【第四章、別名ホストクラブ編】
をのひなおさんの漫画『明日、私は誰かのカノジョ』。
(サイコミでオンライン連載中。
紙本も出ています。
↓
※明日、私は誰かのカノジョ (1)(アマゾン)
かなりオンライン試し読みできると思うので、まだ知らない方はぜひぜひ)
第四章完結までしっかり紙本化おめでとうございます
というわけで、書きたかった萌ちゃん編言いたい放題記事を書きます~
ネタバレ考慮せずとにかく言いたい放題するので、ネタバレ嫌って方は読まないでくださいね
【おそらく、これが萌ちゃん初登場】
第四章のヒロイン・萌ちゃん(ゆあじゃないのよ)の初登場は、おそらく第二巻のサークル飲み会ですよね。
第五章のヒロインになる留奈ちゃんも一緒に登場してます。
名前まだ出ていないけれどね。
第二章のヒロイン・リナちゃんにちょっと当たりがきつい感じで登場する萌ちゃん…。
私は豪がリナに惚れてるの丸出しでアピールしまくってるから、それで恋敵のリナに嫉妬してるのかと思ったんですけどね。
初登場時の萌ちゃんは、ずっと不機嫌そうな表情をしていて(少なくとも笑わない)エスニック調の服装を好むのが…私はうっすらと…。
「あああああ中学2年生時代を思い出す」
でありました。
私だけかもしれないけど、エスニック調のファッションやアクセサリーってなんか“個性”“特別”感がただよってて、そういう風に見られたいとき選んでしまいませんか?
幼き日の私はそうだったよ。
黒と十字架モチーフのソフト版、というか…好きだから着てるだけって人も多いでしょうけど、こういう風に考える人も少なくはないと思う。
【さて、第5巻】
では紙本第5巻について言いたい放題。
まずはプロローグ。
サークル仲間の豪(ごう)といきなりベッドでいたしてるところから始まりです。
あまりセクシーにならぬように書きますが、豪…嫌ですわ~
最中(もなか、じゃない)にかけてくる言葉も、すぐタバコ吸うところも、
「萌が大好きor愛してる」
ではなく
「萌とする○○クス好き」
なのもチベットスナギツネ顔になっちゃいます
この後のやりとりからも、やっぱり萌ちゃんは豪に恋してしまっているのがわかってすごく悲しい。
「別に豪のこと好きじゃないからいいんだけど」
と頭では考えていても、歩く姿につく擬音は“とぼとぼ…”で悲しさがまた増す。
いやー…私は豪くんのルックスもコミュニケーションスタイルもまったく好きじゃないけどさ、やっぱり萌ちゃんは惚れてたんだと思いますよ。
二人がこんなセフ○関係になるのは2巻の飲み会の後から…とありますが、それ以前に萌はうっすら好きだったのだろうなあ。
じゃなかったら関係持てないよね。
男女関係なく、異性(同性愛の人なら同性だが)の扱いになれている遊び人はいくら性的な関係を持ったところで惚れ込みもせず執着もせず遊び続けられますが、それ以外の人はやっぱり深い仲になった相手が自分を好きじゃなかったり雑に扱うと傷つくし、執着してしまうものです。
そしてそれをますます恋と錯覚してしまう。
これは辛い。
「私は別に好きじゃない」
と言い聞かせるところに萌のプライドの高さと自信のなさがよく出ています。
心のオアシスが、ミックスバー・トラップであり、付き合いたいとまでは思ってない…というか、傷つきたくないから意識してセーブしているんだけど、もう一人の好きな人・翼くん(バサやん)なんですよね。
わかる~わかる~恋心は分散させると執着が減るー!(笑)
みっこママと翼くんの前では萌がふわっとだけど笑えているのが素敵。
小ネタですが、おだんごスタイルの萌ちゃんがマスクしてると『ムーミン』のリトルミィに激似になるところが私は大好きです
【ゆあちゃん登場】
さて、優愛ちゃん(ゆあてゃ)登場ですよ。
翼くんの腕にふにゃんと絡み付いてのご登場に、萌ちゃんが明らかに嫉妬してるのに私はキュン…
かわいい…。
ゆあちゃん、おそらく最初から萌ちゃんのこと嫌いではないんでしょうけども、
「年は?
