【残虐が良心を奪っていく】
前回記事(→・6月8日に考える~その1~。)の続きです。
なかなか本題にいけない気がすでにしていますが、どれもつながってる話なので書かせてくださいね。
今なお終わらない、冬将軍に守られし大国と肥沃な大地を持つ国の戦争。
連日悲しいニュースが流れて、遠い日本にいてもストレスを感じます。
現地の人々、関係者の心を思うと…もう…。
リアルタイムでドキュメンタリー番組がたくさん製作されているこの戦争。
私は観たいと思ったら即録画して観るようにしています。
関係者たちの本音を聞かせてもらえる気がするから。
どのドキュメンタリーも凄まじいものですが、私が印象に残っているのは肥沃な大地を持つ国から逃れてきた若い女性の語る気持ちでした。
彼女は20代~30代で、昔…といっても戦争が始まる前、ほんの数ヶ月前の写真だと若々しく喜びに満ちた笑顔が輝いている。
けれど、今の彼女は極限状況にいたストレスで別人のような姿になり、表情はいつも泣いているような叫んでいるような…辛さが伝わってくるものだった。
(本人も
「たった○か月で老婆になった、以前の私は死んでしまったかのよう」
というような意味のことを話していた)
その体で、その心で、彼女はこうも語っていた。
「家を奪われ、大切な人を奪われ、安全な国を奪われて、それでもまだ私は奪われ続けてる。
良心を、人としての心を。
自分がされたのと同じかそれ以上の苦痛を敵にも与えてほしいと、同じように奪われてほしいと、罰せられてほしいと、恐ろしい思考が止まらない。
人としての心すら戦争は私からどんどん奪っていく。
苦しくてたまらない、それなのに思うのを止められない」
それは本当に…悲しい告白でした。
別のドキュメンタリーで、日本で結婚して暮らしているお子さんに呼び寄せられてやってきたお母様と幼いご兄弟が取材されていた。
幼い人が淡々と日本で暮らす兄弟にこんな風に語っていたのです。
「私達をひどい目にあわせた奴らは、地獄へいくんだ」
びっくりした兄弟は
「どうして幼いあの子たちにそんな恐ろしいことを言ったの?!」
とお母さんに言っていた。
…でも…。
必ず罰が当たると、報いを受けると、そう考えずにどうやって精神を保てるのだろう…と私は思った。
たしかにこうやって文章にするとどれも恐ろしいよ。
でも、被害者に聖人でいろだなんて…私は言えないよ。
「お前のそんな経験、彼ら・彼女らの苦痛と並べるな!!!」
と怒られそうだから“違う経験で比べるものじゃない”としっかり書いた上で続きを書きますけどね。
私が幼い頃、学校(やっぱり中学が一番ひどかったか?遠い過去でおぼろげだが)でいじめられて…いや、黙殺されるひどい校内犯罪の被害者として耐えていた頃。
虐待されて、加害されて、卑しめられて、毎日毎日精神的暴力に耐えて、そりゃー辛かった。
なぜか私は不登校にはならなかったけど、校内犯罪が軽かったわけじゃない。
有名人さんやインフルエンサーが涙ながらに過去のいじめ被害を語るのを聞くと、
「どうして加害者はそんな残酷なことができるんだ…」
と思う。
でも直後に思い出すんですよ。
「あ、私もそれやられてたわ」
って。
だから軽かったわけじゃない。
でも今以上に被害者に冷たい時代だったし、不登校になる発想がなかったから耐えただけです。
その辛く苦しい時代、加害で毒を心に注がれて…私の内面はどんどん残酷になっていった。
チキンハートだしなんといっても体力皆無なので実行に移すことはなかったけど漫画も映画も残酷なものを好むようになっていったし、そういう世界に触れるとホッとした。
残酷なことをされると残酷になる。
毒を注がれて自分も毒になる。
そんな恐ろしい現実の反応。
これは私だけじゃなくて、多くの人が経験してると思います。
被害を逃れて回復すると
「なんであんな怖いものを平気で見られたんだろう」
と思うようになるけれど、今ならわかる。
被害者にとっては残酷で無慈悲な世界こそが現実で、安全で幸せな世界が幻に思えるのだ。
でもそれは被害者のせいじゃない。
毒を注いだ存在のせいだ。
そして注いだ相手も誰かからずっと毒を注がれている。
昔々から今まで、きっとずっと。
そんなことをね、思い出して考えた。
ポワロ(アガサ・クリスティーの『名探偵ポワロ』)だって
「人を殺したいと思うのは罪じゃありません」
と言っている。
あれは殺人擁護の言葉じゃない。
「そう思ったって仕方ないくらい世界は時に残虐だ」
って意味であり、
「誰だって苦しい気持ちと生きている」
ってことなんだと思う。
実行するのと、追い詰められてそう考えるのは別物だということ。
「あいつは邪悪だから残虐だ」
「正義だから間違いを犯さない」
なんて単純な話じゃない。
勧善懲悪の世界に我々は生きていない…私はそう考えるなあ。
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※宝塚の娘役さん風・ナチュラルメイクレシピまとめ。
