で素晴らしさを伝えている定子皇后の父親・道隆はたしかにやりたい放題で、暴君だった。
最たるものが後宮のありようです。
あの時代の天皇は大事な仕事のひとつが子作りで、身分の高い人から順番に後宮の女性たちに相手してもらって周るのが義務だったの。
今の倫理観からすると気持ち悪いことこの上無いですが、史実なんだからしょうがない。
だからそんな時代に、定子ちゃん以外入内させなかったとか道隆とんでもないのだ。
職権乱用やばい。
そんな道隆が亡くなって、権力争いの果てに道長が勝って
「この世をば我が世とぞ…」
になるのは皆様ご存知の通り。
じゃあ道長は、立派な権力者でしたか?
そうでないことは歴史がちゃんと伝承している。
結局暴君なんてのは、個人がなっていくものじゃない。
構造が圧倒的な力で作り上げていくものなんだろう。
残虐な王様が崩御されて、優しい王子様が即位しても、先代王を暴君に育て上げた仕組みがある限り王子様はまた残虐な王様になるしかない。
道隆が死んで伊周に勝っても、道長も同じに権力の中にいて化け物になってしまったんだろうと思いますね。
ちなみに道隆(定子の父)は40代で糖尿病が悪化し苦しんで亡くなったと伝承されているらしいんだけど、道長もまた糖尿病が悪化しまくって目は見えなくなり、
「この世のものとは思えない、普通じゃない苦しみ方をなさって、それはそれは苦しみ抜いて亡くなった」
と伝承されています。
悪、悪、悪、で生きてきた独裁者が最後にこんな死に方をするのは実は近世でも多数証言されている。
因果応報なのかね。
これは全く史料とか伝承から予想したことではなく、ただ私の直感で思ってることだけど、少なくとも晩年の道長って金払いが悪くて人を軽んじて嫌われるような人だったんじゃないかと。
陰陽師をバカにしてると呪詛返しの返しを施してもらえなくなるんですよ(ニコ…)。
人の意思は弱い。
構造の中ではあっという間に飲まれて別人格にさせられてしまう。
けれど、人の恨みは強い。
強い恨みは、身分が高いからお咎め無しとはいかない。
だからね、人をいたずらにバカにしたり苦しめたりしないで。
払うべきお金はきっちり払いましょうね。
自分に言い聞かせています
どんな遊び人もモテモテさんも菩薩のような良い人も
「貧乏なのはいい、でもケチはダメ。
ケチな人はぜったい選んじゃダメ」
「1000円しか払いたくないなら、千円でお釣りがくるお店しか利用しちゃダメ」
と教えてくださるものよ。
関係ないようでとても関係ある話をしているつもり。
そうそう、これは創作物だけど中国の大河ファンタジー『武即天』に登場するキャラ・長孫無忌(ちょうそん・むき)は同じでも賢い権力者として描かれていたなと思います。
ツッコミしかないストーリーなんだけど、長孫さんの
「政治家としての、したたかな権力運び」
は見事だった。
どんなにチャンスがあっても、義殿という優秀な年長政治家が生きているうちは彼からぜったいに権力を奪わなかったし、それでいながら権力を得る可能性がある妃には毒を持って子どもを産ませないように流産させまくりました。
屈しながらも残酷に若い芽を摘むどころか密やかに焼き払うのは、徳川家康に通じるかもしれない。
なんにせよ権力中枢なんて辛い場所だね。
実在の聡明な女帝・エカテリーナ二世もそういえば先代のエリザベータ女帝が存命のうちはぜったいクーデターなど起こさず従っていたっけ。
賢さとは耐えること、残酷であること。
…かもしれない。
嫌な世界だね。
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NHKの大河ドラマは、いいかげん大河ファンタジーと呼び方を変えてくれないだろうか…と密かに思っています。
大河フィクションでも良い。
大河ドラマという言葉は別にノンフィクションの意味は含んでいないのだけど、国営放送が一番良い時間帯に予算をかけて実在の人物を題材にする…でもほぼ創作ってけっこう怖いなあと色んな意味で恐ろしいから
今放送している『光る君へ』の、感想を話し合っているのを聞くのが私は大好きなんだけど、実際に作品を視聴するのは苦手。
「じゃあ私も視てみようかな!」
(視聴の視を使うけど、観る・見るのどれがあっているのやら)
と何度か挑戦したけど途中で
「もう無理…」
とギブアップしてしまいます。
私は日本文学部卒で、中古文学専攻で学び『源氏物語』で卒論を書いたので、知識やイメージがある分
「えええええ…」
と拒絶反応が出てしまうんだよね。
人が話してくれてるのを聞くのは読んだことない漫画の話をしてもらうようで楽しいんだけど