もっと上かと思った」
等の会話から彼女(ゆあ)はエイジズムを意識してる気がしましたね。
ルッキズム=美醜じゃなくて、エイジズム=年齢至上主義。
それは彼女の従事している過酷な肉体労働由来なのだろうな…やっぱり。
この巻じゃないけど
「私が稼げなくなっても」
というセリフが後に出てくるように、若さを失う→体力やアピールを失う→稼げる金が減る→愛に似た何かを買えなくなる。って構造なのだろうか。
正ヒロイン・雪さんを超えそうなほど大人気のゆあちゃんですが、私は
「傷ついた、子どもの心で時間が止まった女の子かな」
とこの章では思ってました。
貧困虐待家庭出身かな、と…。
【そしてホストクラブへ…】
「同じ仲間が欲しい!」
のであろう、ゆあに連れられてホストクラブへやってきた萌。
いやー…。
怖いね。
私は怖い怖い怖いって思いながら読んでしまうよ。
身分証提示っていうのが特に怖かった。
(お姉さんたちが働くお店に入るお客さんたちも身分証見られるものなのですか?)
ホストさん達がスーツじゃないのが、お客さんの低年齢化の現れなのか…ってまあ想像だけですけれども。
代わる代わる接客してくれるホストさん達の中で、たった一人楓だけが
・萌をしっかり観察し
・接客スタイルを変え
・本気で指名を取りに来た
ことだけは私にもわかりました。
手書き名刺ぜったいわざとだよね…汚い字もわざとなのか、あるいは過酷な幼少期の影響なのか。
しかしながら、ここで楓を朝昼の世界の価値観で
「いい人」
「素敵な人」
と判断するのは土台無理な話。
女流作家さんのルポ本だか古のテレビ番組だか忘れましたが、
「ホストは客の女を風○で働かせてからが勝負。
男客から金を稼ぎ、その稼ぎをホストクラブで使えば何重にも搾り取れる」
と言っていた
のは多分事実なのでしょう
萌ちゃんが
・学生
・あまりに若い二十歳
・メイク映えしそうな顔立ち
・肉体美
(痩身至上主義の人はわからないでしょうが、痩せた体よりも脂肪がついた体を好む人はたくさんいます)
なのはわかりきっていますから、金脈のひとつだと判断したのでしょうね。
小さい金脈も掘るのがプロ…怖い…。
「担当は担当だもん」
としっかり割り切って振舞って見せながらハルヒの金脈になることを選んだゆあがどんな状態なのかはしっかりと5巻の時点で示されていて、もう、なんかもう辛い…漫画だけど辛い…。
をのさんのストーリーに入り込ませる力たるやあっぱれでございます。
さて、5巻はこんな感じの言いたい放題です。
次の記事で6巻の言いたい放題を書きますね
ここまで読んでくださってありがとうございます
続きはコチラ!
↓
・萌ちゃん編『明日カノ』言いたい放題・その2。
をのひなおさんの漫画『明日、私は誰かのカノジョ』。
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紙本も出ています。
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というわけで、書きたかった萌ちゃん編言いたい放題記事を書きます~
ネタバレ考慮せずとにかく言いたい放題するので、ネタバレ嫌って方は読まないでくださいね
【おそらく、これが萌ちゃん初登場】
第四章のヒロイン・萌ちゃん(ゆあじゃないのよ)の初登場は、おそらく第二巻のサークル飲み会ですよね。
第五章のヒロインになる留奈ちゃんも一緒に登場してます。
名前まだ出ていないけれどね。
第二章のヒロイン・リナちゃんにちょっと当たりがきつい感じで登場する萌ちゃん…。
私は豪がリナに惚れてるの丸出しでアピールしまくってるから、それで恋敵のリナに嫉妬してるのかと思ったんですけどね。
初登場時の萌ちゃんは、ずっと不機嫌そうな表情をしていて(少なくとも笑わない)エスニック調の服装を好むのが…私はうっすらと…。
「あああああ中学2年生時代を思い出す」
でありました。
私だけかもしれないけど、エスニック調のファッションやアクセサリーってなんか“個性”“特別”感がただよってて、そういう風に見られたいとき選んでしまいませんか?