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※モテ服関連記事・まとめ。
前回記事(→・6月8日に考える~その1~。)の続きです。
なかなか本題にいけない気がすでにしていますが、どれもつながってる話なので書かせてくださいね。
今なお終わらない、冬将軍に守られし大国と肥沃な大地を持つ国の戦争。
連日悲しいニュースが流れて、遠い日本にいてもストレスを感じます。
現地の人々、関係者の心を思うと…もう…。
リアルタイムでドキュメンタリー番組がたくさん製作されているこの戦争。
私は観たいと思ったら即録画して観るようにしています。
関係者たちの本音を聞かせてもらえる気がするから。
どのドキュメンタリーも凄まじいものですが、私が印象に残っているのは肥沃な大地を持つ国から逃れてきた若い女性の語る気持ちでした。
彼女は20代~30代で、昔…といっても戦争が始まる前、ほんの数ヶ月前の写真だと若々しく喜びに満ちた笑顔が輝いている。
けれど、今の彼女は極限状況にいたストレスで別人のような姿になり、表情はいつも泣いているような叫んでいるような…辛さが伝わってくるものだった。
(本人も
「たった○か月で老婆になった、以前の私は死んでしまったかのよう」
というような意味のことを話していた)
その体で、その心で、彼女はこうも語っていた。
「家を奪われ、大切な人を奪われ、安全な国を奪われて、それでもまだ私は奪われ続けてる。
良心を、人としての心を。
自分がされたのと同じかそれ以上の苦痛を敵にも与えてほしいと、同じように奪われてほしいと、罰せられてほしいと、恐ろしい思考が止まらない。
人としての心すら戦争は私からどんどん奪っていく。
苦しくてたまらない、それなのに思うのを止められない」
それは本当に…悲しい告白でした。
別のドキュメンタリーで、日本で結婚して暮らしているお子さんに呼び寄せられてやってきたお母様と幼いご兄弟が取材されていた。
幼い人が淡々と日本で暮らす兄弟にこんな風に語っていたのです。
「私達をひどい目にあわせた奴らは、地獄へいくんだ」
びっくりした兄弟は
「どうして幼いあの子たちにそんな恐ろしいことを言ったの?!」
とお母さんに言っていた。
…でも…。
必ず罰が当たると、報いを受けると、そう考えずにどうやって精神を保てるのだろう…と私は思った。
たしかにこうやって文章にするとどれも恐ろしいよ。
でも、被害者に聖人でいろだなんて…私は言えないよ。
「お前のそんな経験、彼ら・彼女らの苦痛と並べるな!!!」
と怒られそうだから“違う経験で比べるものじゃない”としっかり書いた上で続きを書きますけどね。
私が幼い頃、学校(やっぱり中学が一番ひどかったか?遠い過去でおぼろげだが)でいじめられて…いや、黙殺されるひどい校内犯罪の被害者として耐えていた頃。
虐待されて、加害されて、卑しめられて、毎日毎日精神的暴力に耐えて、そりゃー辛かった。
なぜか私は不登校にはならなかったけど、校内犯罪が軽かったわけじゃない。
有名人さんやインフルエンサーが涙ながらに過去のいじめ被害を語るのを聞くと、
「どうして加害者はそんな残酷なことができるんだ…」
と思う。
でも直後に思い出すんですよ。
「あ、私もそれやられてたわ」
って。
だから軽かったわけじゃない。
でも今以上に被害者に冷たい時代だったし、不登校になる発想がなかったから耐えただけです。
その辛く苦しい時代、加害で毒を心に注がれて…私の内面はどんどん残酷になっていった。
チキンハートだしなんといっても体力皆無なので実行に移すことはなかったけど漫画も映画も残酷なものを好むようになっていったし、そういう世界に触れるとホッとした。
残酷なことをされると残酷になる。
毒を注がれて自分も毒になる。
そんな恐ろしい現実の反応。
これは私だけじゃなくて、多くの人が経験してると思います。
被害を逃れて回復すると
「なんであんな怖いものを平気で見られたんだろう」
と思うようになるけれど、今ならわかる。
被害者にとっては残酷で無慈悲な世界こそが現実で、安全で幸せな世界が幻に思えるのだ。
でもそれは被害者のせいじゃない。
毒を注いだ存在のせいだ。
そして注いだ相手も誰かからずっと毒を注がれている。
昔々から今まで、きっとずっと。
そんなことをね、思い出して考えた。
ポワロ(アガサ・クリスティーの『名探偵ポワロ』)だって
「人を殺したいと思うのは罪じゃありません」
と言っている。
あれは殺人擁護の言葉じゃない。
「そう思ったって仕方ないくらい世界は時に残虐だ」
って意味であり、
「誰だって苦しい気持ちと生きている」
ってことなんだと思う。
実行するのと、追い詰められてそう考えるのは別物だということ。
「あいつは邪悪だから残虐だ」
「正義だから間違いを犯さない」
なんて単純な話じゃない。
勧善懲悪の世界に我々は生きていない…私はそう考えるなあ。
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