史実的にはまずありえないんだけど、清少納言と紫式部が仲良しさんという設定は斬新でとても楽しめました。
権力争いで引き離されていってしまうんだろうね。
大河ドラマ需要でたくさんの関連本が売り出される中、面白かったのはコチラ。
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大塚ひかりさんが20年以上前の著書を改題・大幅加筆修正して作られた本で、面白くて一気に読み終わっちゃいました。
「紫式部のような賢い女ですら、ブス女を笑って楽しんでゆるせない!!!」
と昔から非難されている『源氏物語』のブス描写ですが、
「この作品以前はブスは悪役でしかなかった。
なのに紫式部の書くブスは魅力的で個性的。
むしろこれは彼女のブス愛だ」
と熱く考察していてなるほどねと思いました。
末摘花ちゃんをますます好きになること間違いなし(笑)。
読みやすい文章でしっかりと原作を検証してるのが面白いです。
興味がある人はぜひ。
話を戻して、紫式部と清少納言が生きたあの時代。
大河ドラマでは中宮定子の後ろ盾となっている男達が徹底的に悪役・憎まれ役として現在ストーリー展開しているらしく、大筋は史実通りなんだけども…。
じゃあ後に権力を奪い取る道長が光り輝くヒーローであったかというとそんなことはない。
今の悪役…清少納言が『枕草子』で素晴らしさを伝えている定子皇后の父親・道隆はたしかにやりたい放題で、暴君だった。
最たるものが後宮のありようです。
あの時代の天皇は大事な仕事のひとつが子作りで、身分の高い人から順番に後宮の女性たちに相手してもらって周るのが義務だったの。
今の倫理観からすると気持ち悪いことこの上無いですが、史実なんだからしょうがない。
だからそんな時代に、定子ちゃん以外入内させなかったとか道隆とんでもないのだ。
職権乱用やばい。
そんな道隆が亡くなって、権力争いの果てに道長が勝って
「この世をば我が世とぞ…」
になるのは皆様ご存知の通り。
じゃあ道長は、立派な権力者でしたか?
そうでないことは歴史がちゃんと伝承している。
結局暴君なんてのは、個人がなっていくものじゃない。
構造が圧倒的な力で作り上げていくものなんだろう。
残虐な王様が崩御されて、優しい王子様が即位しても、先代王を暴君に育て上げた仕組みがある限り王子様はまた残虐な王様になるしかない。
道隆が死んで伊周に勝っても、道長も同じに権力の中にいて化け物になってしまったんだろうと思いますね。
ちなみに道隆(定子の父)は40代で糖尿病が悪化し苦しんで亡くなったと伝承されているらしいんだけど、道長もまた糖尿病が悪化しまくって目は見えなくなり、
「この世のものとは思えない、普通じゃない苦しみ方をなさって、それはそれは苦しみ抜いて亡くなった」
と伝承されています。
悪、悪、悪、で生きてきた独裁者が最後にこんな死に方をするのは実は近世でも多数証言されている。
因果応報なのかね。
これは全く史料とか伝承から予想したことではなく、ただ私の直感で思ってることだけど、少なくとも晩年の道長って金払いが悪くて人を軽んじて嫌われるような人だったんじゃないかと。
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けれど、人の恨みは強い。
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ケチな人はぜったい選んじゃダメ」
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関係ないようでとても関係ある話をしているつもり。
そうそう、これは創作物だけど中国の大河ファンタジー『武即天』に登場するキャラ・長孫無忌(ちょうそん・むき)は同じでも賢い権力者として描かれていたなと思います。
ツッコミしかないストーリーなんだけど、長孫さんの
「政治家としての、したたかな権力運び」
は見事だった。
どんなにチャンスがあっても、義殿という優秀な年長政治家が生きているうちは彼からぜったいに権力を奪わなかったし、それでいながら権力を得る可能性がある妃には毒を持って子どもを産ませないように流産させまくりました。
屈しながらも残酷に若い芽を摘むどころか密やかに焼き払うのは、徳川家康に通じるかもしれない。
なんにせよ権力中枢なんて辛い場所だね。
実在の聡明な女帝・エカテリーナ二世もそういえば先代のエリザベータ女帝が存命のうちはぜったいクーデターなど起こさず従っていたっけ。
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