幼き日の私はそうだったよ。
黒と十字架モチーフのソフト版、というか…好きだから着てるだけって人も多いでしょうけど、こういう風に考える人も少なくはないと思う。
【さて、第5巻】
では紙本第5巻について言いたい放題。
まずはプロローグ。
サークル仲間の豪(ごう)といきなりベッドでいたしてるところから始まりです。
あまりセクシーにならぬように書きますが、豪…嫌ですわ~
最中(もなか、じゃない)にかけてくる言葉も、すぐタバコ吸うところも、
「萌が大好きor愛してる」
ではなく
「萌とする○○クス好き」
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この後のやりとりからも、やっぱり萌ちゃんは豪に恋してしまっているのがわかってすごく悲しい。
「別に豪のこと好きじゃないからいいんだけど」
と頭では考えていても、歩く姿につく擬音は“とぼとぼ…”で悲しさがまた増す。
いやー…私は豪くんのルックスもコミュニケーションスタイルもまったく好きじゃないけどさ、やっぱり萌ちゃんは惚れてたんだと思いますよ。
二人がこんなセフ○関係になるのは2巻の飲み会の後から…とありますが、それ以前に萌はうっすら好きだったのだろうなあ。
じゃなかったら関係持てないよね。
男女関係なく、異性(同性愛の人なら同性だが)の扱いになれている遊び人はいくら性的な関係を持ったところで惚れ込みもせず執着もせず遊び続けられますが、それ以外の人はやっぱり深い仲になった相手が自分を好きじゃなかったり雑に扱うと傷つくし、執着してしまうものです。
そしてそれをますます恋と錯覚してしまう。
これは辛い。
「私は別に好きじゃない」
と言い聞かせるところに萌のプライドの高さと自信のなさがよく出ています。
心のオアシスが、ミックスバー・トラップであり、付き合いたいとまでは思ってない…というか、傷つきたくないから意識してセーブしているんだけど、もう一人の好きな人・翼くん(バサやん)なんですよね。
わかる~わかる~恋心は分散させると執着が減るー!(笑)
みっこママと翼くんの前では萌がふわっとだけど笑えているのが素敵。
小ネタですが、おだんごスタイルの萌ちゃんがマスクしてると『ムーミン』のリトルミィに激似になるところが私は大好きです
【ゆあちゃん登場】
さて、優愛ちゃん(ゆあてゃ)登場ですよ。
翼くんの腕にふにゃんと絡み付いてのご登場に、萌ちゃんが明らかに嫉妬してるのに私はキュン…
かわいい…。
ゆあちゃん、おそらく最初から萌ちゃんのこと嫌いではないんでしょうけども、
「年は?
もっと上かと思った」
等の会話から彼女(ゆあ)はエイジズムを意識してる気がしましたね。
ルッキズム=美醜じゃなくて、エイジズム=年齢至上主義。
それは彼女の従事している過酷な肉体労働由来なのだろうな…やっぱり。
この巻じゃないけど
「私が稼げなくなっても」
というセリフが後に出てくるように、若さを失う→体力やアピールを失う→稼げる金が減る→愛に似た何かを買えなくなる。って構造なのだろうか。
正ヒロイン・雪さんを超えそうなほど大人気のゆあちゃんですが、私は
「傷ついた、子どもの心で時間が止まった女の子かな」
とこの章では思ってました。
貧困虐待家庭出身かな、と…。
【そしてホストクラブへ…】
「同じ仲間が欲しい!」
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いやー…。
怖いね。
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ホストさん達がスーツじゃないのが、お客さんの低年齢化の現れなのか…ってまあ想像だけですけれども。
代わる代わる接客してくれるホストさん達の中で、たった一人楓だけが
・萌をしっかり観察し
・接客スタイルを変え
・本気で指名を取りに来た
ことだけは私にもわかりました。
手書き名刺ぜったいわざとだよね…汚い字もわざとなのか、あるいは過酷な幼少期の影響なのか。
しかしながら、ここで楓を朝昼の世界の価値観で
「いい人」
「素敵な人」
と判断するのは土台無理な話。
女流作家さんのルポ本だか古のテレビ番組だか忘れましたが、
「ホストは客の女を風○で働かせてからが勝負。
男客から金を稼ぎ、その稼ぎをホストクラブで使えば何重にも搾り取れる」
と言っていた
のは多分事実なのでしょう
萌ちゃんが
・学生
・あまりに若い二十歳
・メイク映えしそうな顔立ち
・肉体美
(痩身至上主義の人はわからないでしょうが、痩せた体よりも脂肪がついた体を好む人はたくさんいます)
なのはわかりきっていますから、金脈のひとつだと判断したのでしょうね。
小さい金脈も掘るのがプロ…怖い…。
「担当は担当だもん」
としっかり割り切って振舞って見せながらハルヒの金脈になることを選んだゆあがどんな状態なのかはしっかりと5巻の時点で示されていて、もう、なんかもう辛い…漫画だけど辛い…。
をのさんのストーリーに入り込ませる力たるやあっぱれでございます。
さて、5巻はこんな感じの言いたい放題です。
次の記事で6巻の言いたい放題を書きますね
ここまで読んでくださってありがとうございます
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・萌ちゃん編『明日カノ』言いたい放題・その2。